「OS Xは危うくOS 8そっくりになるところだった」(ジョブズ思考解剖の新刊より)
掲載日時:2008.04.23 21:00
Leander Kahneyの新刊『Inside Steve's Brain』が出ましたねー。
僕もさっそく読んでみましたけど、お宝情報満載です。
そのひとつが「OS X最大の失策」。なんでも最初はMac OS ClassicからUI拝借してドロップする計画だったんだけども、ジョブズがUIチーム全員を「ア・バンチ・オブ・イディオッツ(馬鹿者の集まり)」と一喝し、今のような美しいモックアップをLeopard OSのベースに採用したんだそうですよ? 実はきわどかった!?
NeXT買収後、アップルはNeXT-stepをマッキントッシュOSに導入する方策を探す必要があった。大掛かりな作業に見えたので、アップルのプログラマーたちは古いMac OS 8のインターフェイスを持ってきてNeXT-stepのコードベースの上にグラフトすることにした…。「デザイナーを一人OS X担当にはりつけたんですけど[...]彼の仕事は極めて退屈なものでした。新しいものを古いものに見せることなんですから」と氏は振り返る。しかしRazlaffはアグリーなファサード(正面)をこんな洗練されたシステムの上につけるのは惜しいと思い、すかさずデザイナーたちに新インターフェイス用デザインのモックアップを作らせた…
するとジョブズはRazlaff氏を会議に呼びつけ、(古い方の)プロトタイプの方には一度も目もくれず、「ア・バンチ・オブ・イディオッツ」と部下を恫喝し、昔のMacインターフェイスについて文句をじゃんじゃん言い出したそうです。いやあ…。
「彼が何より嫌いだったのはウィンドウとフォルダーを開くのに必要なメカニズムが各種あり過ぎることでしたね。少なくとも8通りの開け方があったんですよ…」
会議が終わる頃にはジョブズとRazlaff(現在はFrog Designのクリエイティブ)がUI問題の解消法を検討し、ジョブズがモックアップをプロトタイプにするよう依頼。「よくやった」と褒めたのは3週後です。その後も数週間かけて2人率いるチームは毎週1回顔を合わせて、CEO自らがモックアップとコードベースの運用に、それこそピクセル1個1個という感じで完成まで目を光らせたそうですよ?
いかにも美へのこだわり、コントロール・フリークぶりが伺える逸話ですけど、こんな具合に本書はジョブズの思考を紐解くヒントになりそうなエピソードがいっぱい。Apple TVに何故DivXサポートが入ってないのか、その辺も書いて欲しかった気もしますけど、まあ、職場・家庭・ベッド…じゃなくて仕事でジョブズになりたい人には格好の指南書ですね!
僕もさっそく部下をバンチ・オブ・イディオッツとどやしつけ、「ジェイソン、僕のTPSレポートはどこだ!?」とやってみようかと思います。なんて。
P.S. Leanderから「本買ってね」と補足あり。BoingBoingのRob B.も紹介してるね。
Brian Lam(原文/訳:satomi)

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