ボート並み価格でヘリ並みのスピードを目指す「Sea Phantom」

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「キーウェストからキューバまで20分でひとっ飛び」、そんな未来を夢見て開発された高速ボートのプロトタイプ「Sea Phantom」です。長年ボートを専門に手がけてきたデイビッド・ボーマンさんが作りました。

5人乗り30フィート艇のプロトタイプでは、まだ時速150マイル(278km)も出ませんけど…。

設計ではNASAのボディリフティング翼のデザインを採用。翼で水上にボディを持ち上げているので大波小波も平っちゃら。振動が少ない分、燃費も下がるし、スピードも上がる、ということです。

ジェームズ・ボンドみたいですけど、これ、まじめに実用化を目指してるようです。「続きを読む」に最新の写真と動画などあげておきましょう。

 

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チャイルドシートみたいですねー。乗ってるのは大人ですけど。

 

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後部に外付けモーターがついてますけど、このプロトタイプのあとにIlmor Engineering社のパワフルな機内エンジンを追加搭載したようです。 Ilmor Engineeringと言えばインディのレースカーのエンジンとか、あと現存するボートでも最速モデル向けのパワープラントを作ってる会社ですね。

 

 

う、うん…。まあ、目標は戦闘機じゃなくヘリですからね、ヘリ。 

ボーマンさんの話では、ボートは250万ドルだけども1000~1200万ドルの飛行機並みの輸送機能を備えているそうな。愛好家向けに生産する初回市販モデルは予定価格40~60万ドル。軍用はもちろん広範囲な輸送手段として普及してほしいというのがボーマンさんの希望です。こんな風に語ってます。

「高性能ボートも最新鋭機種となると水上を時速3桁マイルで走れるものがたくさん揃ってきました。このスピードで実用性に優れた安全・快適かつ高効率な製品を作って、最終的に水上輸送を混雑の激しい空路や高速道のオルタナティブに変えること、それがわれわれの目指すところです」

本当に商用化するのか、金持ちの道楽で終わってしまうのか。温かい目で見守っていきたいですね。(編訳/satomi)

【追記】方寸さんのコメントを受けて、(93km)を(278km)に訂正しました。ご指摘ありがとうございます!

設計者のサイト [Maritime Flight Dynamics Inc. via Cool Hunter]