3D写真が撮れるスタンフォードのカメラ専用チップの新デザイン

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やっぱりハエ?

これはスタンフォード大学の研究者たちが考案したカメラ専用チップの新デザインです。

このチップ。ちょうどハエの目みたいに16 x 16ピクセル配列がたくさん並んでます。

1個1個取り出してみると、上にちっちゃなマイクロレンズのホストもついてますね? こうして、微妙に異なる角度から像を捉えて処理するので、普通の2Dピクセル配列のデジカメ専用センサと違って3D(3次元)に物を「見る」ことが可能なんですね。仕組みを簡単に見てみましょう。

この「multi-aperture array(マルチな開きのアレイ。図で「MA」とあるのがそれ?)」から送られてくる情報は画像処理を通り、そこから標準RGB画像と各ピクセルごとに「深度マップ(depth map)」なるものを抽出されます(顔とかオブジェクト認識に応用したら本当に便利そう)。

つまり小さなピクセルのサブアレイ君たちが、ワッといろんなアングルから像を撮って、あとはソフトがそれぞれの像の相対差を判断し、その視差(パララックス)データの処理を元に対象の距離を割り出していく、というわけです。

深度の情報を加えるだけでなく、このスタンフォードのデザインでは今のセンサに見られるカラー・クロストークの問題も軽減できるほか、スペースを限定してマクロのクローズアップも可能なので医療分野にも応用が期待できそうですね。

アドビも昨年似たデバイスを発表してますけど(下に動画貼っておきます)、この新デザインはチップ1個というコンパクト装備がミソで、ずっとシンプルに今のカメラ技術に統合できそうな気がします。

今んとこピクセル数は限られてるし、こんな画像処理やったらカメラのバッテリーすぐ無くなっちゃいそうですけど、もう少し時間を置いたら、もしかして将来は手持ちのデジタル1眼レフ(DSLR)で3D写真撮ってホログラのディスプレイにしたり、そんなことが可能になるかもよ?

 [ 参 考 ]

※ こちらはアドビの3D撮影レンズと処理ソフトのデモ。インタラクティブデザインVP、Dave Story氏が説明してます。やっぱしハエの目みたいな19枚のレンズで角度が微妙に異なる像を撮ってきます(昨年10月、初出audioblog

 

[Crave via GadgetLab]

KIT EATON(原文1原文2/訳:satomi)

 

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