レゴ武器商人インタビュー&写真集

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AK47からUziまで。

欲しい武器レゴが何でも揃う米レッドモンドのBrickArms社は「安価でレゴにぴったりフィットするカスタムメードのお店。高度なColonial MarinesのXenoパルスライフルから、NATOのG36アサルトライフル、ドイツのロケットプロペラの手榴弾発射台、PPKピストル(Brauschの消音装置&マグナムリボルバ付き)まで買い込んで、自分だけの小さな傭兵隊が増強できます。

このレゴ武器、選んでるのは9歳の坊やで、

あとはパパがCADから金型発注までしてくれてるんですよ? すごいですねー。

では早速この武器商人Will Chapmanさんに話を聞いてみましょう。

特大写真ギャラリーと合わせて以下でどうぞ!

 Jesús Díaz(以下 JD) : LEGOファン歴はどれぐらいなんでしょう?

Will Chapman(以下 WC) : 今39歳ですけど、5歳の時にはもう誕生日にレゴもらってましたね。10代のとき初めてTechnicもらった時の驚きは今でも鮮明に覚えてます。 ラック・アンド・ピニオンでステアリングするシステムとか、あとブリックの穴とペッグ(かけ釘)で信じられないほど新しい可能性が開けてたんですよねー。当時のコレクションは大学入る直前に近所の男の子に譲ってしまって、それっきり結婚して長男が生まれるまで一度も新品買ったことはなかったんです。

JD : …で、全部蘇ったと…。

WC : そうそう。何年か経って1993年に、息子も2歳になったことだしレゴでも触らせてみるかな、と思い立って。そしたらすぐ食らいついてきて、その興奮を見て本当に開眼したというか、自分もこれまでの人生でどれだけレゴのことミスってきたか気づいたんですね。で、大枚はたいて、棚にあるもの、ほぼ片っ端から買い込んでしまったんです。 —9Vトレインのシリーズも全部、です。

息子はすぐ夢中になりましたね。で、持ってるトレインと鉄道のブリックを地元シアトルのModel Railroadショーに出品し、会場の子どもたちに自由に動かしたり組み立てていいよって解放したんです。以来毎年会場にトレインを出品するようになりました。回を追うごとに作ったレゴの数も増えていって、子どもたちの遊べる電車もレゴも増えていったんです。

ちょうどこの時期にウェブにそのことを書いたら、当時はまだレゴ専門サイトは数えるぐらいしかなかったこともあって、ショーにも大勢の「大人のレゴ愛好家(Adult Fans of Lego:AFOL)」が来てくれました。素晴らしい出会いがあって、そこから最初のLego Train Club、太平洋ノースウェスト地域Lego Train Club結成も実現。同クラブの創設メンバーは今もレゴ・トレインの現場で活躍しています。

上の子も大きくなってくるとレゴ・トレインでは遊ばなくなったので、他のものにも広げていきました。一番下の息子はレゴならなんでも夢中になってましたし。で、買い物は乗り物とTechnic、ロボット、ミニフィギュアに占領されるようになりました。レゴはみんな「ファミリー」になって、パーツも全てコミュニティのコレクションに加わっていき、こうしてレゴ部屋の壁は全部レゴに埋め尽くされていったのです。

JD : ミニフィグと軍用ミニフィグ用武器製造のビジネスに乗り出したのはいつ頃ですか?

WC : 一番下の息子が9歳になった時ですから、2006年ですね。第2次世界大戦(WW2)の歴史と武器に関心を持ち始めて、うちにある軍隊に使えるWW2のミニフィグ専用アクセはないか聞いてきたんです。ところが探しても探しても誰も作ってないんですよ。そこで自分たちで手づくりすることにしたというわけです。3Dデザインにはずっと興味がありましたから、米・独のWW2当時の武器を何個か作るのから始め、そうこうするうち欲しい人みんなに配れるぐらい沢山パーツが揃ってしまって! こうして生まれたのがBrickArmsです。

JD : 本物の武器は持ってます?

WC : いや、武器は一度も持ったことないですね。既婚だし、BrickArmsのミニチュア武器ならまだしも本物の銃器は絶対妻がウンと言わないでしょう。ほんと正直言って、こうしてBrickArmsやらせてもらってるだけでも理解ある伴侶に恵まれてラッキーだったと、自分では思ってますよ。

JD : レゴは武器作りに対しては敏感ですよね? それもあった?

