50ノットの壁を破れ! 飛んでるヨット「Hydroptère」号

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飛んでるんだか浮いてんだか。

「ヨット操縦というよりはグライダー気分ですね」。ドーバー海峡をものの1時間ちょいで渡ったAlain Thébault船長はこう感想を語ってます。

目標時速58マイル(50ノット)! 世界最速のレース船を夢見る「Hydroptère」号です。全長60フィートのフランス製。バレーのクモ艦「Proteus」号もオヨヨなぶっ飛び度ですね、これは。

風は12ノットあれば十分。これで水上15フィートまで浮遊します。使っているのはカーボン繊維の補助翼だけ。これが飛行機の着地ギア並みの強度で、 高速三胴船の竜骨の下は接水したまま維持するのでドラッグはほぼゼロ近くなり、波頭のホバリングが可能に。1人は舵取り、他の人たちは上下にバウンスしながらセールを締めたり緩めたり。異変があったらパニックボタンをバンと押せばたちどころに停止します。
う~ん、おもしろそー! 乗りたい!

波を切るのではなく、「翼」でふわっと波をこえるのがミソですね。

スライドショーは以下でどうぞ。船長の野望は…大きいですよ?

 

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セーリング飛行。我々は2つの世界の境界に立っているのです」と語るThébault船長が目指すのは、大西洋東西横断記録の更新です。現記録は4日と8時間。 これを破るには恵まれた気象条件と、3000マイル以上の長い航路の間ずっと絶え間なく風が必要です。

 

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Hydroptère号の現記録は航行1マイルと 500メートル(妙な数え方ですね)。TGVで今年はじめ時速357マイルの世界記録を達成したフランスとしては、アイルランドのウィンドサーファーが持っているセーリングスピードの世界記録もこのHydroptère号になんとか破って欲しいところでしょう。期待がかかります。

 

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訓練47.2ノットは出ているようですから、Finian Maynardが2年前に達成した世界記録にあと1.5ノットに迫りました。Thébault船長は今冬この記録を破ってやる、と張り切ってます。

「セーリングで50ノットと言えば、飛行のサウンドバリアみたいなもの。それさえ破れたら、あとはなんだってできますよ」

 

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[Times Online via Luxist]

-ADDY DUGDALE(原文/翻訳:satomi)

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