宇宙で最も強い光「HERCULESレーザー」
掲載日時:2008.02.19 21:00
「宇宙に巨大な拡大鏡をかざし、地球が受ける太陽の光すべてを砂一粒に集中させたとします。ミシガン大学附属研究所が作った新型レーザー光線はそれぐらい高密度な光線なのです」(ソース:Physorg)
これ聞いて驚かない人は、頬っぺたパシャリする!
瞬時にそれだけのレベルの光線が作れる新型光線「HERCULES」レーザーです。その光は人知の及ぶ限り「宇宙で最も密度の高い光」とされます。いや~、人類もデススターまであと一歩のところまで来ましたね。
ビームは30フェムト秒持続(1フェムト秒は1秒の1000兆分の1相当)。つまりみなさんのベッドの持続時間より長くパフォーマンスも多少はベター、ということですね。なんの話やらですが。
光線のパワーは300テラワットで1平方センチ当たり200億兆ワットという強烈なものです。「それってどの程度よ?」というと、なんとアメリカのグリッド発電量の300倍! それが1.3ミクロンの点…ヒトの髪の直径の大体100分の1の円に集約している状態!! なんですねー。
しかも「ほれ見ろ、すごいじゃろ」という自慢が目的ではなく、チームではこれをなんとかがん治療に使えないか、と考えているようです。
開発を率いるVictor Yanovsky氏によると、HERCULESの光線は直近のライバル製品より2階級ほどパワフルで、ビームは10秒置きに生成されるそうな。装置は数部屋分にまたがる大きさ。チタニウムとサファイアでできていて、片側から入った光は鏡複数と他の光学エレメントで処理され、光線を一点に集めた場合のエネルギーの質が高まるという仕組みらしいですね(ぜいぜい)。
医療用のほかには「真空煮沸(boiling the vacuum)」というクレイジーな物理学がベースの処理法にも応用が考えられそうです。たぶん同時物質生成とか、そういうのかしらん? ああ、眩し過ぎるせいでしょうか、だんだんこめかみが…。
[University of Michigan via Physorg]
HAROON MALIK(原文/訳:satomi)
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コメント(3)
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200億兆ってなんですかね?
原文には20billion trillionてありますけど、これって
20x1,000,000,000x1,000,000,000,000
てことですか?
明らかに誤解を招きそうな記事なので少し解説させて頂きます。
このレーザーは出力300テラワット、照射時間30フェムト秒の俗に言うフェムト秒レーザーです。
照射されるレーザーの総エネルギー量は1ジュール。軍用レーザーではなくレーザー核融合実験に使用されるような物と同種の代物です。
>200億兆ってなんですかね?
それであっていると思います。
おそらく2.0×10^22[W]の事でしょう。
ただしこの出力を実現するにはこのレーザー装置が6千万台以上必要で、かつそれらのレーザーを同時に1平方センチの面に照射しなければなりません。
と言うわけでグリッド発電量の300倍が1.3ミクロンに収束していると言うニュアンスは間違いで大きな誤解を与えかねません。
1.3ミクロン、30フェムト秒と言う極小の空間に1ジュールのエネルギー押し込めたと言う点がこのレーザーの凄い所なのです。
>軍用レーザーではなくレーザー核融合実験に使用されるような物と同種の代物
いや 別物です
核融合実験は30フェムト秒のパルスなんか使いません