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盗まれ、潰された、OLPCニコラス・ネグロポンテ会長の夢

2007.12.03 11:00 [8] [1]
タグ:INTEL , MICROSOFT , MIT , OLPC , WINDOWS

071127OLPC.JPG

 
貧しい国の子にも廉価なラップトップを送りたい―
MITメディアラボ創設者ニコラス・ネグロポンテ氏が2005年に打ち出した野心的なOLPCプロジェクトが、コピーと価格競争で苦境に立たされているようです。WSJが詳細を伝えました。

あまりに素晴らしい発想だったので、我も我も超廉価パソコンの過当競争となったのが、その要因。相手先国および教育委員会がXOノート以外の廉価製品を買うようになってしまったのです。

XOを手にした児童は現在までにたった2000人。まともな販売契約が取れたのはウルグアイの10万台だけです。氏はペルーも25万台欲しがってると話してますが、口約束で終わったようですし、来年は月100万台生産するようですけど、「2008年末までに1億5000万ユーザーという氏の目標は実現不能でしょう」とWSJは予想しています。

100ドルの目標価格が実現できなかったのは生産台数不足Windows非搭載だったことが原因でしょう。インテルの「Classmate」なんてのが出たら、OLPCはひとたまりもありません

価格が100ドルに抑えられなかったことでリビア、ナイジェリア、パキスタンはClassmateに乗り換えました。XP搭載というのも魅力だったようです。リビア技術諮問委員会会長は「インテルマシンの方がOLPCよりずっと良い、それだけのことですよ。私の国をこういうマシンのくず置き場にするのは嫌ですから」と言ってます。結局ここはClassmatesを15万台買いました。

ロシアはAsus製の安価なラップトップ(おそらくEee)を購入。Windowsはマイクロソフトが3ドルで提供したそうです(3ドル!)。

これではネグロポンテ氏も「半ダースの途上国に1国100万台買うよう説得する当初戦略はあきらめるだろう」と。今後は米国内の第3世界の次に普及が立ち遅れている地域に対象を変えるのかもしれませんね。

最初9日間の受注数は公式発表では4万5000台です。健闘してますが、「イニシャルの受注数は500万台から800万台」と言ってたわけですから、遠く及びません。それでもネグロポンテ氏はめげずに、最近のインタビューでこう語ってます。

「私はこう見てます。来年末までにライバル各社が作るラップトップが世界に3000万台出回るとしたら、それは私にとっては大成功なんです。…私の目標はラップトップを売ることではありません。OLPCはラップトップビジネスではなく教育ビジネスなのです」

そうですね。結局ネグロポンテ氏が「第3世界の子どもたちにも買える100ドルのパソコン作ろう!」とあれだけ情熱をかけて言い出さなかったら、こうはならなかった。その意味ではXOの売れ行きがどうなろうと、氏の偉業は偉業として評価していかなくてはならないでしょう。

 
UPDATE : OLPCボランティアチーム・ジャパンのSpikyさんがWSJ全訳してくれました、ありがとうございます! そちらも是非ご併読ください。↓
「大いなる志を秘めた小さなラップトップ」 WSJ記事 | OLPC volunteer team,Japan

 
[WSJ via FSJ]

MATT BUCHANAN(原文/訳:satomi)

 
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コメント(8)

11月にやっと量産が始まったばかりなのに、なんかもう失敗したみたいに決め付ける内容で、この記事自体がOLPCの活動を妨害しているようにも感じますね。

続報ありがとうございます…!
きっとできるだけ大勢の子どもに自社のOSを使わせたらどうなるかってことなのかと。
オープンソースな子がいっぱいの未来も楽しみだったんですけど。

Classmate PC = EeePCですよ。
まるで、Classmate PC がまだでていないかのような表記はどうかと…

皆様、上のリンクにある元記事(WSJ)に当たることをお勧めします。
参考までにsqueakerさんのコメントを紹介します。
http://d.hatena.ne.jp/squeaker/20071203
また、OLPCのサイトを見てみるのもよいかもしれません。
http://wiki.laptop.org/go/The_OLPC_Wiki/lang-ja

taroさん、
そうですね。Intel純正のClassmate PCもすでに存在し、一部の国で使われています。
ただ、Eee PCはClassmate PC readyですが、それだけではないので、等号でつながらないと思います。

いやーひどい訳だ。

それに輪をかけて、事実を意図的にねじまげているとも取れるような解釈に、現在の日本が直面している「情報鎖国」のまさに生まれる場所を目の当たりにした気分です。

皆さん、海外サイトの日本語訳をそのまま鵜呑みにしてはいけません。是非頑張って原文を眺めて見ましょう。そのちょっとの努力が「情報鎖国」の壁を越える一歩となります。

「日本語訳」であることで、すでにフィルターがかかっています。「何を訳し、何を訳さないか」は人為的に決められているのです。加えて、原文にどれだけ忠実に訳されているか、万人総出版局になっている現在では、まず疑ってかからねばなりません。何が正しく、何が正しくないか、は例えばこのような「Gizmodo」に載っているからといってうかつに信じるのは危険です。権威主義的な判断は全て捨てて、自らの目で確かめねばこの「情報鎖国」の海は渡れません。

この記事には「事実ではない」「事実に無い」事項を元に論理が展開されているところが多々あります。その辺はabeeさんのかかれておられる、squeakerさんの日記をご覧になると参考になると思います。

2番目の投稿です。一つ目は都合が悪かったからかあっさり無視されましたが、これは掲載されるかな?

間違った情報を元に、さらに間違った訳で輪をかけて、デマと見られても仕方が無いひどい記事ですが、また別の見方もできます。

記事の論調がまるで対岸の火事のような、鬼の首をとったというか、「ほらみろ、やっぱり失敗した」という感じですが、OLPCの活動自体は全世界の非常に多くのボランティアから支えられており、少数ではありますが、日本からも情熱を持ってこの活動を様々な面で支援している人たちがいるんだ、ということをこの訳者は全く知らないというのが良く分かります。

このsatomiという人は日本人で米国に在住の方のようですが、もし日本にもボランティアもいるということを知っていたならば、同じ日本人としてその熱い思いに冷や水を浴びせるような調子で記事はかけなかっただろうと感じる次第です。

なによりも、このデマ記事をみて悲しんでいるのは日本のOLPCボランティアですから。

とりあえず、この記事の著者の立場がOLPC寄りなのか、Microsoft寄りなのかはっきりしてもらいたいです。まるでMicrosoftの社員が記事を書いているように見えます.
ここからは私の意見ですが、3ドルなんかでwindowsを売っているところを見ると、よっぽどがめつく、よっぽど切羽詰まっているようですね。
Windows Vistaで大損して、イメージアップをしようとしているみたいですが、MacもLinuxももう追いついています.そろそろあきらめても良いのではないでしょうか?

MITに通っている者ですが、ネグロポンテ教授はOLPCが盗まれたとも潰されたとも思っていません。ただ、営利団体の競合製品によって、途上国の子供たちへのPC普及率が限られてしまうことを懸念しているだけです。

教授は非常に前向きに、ユーモアたっぷりに
「コピーだろうとPCが途上国に普及するのはよいことだから、コピー開発を加速するために『秘密開示契約』をパートナーと結んでいる」
と言っているほどです。

当然実績も築いていますし、世界中で感謝されています。OLPCを手に輝く目をしている子供たちの顔こそが、OLPCの成果を物語っています。

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先日ワークショップの際に、ある方から、あらたにOLPCについて 誤解に基づいた酷い記事が出ているという話を聞いていました。 週明けて心に余裕が出来た... 続きを読む
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