ラジオ波とパイ皿とホットドッグでがん治療法を発明した男(動画)

 

がん研究、医学はおろか、大学の学位も持っていないズブの素人。

そんなジョン・キャンザス(John Kanzius)さんが発明したのは、MRIマシンも顔負けの「手術も薬も副作用もない、がん治療の画期的アイディア」です! 

しかも使ったのはパイ皿と…ホットドッグというから、2度驚き!!

6年前に白血病を患った元TVラジオ局エグゼクティブのキャンザスさんは、キモセラピー(化学療法)を受けるがんの子どもたちの虚ろな目を見て常々、「なんとかならないものか」と思ってたそうな。やがて自分もキモが始まって痛みで眠れぬ、そんなある夜、ふとひらめいたのが、「ひょっとしてラジオ波でがん細胞が撲滅できるかも…?」という発想です。

小さな頃からラジオは手づくりしていて腕に覚えはあります。さっそく台所をごそごそ引っくり返したら、パイ皿がイメージぴったり! ではないですか。「お~これこれ~」と、これで試作機を組み立ててみました。

妙な物音で布団から起き抜けた奥さんはこの異様な光景を見て、てっきり「気が触れた」と思ったそうです。「ハニー、お医者様だってがんに対する回答は見つけられないのよ。どうしてあなたにできるの…、そう諭しましたね」(夫人)

パイ皿で感触を得たキャンザスさん、今度は約20万ドル投じ高度なラジオマシンの組み立てに挑戦です(4'30"←動画の時刻)。完成後まずはホットドッグに硫酸銅を注入し、吊るしてラジオ波を照射してみたら睨んだ通り、「ラジオ波が熱するのはメタル部だけ」ではないですか!(5'30") ホットドッグは温まない。これなら嫌な副作用なしがん細胞だけヌーク(核攻撃)できる!!

というわけで、キャンザスさんのこの発明は現在ピッツバーグ大学とM.D.アンダーソンがんセンター(M.D.Anderson Cancer Center、日本語版)で実験が行われてます。

「これは思いつく限りどんな種類のがんでも治療できる可能性があります。全部です。私もこの20年の研究生活でこんなエキサイティングなものに出会ったことはないですね」
とM.D.アンダーソンのスティーブン・クーリー医師も興奮気味。(5'54")

金属をがん細胞にどう置き換えるのか? ここは大企業の出番…つまりはナノテクです。

がん細胞には金属片を構成する何千万というナノ分子が収まります。えーと…動画ではマウスの腫瘍にナノ分子を注射してます(8'55")けど、マウスを固定してラジオ波を照射後、がん細胞を見ると…細胞の間が随分あいて見えますよね? 死に始めてるんです。 しかも研究者の話では「腫瘍の周りには何の副作用も見つからなかった」そうですよ?

このように、キャンザスさんのマシンと金属ナノ分子を活用したがん治療実験は両研究機関で成果を挙げています。でも、試したのは固体の腫瘍だけですから、そこからどう体中に広がるがん細胞との戦いに広げるか、そこが課題。これができないと応用はぐんと限られてしまうんだそうな。

全部うまくいっても人体実験に取り掛かれるのは、それから4年先で、発案したキャンザスさんの治療には間に合わないかもしれません。CBSのアナも最後は涙腺決壊寸前です。なんとか間に合ってくれと祈りたい気持ちで一杯ですね。

 

[CBS via Medgadget]CGI(c)Hybrid Medical Animation

matt buchanan(原文/訳:satomi)

 

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