DARPAが幼虫にチップを埋め、虫のサイボーグを育てている

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赤い虫の体内にシリコン、見えます? CTスキャン(右)にも克明に写ってます。そう、埋めたまま大きくなってるんですねー。左の写真は「ミシガンの吊ってる飛行用セットアップ」という、ちょっとよく分かんないキャプションなんですが。

これは、虫の幼虫にマイクロエレクトロード(極微小電極)液体工学パス装備の移植チップを埋め込んで育てたもの。米国防総省DARPAでチップ、センサ、ナノ機械システムを虫に移植し、戦闘要員に作り変える研究を進めているAmit Lal博士が、DARPA Techのプレゼン「MEMS(Micro and Nano Electro-Mechanical Systems)」で発表しました。

演題の「MEMS」は100万分の1メートル(micrometer)と、それ以下のナノサイズで動く電子機械システムのこと。半導体製造の小型化につれ、このMEMSレベルの開発も可能になり、最近では一般利用も進んでいます(例:テキサス・インスツルメントのDLP TVテクノロジーは何百万という超小型ミラーを使ってますし、Wiiリモコンの加速度計、側面衝撃用エアバッグのセンサーなどにも使われていますね)。

この幼虫にチップ埋めてUAV(無人航空機)に育てちゃう、という発想がナカナカ。関係者に衝撃を与えたプレゼンの最後を、博士はこんな風に締めてますよ?

「R2-D2がルークのX-Wing戦闘機の操縦をサポートしたように、虫も人間の助手になれるんでしょうか? ガンダルフは蛾を使って空に支援を求めましたが、あんなアプリケーションをDARPAと共同開発チームが見つけることができるんでしょうか?」
う~ん、R2-D2ですかい。もう1枚の写真と解説の続きは以下でどうぞ。

 

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プロジェクトの正式名称は「HI-MEMS - Hybrid Insect Micro Electro-Mechanical Systems」。幼虫に表面センサ、光学システム、化学センサ機能、ストーレッジ、ラジオ周波数通信を統合し、虫のサイボーグに仕上げる計画、ということです。上のレンダリングでお分かりのように、ピエゾ(piezo/圧電)の小型電子メカニズムを蛾の羽に繋いでパワーは供給されます。制御できるかどうかが一番の課題、ですね。

[Ares]

-JESUS DIAZ(原文/翻訳:satomi)

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