ソニー米社長「アップルとの戦いは終盤に差し掛かっている」

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かつてウォークマンが独占したパーソナルオーディオ業界でアップルから首位を奪回する試みはだいぶ終わりに近づいている―。

14日(米時間)ニューヨークで行われたプレス朝食会で米ソニー・エレクトロニクススタン・グラスゴー社長がこう語りました。

「ゲームはまだ始まったばかりさ」を旗印にがんばってきた米ソニーですけど、グラスゴー社長は米パーソナルオーディオ市場でアップルが8割のシェアを握っていることに触れ、「ゲーム終了とは言わないまでも、かなり終盤に差し掛かっているのでは」と…。

リック・クランシー広報部長は「無論この分野でソニーは引き続き技術革新を進めていく所存ですからね」とすかさず補足。でも、米市場でiTunesの対抗馬としてソニーが3年前に始めたSony Connectサービスに話が及ぶと、グラスゴー社長は将来的にはもっと動画・書籍に注力していく可能性もあると答えていました(Connectと言えば今やソニーの電子書籍リーダー向けコンテンツのハブですもんね)。

明るい話もあります。まず、ソニーが今後ほぼ全てのTV・音響-動画プロダクツにプレステ風のクロスメディアバー(XMB)を導入していく計画がハッキリしたことで、Blu-ray対応プレーヤーと音声レシーバーも含まれています。これだと例えばふたつのプレーヤーを繋いで同じXMBのインターフェイスで制御できたりするのかな? この辺のことは後日きちんと調べますね。それが可能なら家のホームシアターはリモコンひとつ、インターフェイスもひとつで済んじゃうわけですし。(可能性薄? 要取材)

LCDテレビ事業も好調で新型「720p Bravias」は7月末にも米大手量販チェーンのWal-MartとTargetにて店頭デビューの予定です。家電全体では昨年7%(売上? シェア?)伸び、今年もさらに伸びは拡大の見込み。ちなみに米国におけるソニーの市場シェアは18%で、数え方にもよりますが、デジカメ、カムコーダーなど20を超える部門でトップに輝いています。

Blu-rayについては、BDタイトルの売れ行きがHD DVDムービーを3対1の比率で上回っておりスタンドアロンのプレーヤーの販売台数は今年、2006年実績(10万台)の5、6倍に達する見通しとか。

Blu-ray絶好調の鍵がPS3であることは間違いないでしょう。競争は厳しいですけど、やはりソニー・エリクトロニクスにとってはPS3があって本当に良かったという感じですねー。

iPhoneにも当然話が及んだわけですが、ソニーは共同出資の会社ソニー・エリクソンを誇りに思っており、同社の様々なマーケティング活動を支援していくという答え。突っ込みが入ると、まあ、最近はiPodとの互換性がA/V戦略でも重要なパートを占めるようになってるねえ、とソニーの高級将校も話しておりました。

– Wilson Rothman (原文/翻訳:satomi)

 

[ 訳注.1 ] 米Gizmodo読者からは「ソニーはプレイヤーが問題なんじゃなくてストア」、「NW-A800はなんでアメリカこないの?」、「IEも一時は難攻不落に見えたもの」、「技術と言うより心理的なもの」となぐさめのコメントが…。自他認めるソニーのファンだったジョブズ氏がiTMS始めるとき出井元社長に「一緒にやろう」と持ちかけて断られた話は、シリコンバレーに今も語り継がれる伝説ですねー。

[ 訳注.2 ] 日本では3年前にもうこんな記事が…↓

ソニー社長、「iTunesにはやられた」 [nobilog2]

[ 訳注.3 ] 最近はこんな冗談も…↓

出井「ジョブズはソニーのCEOになりたかった?」 [マイコミジャーナル]

 

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