風船に乗ってGPSを持って神を探しに空の彼方に消えた神父(動画)

掲載日時2008.04.24 00:00  

コメント [5] , トラックバック [0]

はてなブックマーク
この記事をクリップ!
Yahoo!ブックマークに登録

 
「ジャンプして空に触れたい」-誰でも子どもの頃は夢見ることですよね?
Adelir de Carli神父もそんな夢を抱える1人でした。

ただ神父の場合、操縦士になって飛ぶんではなく、少年の頃の夢そのまんまな冒険に飛び立ったんです。そう、1000個ものパーティー風船で大空に飛び立つ冒険です。

テスト飛行の初回大成功。ブラジルの町Ampéreからアルゼンチンのサンアントニオまで全68マイル(約109km)4時間15分で飛びました。アルミホイルのパンツとDIYの椅子という風貌で、風船を減らして高度を下げていき無事着地!

でも、2回目大失敗です。GPS抱えて飛び立ったのはいいんですが、使い方もよく分からないまま消えてしまいました。

 

080421Priest.JPG

 
神父が飛び立ったのは日曜午後1時の特別なミサの後です。天候は悪かったんですが、神父には気になりませんでした。今回はパーティー用風船の飛行記録更新が目標。新兵器のGPSさえあれば、何か起こっても正確な場所が教えてもらえるから安全です。

ところが予定は狂って強風にあおられ海方31マイル(約50km)に軌道がずれて…。その直後、ジリジリした神父は地上にこう助けを求めました。:
 

「誰かこのGPSの使い方教えてくれる人に連絡取りたいんだが。そしたら緯度・経度も伝えられると思う。それしか地上のみなさんに私の居場所を知ってもらう方法はない」

でも悲しいことに誰も正しい使い方教えてあげられる人はいなかった。
そして午後9時の交信を最後に連絡が途絶えてしまったんです。

捜索活動は軍警察用ヘリを投入し、地元の漁船の協力も得ながら2日に渡って行われました。しかし、見つかったのはSanta Catarina沖隣の風船の破片だけ…。神父の行方は未だに不明です。

「なんで最初にGPSの使い方マスターしてから飛ばないんだ!」

と思ってしまいますけど、この話で注目したいのは「今の技術がいかに使い方が難しいか」ということでしょう。取説読んだり指示がないと使えないガジェットって、やっぱりガジェットとしてどうなんでしょうね?

 

080421Priest-b.JPG

 
朝から晩までガジェットいじってる僕は一応「ハイテクのエキスパート」ということになってますけど、 それでもUI悪夢なガジェットもあります。テクノロジー経験ゼロの人でも無理なく使いこなせる明瞭なデザイン、分かり易いインターフェイス。取説なんてこれが実現できないガジェットの言い訳ですよね?

この悲しい出来事は、ちょっと常軌を逸した神父の落ち度と見ることもできますが、そういう側面もあると思います。もちろんGPSのせいではありません。不運のせいです。初回はGPS抜きで成功だったわけだし、人間は何千年も昔からGPS抜きで地球をあまねく冒険してきたんですから。

問題は神父のフラストレーションが痛いほど分かることです。自分の居場所をみんなになんとか伝えようと必死でデバイスいじってる神父。格闘しながらも、もう心のどこかでは巨大な海に永久に呑まれて消えてしまうことが分かってる…。

こんな生死の危機に晒されることは普通ないですけど、メーカーさんたちも技術が普通に使えるようにするところにお金と情報をかけてくれたら嬉しいですね。回路とかソフトいくらつなげても表のUIが最悪だとユーザーを退けるだけ。そんなデバイスではなく、使う人を助け、使って楽しいデバイスを作ってもらえたら最高だなあ、と思いますね。

 
[G1 and G1]

Jesus Diaz(原文/訳:satomi)

 
【関連記事】
風船で空を飛ぶカウチさん
風船おじさん(自分が風船に変身)
ヘリウム入り風船を大量につけて、車を浮かせる(動画)
 

関連タグ : 冒険 , 動画 , 風船

掲載日時2008.04.24 00:00  

コメント [5] , トラックバック [0]

最近のコメント : 頭痛が…(--;大気圏内に神様が居てくれると良いのですけどね...more »

はてなブックマーク
この記事をクリップ!
Yahoo!ブックマークに登録
ページのトップへページのトップへ
[PR] 
[PR] 

コメント(5)

  • 風船おじさんと呼ばれる人たちって どこか準備が足りないというのは万国共通なんですね

  • 同感です。技術者目線のUIや全貌が把握出来る人がしか便利に使いこなせない表示形態のガジェットが本当に多いですね。ユーザーも、自分は使いこなせるからOK!ではなく、同じ機能を持ちながらも、もっと直感的で分かり易いUIにならないのか?と、製作者に問い続ける必要があると思います。
    テクノロジーは生活を豊かにする素晴らしいものなのに、使いこなせる人しか、その恩恵を得ることは出来ない、というのはとても悲しい事だと思います。

  • マスターしてても電池切れでしょうね。

  • だれでも使える とか だれでも理解できる というのは
    目指す価値が計り知れないし,とてもすばらしい事。
    しかし,言うは安し,行うは難し…どころか実はこれ深淵
    そのもの。
    ちょっと古い本ですが,東大の「知の技法」でしたか? 
    フィールドワークの先生が外国の未開の地で「地図(図)
    に示せば万国共通」と思い込んで地面に棒切れで描いてコ
    ミュニケーションを図ろうとしたところ,その地には図示
    という概念がなかった。確かそんな話があって印象的でし
    た。あと,缶ジュースのプルトップが出始めた頃「鼻にぶ
    つかって飲めない」と本気でクレームした人の笑えない話
    とか。便利ってなに? 簡単ってなに? 実は深淵です。

  • 頭痛が…(--;

    大気圏内に神様が居てくれると良いのですけどね

  • コメントする

    コメントは承認制となっております。編集部が確認および承認した後に、サイトへ反映されることになるので、多少時間がかかってしまうことがあります。
    また、公序良俗に反する内容、個人や団体を誹謗中傷する内容、その他不適切と判断させていただいた内容については、否認または削除させていただく場合もございます。ご了承ください。
    Only Japanese language available.

    トラックバック

    このエントリーのトラックバックURL :

    お問い合わせフォーム

     お問い合わせフォームを表示

    disqusコメントフォーム

    ギズモード紹介アイテム
    Amazon売上TOP5
    なかのひと