レースカーの化身、タグ・ホイヤー 「モナコV4」

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時計の常識を破るタイム・マシン、「モナコV4」です。

タイムマシンと言っても「時空の連鎖に穴を開け、僕の命令なら何でも聞くナイスバディの女戦士と時空の旅に出る」、あの(僕が妄想する)マシンじゃなくて、こちらは「機械工学の粋を極めた」究極のザ・タイム・マシン

なんと、レーシングカーのメカニズムをそのままに採用。車のエンジンと基本は同じで、時計のムーブメントも「伝動、摩擦、回転力、動力」なんですね。

V4では回転振動の代わりに、自動巻上げにはプラチナ製インゴット(4.25g)を採用し、ここがシリンダーの役割を果たしています。また、ローター側面のギアから歯車を動かして、直線運動を回転運動に切り換えているんですね。さらに驚くのがベルト。そう、この「モナコV4」では歯車を、13本のドライブベルト(0.5x0.45mm)のリレーに置き換えているんです。

ベルト駆動の時計なんて聞いたことないですよね? でも、実は歯車を間に入れるよりず~っと効果的らしく、タグ・ホイヤーはこのベルト駆動で国際特許も取得しているそうなんですねー。

ベルト、見てみます? 「続きを読む」で詳細とご一緒にどうぞ。 

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オールスケルトン。このタグ・ホイヤーのコンセプトウォッチ「モナコV4」は人工ルビーにかわりに、39の極小ボール案内溝を施し、動力伝動の摩擦を和らげています。ボール案内溝は小さなもので直径2.2mm。ベアリング内部には直径0.25mmの回転ボールもついてますよ?

で、なんといっても、この間の世界最大時計見本市「バゼルワールド2007」で本誌特派員が腰抜かして動けなくなったのは、この4つの香箱、そしてブリッジを収めたサファイアクリスタルのケースバック…。ああ、美し過ぎます。タグ・ホイヤーのサイトにはこうあります。

ムーブメントは2x2の列を作り、差動装置でV字型のブリッジに連結された4つの香箱によって動力を供給されます。各香箱は375グラムの力を出し、合計で1.5キロの力を持っています。香箱はV字型(文字盤に対し15度の角度)に取り付けられ、2つの等速ジョイント(これもまた自動車分野から借り受けたもの)が、ムーブメントに動力を伝えます。…こうしたユニークなデザインの特徴によって、自動車を連想させる「V4」という名前がこの「Monaco」に付けられたのです。

「モナコV4」は、2004年の発表から開発に36カ月かけた意欲作。時計とテクノロジーを愛する人には不幸なことに、そして僕のクレジットカードにとっては幸いなことに、まだ今月スイスに出展された試作品20個のみ。です。

トランスミッション:

0.5 x 0.45 mmの13本の刻み目入りベルト

直径2.2 mm、厚さ0.5 mmの39のボール案内溝

動力:それぞれ375 g の動力を蓄える4つの香箱:全体で1.5 kg の動力

自動巻システム:

直線型の回転ローター:4.25 g のプラチナ製インゴット

ムーブメントの特徴:

毎時18 000回の振動

4時半位置にスモールセコンド

ウォッチの特徴:

ステンレススチール製ケース

エッジが傾斜したサファイアグラス

フォールディングバックル付きアリゲーターバンド

? Jesus Diaz(原文/翻訳:satomi)

製品情報(動画アリ) [Tag Heuer]

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