米軍がミシガン大に求める超小型「スパイ蝙蝠」の条件

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米軍がミシガン大その他の学術機関の科学者と交渉のテーブルに座り、こんな要求を出しました。

電子部品内蔵の蝙蝠、ステレオカメラ超小型レーダー、超高感度の自己ガイダンス、「エネルギーを掻き集める」再充電機能、市街地の戦闘ゾーンの部隊に情報を送るラジオ、…この全てをひとつにしたスパイ蝙蝠は作れんかね?

い、いやあ、旦那。それはそれは要求がちと厳しいですぜい…。大体まとめるとこんな?↓

 

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想像図

いやあ…。提案の内訳はもっとすごいですよ? 蝙蝠は体長たったの15.2センチ、重量たったの113グラム、消費電力たったの1ワット。電源はリチウムイオンのバッテリーで、「ソーラー発電だけじゃなく風力発電、ランダムな振動エネルギーも逃さず再充電に活用する」バッテリー君を作ること。

蝙蝠の用途はもちろん偵察任務。小型のカムコーダーとマイクロフォンで収集した景観・音声、さらには放射能や毒ガス感知に関する貴重なデータをリアルタイムでリレーする偵察機に使うんです。

ミシガン大の研究助成金は5ヵ年1000万ドルと言いますから、これで同大学もいよいよ「Center for Objective Microelectronics and Biomimetic Advanced Technology」、縮めて「COM-BAT」(!)に。ははは…。

1番の目的は電子部品の小型化です。今の技術では、そうね、頑張ってもせいぜい体長3.65メートルのスパイ蝙蝠とかでしょ? そんなモスラみたいのが上空からバサバサ飛んできたら敵陣パニックで偵察もヘタクレもありませんからねえ。

エネルギー回復技術の実現に向けミシガン大では「量子ドットのソーラーセル」を開発、今のソーラーセルより2倍ナイスなものにします。

蝙蝠の自己ナビ装置は今の1000倍小さくなって、それだけエネルギー効率も良くして、と。そいでもって通信システムも今の10分の1まで小型化する、と。

これみんな実現するんならスパイ蝙蝠どころか、いろんなことに活用できそうですね。

UMich via Ubergizmo

Wilson Rothman(原文/訳:satomi)

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