4K映像「関ヶ原の合戦」を見てきたよ

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3/28に、SKIPシティ・彩の国ビジュアルプラザで開催された「次世代超高精細度映像のためのCG映像制作環境の研究」の研究報告会がありました。そこで上映されるのが解像度4096×2160ドットの4K映像「関ヶ原の合戦」ということで、史学科卒のワタクシとしては見逃すわけにはいかない、と川口のSKIPシティまで行ってきましたよ。まだ、都内には4K映像に対応できる劇場が少ないので、こちらの設備での発表になったとのこと。

デジタルハリウッド大学大学院株式会社NTTデータ株式会社フジヤマの共同研究として約2年8ヶ月にわたって行われた研究の成果がこちらの映像。4K映像は約800万画素、フルHD映像の4倍もの画素数になります。実際に生で目にしますと、リアル感がかなり違いました。暗めの映像だったものの。大写しになった俳優さんの肌の質感が伝わってくる感じでした。タイトルとかの文字の見え方も、はっきり差が出ていましたね。小さい文字もすごく見やすい。

見所場面のキャプチャと、研究の詳細については、以下からどうぞ。

 

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3分の動画ですが、容量は約3GB。次世代メディアの「関ヶ原の合戦」はBlue-Rayに軍配が上がりましたが、さらに高精細な映像が普及すれば、次の世代のメディア戦争が勃発するのもそれほど遠くないかもしれないですね。

字幕付の映像はこちらでも見られます。

今回の4K映像は

デジタルハリウッド大学大学院・メディアサイエンス研究所NCGによる

「NCG群衆シミュレーションツールの開発」、

株式会社NTTデータによる

「フォトリアリスティックなCGを分散コンピューティングで実現するレンダリングソフトウェア(=レンダラー)・プラグインの開発」、

株式会社フジヤマによる

「インターネット動画配信における多言語化に関する研究」

の3つの研究が合同して開発されたもので、来るべき高精細度映像時代に対応できるワークフローの開発を念頭においています。

なかでも注目したのが「群衆シミュレーションツール」。冒頭の映像で実際に撮影に参加した人数はわずか8人で、その他はすべてCG。ギャラリー写真の3~6枚目にあたる戦闘シーンで、背後に揺れ動く旗指物や戦う足軽はシミュレーションツールで制作されています。ツールの動画も撮ってきましたよ。

冒頭に表示されたフローチャートに応じて、各アイテムが自動で行動を行い、3Dの群衆映像が生成されます。

こちらが一番わかりやすいですね。カメラに向かって群衆が走り寄るシーンの制作。17秒ごろ、俯瞰からカメラへと視点が 切り替わります。群衆がカメラに近づくと、テクスチャが高精細のものに切り替わるため、色が赤から青へと変わっているのが分かるかと思います。

今回の映像で使用されたキャラクター数は5~6000体で「斬り合う」「倒れる」などのイベント(動き)は30~50種類。これらを従来の手法で一つ一つ動きを付けていくと、途方もない時間がかかってしまいますが、このシミュレーションツールを使うことで、劇的に作業時間が短縮できたそうです。

フルCG制作の敷居が低くなることで、日本の映画界の活性化に繋がるといいですね~。

NCGプロジェクト

(常山剛)

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