WC : レゴの作ってる武器には良いものもありますが、現代の武器はあんまりないんです。BrickArms創業の06年当時もレゴから発売になっている一番モダンな武器は1880年代のWild Westカービン銃止まりでしたからね。レゴはWW2とか現代のものはやらない方針なんです。現代の武器を作ることには反対の立場で、バットマン・シリーズとスターウォーズのクローンのシリーズが出るまでは本当に何も作ってませんでした。今は作ってますが、僕ら親子が興味を覚えるアイテムはまだ出していません。自分たちならすごいの作れると思って。まあ、こうしてBrickArmsが存在するのも、レゴが現代の優れたデザインのミニフィグ互換の武器を作ってないお陰ですね。

JD : レゴから何か連絡はありました?

WC : ありましたよ。でも、ネガティブな反応ではなく、私が作るカスタムのミニフィギュアと武器のデザインに非常に関心を持ってるようでした。で、先方のリクエストに応じて各製品のコピーを1個ずつ送りましたよ。趣味の愛好家(AFOL含め)にレゴを宣伝してくれるなら、なんでも歓迎みたいです。

JD : リアルの世界の武器をここまでシンプルにしたところがすごいと思いますね。製作プロセスはどんな具合に? 武器はどう選ぶんでしょう?

WC : 大体は下の息子のイアンが面白そうな武器を見つけてきて、作れないか聞いてくるんですね。そのぐらいシンプルです。彼が何か気に入ったものを見つけると、こちらで構造を調べて大体の抽象画をミニフィグのサイズで作るわけです。最後は武器を握るミニフィギュラの手。これはなるべく多くの場所を調べて回ってスケールぴったりに調整します。制作上どうしても避けられない部位、そのひとつが手ですね。握りは1個1個ピッタリ合わなくては… 小さ過ぎてもミニフィグの手でゆるゆるになってしまうし、銃専用ラックのようなアクセサリ上のエリアから滑り落ちてしまいます。

JD : 製造はどのように? なんの技術をお使いですか? 

WC : デザインが完成したら、CADを開いてバーチャルのミニフィグの手に置いて様子をチェックします。全部良好になったら、ガレージのCNC旋盤でアルミニウムの射出成形で試作品を作ります。金型を切削後、熱いABSプラスティックを注入(レゴが使ってるのと同じプラスティック)し、その後にイアンに遊んでもらって、息子の承認をパスしたら、精鋭チーム(熱狂的ファンとBrickArmsフォーラムの調整役)のメンバーに送って評価してもらいます。

みんなの太鼓判がもらえたら、そのデザインは保存して、製造用の金型が埋まるぐらい充分デザインを集めてからプロ用の金型が専門の会社に送って鋼鉄で金型を作ってもらうんです。切削が終わった金型は、今度は射出成型専門の会社に送られ、そこで熱いABSを型に流し込んでBrickArmsの最終部品の完成、というわけですね。

着手から成型まで全部で最大12週間かかることもあります。やはり金型と射出成型をお願いする会社はベストな会社を選ばなくては。じゃないと長期的にコストが嵩んでしまいます。私はベストを選んでますから、クオリティーも高く、ハードコアなレゴファンのお眼鏡に適う製品になってます。

JD : カスタムのミニフィグは?

WC : レゴから出ている標準の製品とは一味違いますね。WW2のようなある時代の武器だけでなく、その時代考証に合う制服のミニフィグも揃えることができます。これでやっと息子…いや、私がずっと欲しかった軍隊も実現できました。模様染付法プリンターもあるので、当社が製造・販売するミニフィグはプロフェッショナルな染付け模様を自らデザイン・製作してるんです。 さらにウェブで才能のあるミニフィグ模様染付けデザイナーを見つけたら、そのデザインもライセンスしてもらってます。もうレゴは夢にも思わなかったような制服もデザインできるんです。ま、少なくとも今年インディアナ・ジョーンズのシリーズがドイツ軍人付き!で発売になるまでは、勝手にそう思い込んでましたよね。

JD : 商品数は沢山あるんでしょうか? 一番人気のモデルは?

WC : カスタムのミニフィギュア専用アクセサリはとても小さなニッチ市場です。この規模ではかつて一度も製造されたことのないものをデザインする、大方それが楽しくてやってるようなものですね。それと小さくても、それと分かるデザインを創る難しさ、それもバネになってます。

これまでのところご好評いただいているモデルはUS M4カービン銃、宇宙人にインスパイアされたM41a Sci-Fiブラスターでしょうか。 売上げは順調ですけど、日中はまだ普通の仕事をやっています。BrickArmsはガレージから運営するサイドビジネスですね。

また発売準備万端の新デザインも各種揃いました。M1 Garand、Light Machine Gun、あとBrickArmsにマウントできるバイポッド、モノポッド、サイエンスフィクションの新型ピストル、ライフル、PDWなど。今度はこれまで出した中では一番人気の出そうな仕掛けもありますよ?

以下はBrickarms社武器倉庫の完全ギャラリーです。

 

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[Brickarms via Geekologie]

Jesus Diaz(原文/訳:satomi)

 

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