実生活でKindleを1週間使ってみた!(長文レビュー)

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本の虫を代表して米GIZMODOのウィルソン・ロスマン記者がアマゾンのeブックリーダー「Kindle」をベッド、飛行機、トイレなど普段の暮らしで1週間使ってみた感想をまとめてくれました。もっと本の虫な奥さんも大喜びだったそうですよ?

ブックリーダー使うときは1人ですよね。手のひらに四角いものを置いて、そこで、読みます。パソコンに繋がなくて良いのはスマートで、MP3プレーヤーとか携帯電話で楽曲買うとアチコチ散らかっちゃいますけど、Kindleは買った本はいつも膝の上の低位置です。

広域ワイヤレスのSprintのEV-DOはWi-Fiよりカバーエリア広め。バックライトがないのは、「eインクの方が目にやさしいし、バッテリー寿命長くする方が大事」というアマゾンやソニーの説明を信じちゃう…かな。今回は普通に使ってみたんですが1回の充電で4日連続もちました。

文書とeブックのフォーマット互換性は自然に解決すると思います。KindleはLinuxのプラットフォームなのでソフトウェアの最適化も簡単だし。Kindleをめぐる問題はQ&A特集(英語)で大放出しましたが、大体は好みの問題のような気がします。

今週読んだ本はビル・ビュフォード著『Heat』。

ハードカバーで途中まで読みさしの本にトライしてみました。

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■ベッドで

・Next Pageボタンが両側についてるのでベッドではすごく快適。どっちの手でKindle持ってもページがめくれるんですね。隣のベッドに置いたままの時は右の大きなボタンを指か肘でタップできます。

・ハードカバーの本やペーパーバックよりかなり大ぶりなので、ホールドする腕が疲れないし、膝使わなくても支えることができます。

・ベッドで読書する時は、ページをめくる度に寝返りが必要だったりします。特に大判の最初と最後はそうですよね。 Kindleは一度に1ページ見せるだけ。ページの重みが右から左、左から右に移らないので姿勢は一度決めたら、そのままでOKです。

・ベッドの脇に読書用ランプがあるんですが、その明かりでKindleも大丈夫でした。

残りのレビューは、以下でどうぞ。

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■機内で

・EV-DOがない空港も。僕が出発のとき使った空港は1Xシグナルのひどい接続だったので、The Atlantic Monthly最新号のDLに5分ぐらいかかっちゃいました。

 

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・読むなら、このThe Atlanticみたいなテキスト満載の週刊と月刊が狙い目。新聞はサイトに出るの早いのでKindleに配信される頃には記事が古くて新しいネタ追いかけたい人には不満かも。雑誌の品揃えは増やして欲しいですね。The EconomistThe New Yorkerがないと満足できません。

・FAAの規制により、離着陸時のKindle使用は禁止です。iPodや映画が入る前までは、離着陸時の暇つぶしは読書だったので頭にきます。

・搭載辞書『Oxford New American Dictionary』 はいいんですけど名詞が今ひとつ。「Romanesque」はあるのに「Florentine」がない、とか。 収録語数ではWikipediaですけど、あいにく機内では使えません。

 

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・機内では1人分だけ照射するライトありますけど、あれで読みます。

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■トイレで

・洗面台の隣や便座の後ろに置いても、ゴムの滑り止めが付いてるので床に滑り落ちませんよ。うちのは何でも滑り落ちちゃう陶器なんですけど、大丈夫でした。

 

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・両脇にボタンが付いてると、ボタンを押さないでしっかり握るのに苦労することもあります。Kindle片手に猛ダッシュすると無意識にボタン押して、どこ読んでたかわかんなくなるリスクも。

その他の使い方

・上で書いたようにバッテリーは丸4日もちます。大体はEV-DOスイッチをオンにした状態で使ってました(オフにしてもあんまり長くはならなかったと思いますが)。バッテリーが減ると警告が出ますが、EV-DOの接続を切ってもバッテリー寿命はのびなくて警告が出て5分後に切れてしまいました。でも再充電は速いですよ? 15分から20分充電するだけで、またしばらくもちます。

 

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・ 何分か放ったらかしにする時は、キレイなスクリーンにロックがかかります。クリックしてALTキーをホールドしてフォントサイズボタンを押すと解除に。

・右のLCDバーの背後にはどんな魔法の技術が? キレイでキレイで、これが飛び跳ね回るの見るために何かやってる自分がいます。コピー製品が多いコンシューマ家電分野では、とてもユニーク。

 

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・レザーケースに入れるとボタンを押さずに持ち歩けるのはいいんですが、これで読むと無茶苦茶アホに見えるので取り出したら、何はさておきケース隠すのが先決ですね。

・ハイライトのクリップ専用ツールは原始的過ぎますね。ハイライトできるのは1度に1行だけなので、クリッピングはグジャグジャになっちゃいます。ハイライトした文章は自動的に「My Clippings」に保存に。全作品のクリップがそこで一緒になっています。

 

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・自然光では一度もウェブブラウザ使いませんでした。嫌というほどウェブサーフィンはしてるので、読書の時はドットコムは離れていたいんです。

・キーボードはややラグがありますね。問題というほどではありません。僕にとってもっと大きな問題はスペースバーで、これは左サイドに隠れてるんです(僕は右手でSPACE打つ癖があるんです)。

 

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・脚注はヘン。 David Foster Wallace(全作脚注だらけな作家)の作品読んでみたんですけど、脚注見ようと思ってクリックすると、そのたびにヘンになるんです。Colbertの書いた『I Am America』でも同じでした。

・うちの奥さんは気に入ったみたいです。はいはい、そんなの聞いてもしょうがないのは分かってますけど、うちの奥さん、本はガツガツ読む人で、ふつう僕が持って帰るガジェットには見向きもしない人なんです。それがKindleは興奮してました。手にとって Atlantic Monthly読み始めて、アマゾンが雑誌のフォーマットをこんなに正しく再現したのは「すごい」、eインクも読み易いと言ってましたよ。

・結局、外観は最もどうでも良い要素なんですよね。うちの奥さんも「医療機器」みたいだと言ってましたけど、だから使わないということにはならないようです。みんな、この影響は過大評価するのに、この端末の持つクールさを過小評価していると思います。

ベゾスは「人はモノを見るのではない、中の本を見るのだ」と話してましたけど、たぶんスタイル重視の人たちに不評なことは予想してたんでしょうね。彼の言ってることは正しくて、僕も本、読んでましたよ。

総論。接続で繋がってるeブックリーダー、これは世界が求めているものです。アマゾンのライブラリが拡大を続け、僕の読みたい本をカバーしていく限りは彼らから買うことに異存はないですね。

そう、399ドルは高いですけど、値段はたぶん下がる可能性が高いですし、市場競争力のある9.99ドルという書籍プライスはジョブズ・ファンにも魅力ではないでしょうか。

Kindle使ってみて分かったのは、さしあたり必要な読書ニーズは大方Kindleで間に合う、ということですね。本うんと買い込んで書棚で見せるの大好きな自分には、ちょっとこれからどうなるのか考えると怖いですけど、これはもう「不可避」な流れであって「変化を嫌う」というだけでは言い訳として不十分な気がします。

僕がこれまでみたいに本買うのやめてアマゾンで本買う体勢に一気にシフトするかどうかはまだ分かりませんけど、アーリーアダプターのみなさんは僕と恐れを共有する必要なんかないです。Kindleは質の高い発明品です。リリース第1陣が、あんな速攻で売り切れた理由が今は分かる気がします。

 

[米版Kindle関連記事; Amazon.com]

WILSON ROTHMAN(原文/訳:satomi)

 

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