「iPodはデジタルオーディオ界のPong」:マイクロソフトのジェイ・アラード副社長インタビュー

OPS_j_allard_04k_13xZuneについて、マイクロソフトの超大物に電話インタビューをしました。

インタビューしたのはジェイ・アラード副社長。

1993年に、マイクロソフトにインターネットの重要性を訴えた人物として、またXboxプロジェクトの創立メンバーとして有名です。

「ベビー・ビル」の愛称を持ち、現在のマイクロソフト最重要人物の1人であります。右のドット絵は彼の似顔絵です。超似てます。

以下、インタビュー全文です。 

Gizmodo:iPodユーザーがZuneに乗り換えるべき理由はなんでしょう?

ジェイ:「ぼくのiPodをなぜとりあげるの?」というところから話をはじめてしまうのは間違ってる。人々はソーシャルネットワークを愛しているというのにだ。彼らがメールを打ちIMを送りWebにいる間、ソーシャルネットワークと彼らは一体となっている。われわれはそれを携帯音楽の世界に持ち込みたい。デジタル音楽はまだまだ進化できるはずだ。iPodはデジタル音楽のPong(黎明期のコンピューターテニスゲーム)みたいなものだ。次のレベルに進化しようじゃないか。そしてそれにはつながることがすべてだ。

もうひとつはビデオだ。ビデオは人々の生活に欠かせないものになっている。特にテールエンドビデオ(WiredのChris Andersonが唱えるロングテール理論を指している)を。あれをどうやってポケットにいれるか。そうだよ。人々はもっと大きい(iPodに比べて)画面が欲しいといってるのさ。

Gizmodo:判りました。僕がZuneを使ったら、これで本当にWi-Fiを通じて他の人と音楽を交換したりすることになるんでしょうか? 電池の寿命はどうなるんでしょう?

ジェイ:なかなか難しい問題だね。まだ完全に解決したとはいえないよ。我々が用意しているのは2種類のパワーモードだ。簡単にいえば、ビーコンモードにしておくと「このへんにいるよ」というだけ。次のレベルはもっと電力を使うけど「なんかおもしろいことしたいな。音楽や写真を共有しようよ」というモード。

Gizmodo:あなたは小説「スノウ・クラッシュ」のファンだとお聞きしました。明らかにSFにインスパイアされてらっしゃいますね。作者ニール・スティーヴンスンの本で、他にZuneに取り入れたいコンセプトはありますか?

ジェイ:われわれがメタバースを作ったと言えるにはほど遠い状況だ。ゲームや音楽でつながるコミュニティの可能性はまだまだある。もちろんZuneはすばやく次世代機を出していく。とても楽しくエキサイティングになることは間違いない。ただ、われわれはXboxのように、コアの部分に機能を少しずつ足していくようにしたい。Wi-FiやP2P接続に関してはまだまだ表面をひっかいているような段階だ。まずWi-Fiを導入し、ユーザーが理解できる1、2のシナリオでスタートしようと考えている。何年かしたらファームウェアをアップデートし、そうしたら消費者はもっと新しくてエキサイティングなことができる、といった具合に。

Gizmodo:あなたのマイクロソフトでの実績は最高だとしかいいようがない。Kotakuのやつらはあなたのストーカーのようになってる始末です。だからここでちょっと一緒に空想にふけってみていただきたいのです。もし会社のトップになったら今と違うどんなことをしたいですか?

ジェイ:それほど変えるところはないよ。マイクロソフトにいる人たちは頭のきれる情熱的な人たちだね。デジタル音楽やゲームにも通じているし。それに彼らは現状に満足するなんてうんざりなんだ。それにしてもボディガードを雇おうかな。Kotakuスタッフがストーキングしてるなんて気持ち悪いよ。