プラズマTVについて知っておくべきこと

2008.05.12 21:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

080501Plasma.JPG


毎回ワンテーマで「猿でも分かる言葉」でガジェットを語るギズモ新シリーズ「Giz Explains」。今週のテーマはプラズマTVです!

まずはプラズマセットの仕組みですけど、
あれってどう動いてるんでしょうね??

基本的にプラズマは、高校の化学で習った「希(貴)ガス」の集合体がガラスパネル2枚の間のちっちゃなセルに詰まったもの。電気でビリッとやるとセルが光り、光沢仕上げのお陰でカラーマジックが起こるというわけです(この過程でガスがプラズマに変わることから、この名前が生まれました)。

ピクセルは(一応)1個1個オフにできるので、プラズマは生来、LCDより格段に優れたブラックを生成できる性質を備えてます。例えばパイオニアが生んだ究極の新世代プラズマ「Kuro」が引き出す恐ろしいまでに深みのあるブラック動画)。あれは黒色再現時にディスプレーの600万余個のセル発光に必要な充電量を減らし、予備放電をゼロにした成果でございます。

プラズマは実は10年ぐらい前からメインストリーム市場に出回ってる技術です。昔は静止画をあんま長くスクリーンに残しておくと、残像がずっと残るかのように見える「burn in」という問題がありました。が、それも今となっては民間神話です。まあ、100%影響がないわけではなく、あのウォシャウスキー兄弟の新作『Speed Racer』を一時停止かけたまま何週間も放置したら、ちょっとアグリーな結果を招く恐れもありそうですけどね。…でも、パネルの輝度を半分に落とすのにかかる所要時間は6万時間以上で、LCDのバックライトと寿命はほぼ一緒なので、LCD vs. プラズマ対決でもはや争点になる問題ではなさそうです。

海抜が高いと嫌な音が出る、いわゆる「デンバー問題」も前ほど問題ではないようです。プラズマはそもそも高地が嫌い。中のガスに影響しますからね(野球選手がクアーズ・フィールド*行くようなものですね)。でも最近の製品では使用できる高度も 上がってきていますし、デンバーも今は快適に視聴が楽しめる海抜7500フィート圏内です。ヒマラヤ高地のシェルパ族はNECが「高所」用に特別に作ったモデル(標高最高9180フィートまでカバー)を欲しがるかもしんないですけど、ふつうは同じ高度の電化チェーンで陳列のプラズマTVをチェックするだけでOKでしょう。

プラズマで唯一負けているのは「かさばること」で、これはサイズ・重量ともにそうです。パナソニックの103インチとか150インチのモンスター比較写真=はカウント外の外ですけど、最近の製品でも厚さ5インチ(12.7cm)、重量100ポンド(45.36kg)が普通。自分で設営しようと思うとホント一苦労ですよね。

年内か来年に出荷されるセットでは厚さ1インチ(2.54cm)、重量45ポンド(20.41kg)辺りまで下がるようですが、気になるお値段もなかなかのものになりそう。パイオニアのコーク手放せない拒食症のモデルみたいな9mmの超薄型コンセプトのプラズマなんて、一生買えないかも!?

* クアーズ・フィールド : 標高1マイルの高地デンバーにある野球場。通称「マイル・ハイ」。空気が薄く打球が伸びることで有名(Wikipedia解説)。「デンバー問題」という呼称はこの球場所在地に因むものと思われる。


matt buchanan(原文/訳:satomi)


【関連記事】
乗り物酔いするぐらいすごいぞ! 次世代ハイビジョンTV
プラズマテレビ用額縁:Panasonic「Framed Plasmas」
プラズマ景気の松下
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
・関連メディア