私のDVDコレクションを去勢した妻の手口

私のDVDコレクションを去勢した妻の手口 1

僕の奥さんは、前から僕のDVDコレクションを目の敵にしていました。

僕のリビングの棚に並べられた「独身の証」的な!? DVDコレクションを、まるで長々と時間をかけてディナーやデザートを食べ、リビングで葉巻を吸いはじめている、招かざる客をジロっと見るみたいに、僕のコレクションをジロっと睨みつけるのです。

数か月間にわたる彼女の圧力は失敗に終わったのですが、ついに、私たちはDVDのケースを捨て、効率的な収納箱へ、メディアをキレイにファイリングすることとなりました。気持ちを動かした動機はこの3つ。

a)良い夫になりたい

b)もうすぐ大きな家から、都会の小さなアパートに引っ越すから

c)私はこれからもDVDを観たり、ビデオゲームを使い続けると思うので、その代りに妥協することに

それでは、以下に辛くて苦しいイベントの一連の経過をご報告したいと思います。

 それは二人で事務用品店に行った時でした。彼女がいくつかの箱を手にとったんです。今となっては、DVDコレクションの棺だったんですね…。そして数日後の、とってもお天気の良い日の事でした。椅子に座っていた彼女が、今まで見たことのないような別人格に急変したのです。ちなみに彼女と知り合って12年ですが、こんな彼女を見たのは初めてでした。

彼女はキビキビした軍国主義的な動作で、素早くそれぞれのケースをチェックし、コンテンツをメモしました。そして、中のDVDをもぎ取りはじめたのです。

彼女の目に涙…は有りませんでした。

この時私が悟ったのは「将来私の映画コレクションはデジタルダウンロードするしかない」ってこと。そしてこのパッケージが、いかに2人の平穏な生活にとって悪影響を与えるものなのかということを。現在のテクノロジーをもってすれば、デジタルダウンロードするっていうのは簡単だし、棚をコーデックで無駄に使うよりもハードドライブを置く方が良いですよね…。でも…トライしてみました。

「もしかしたら、そのボックスセット、そのままキープしておけるんじゃないかな? 」と提案すると、

「どうして? 」と返事し、彼女の目が殺人ロボットみたいに無表情になりました。

「あったらいいものだし、見てるのが好きなんだよ。」ということぐらいしか言えませんでした…。

それがどんなに敗北感がぷんぷんにおう発言だったかは自分でも分っていました…。多くのDVDはもう何年も見ていないものだし、妻の反乱がおきるまで開けてすらいなかったDVDボックスも沢山あったりして、そもそも何で買ったんだろう? と疑問すらわいてきてしまいました。多分、棚に並べるのが好きだったのかも? そして、特定の映画を観るために持っているんじゃなくて、特定の映画を所有することに意味があったのかもしれません。

今回、私の愛する妻が実施したデジタルクリーニングは、強行突破的なかんじもありましたが、とても思慮深いものだったのです。彼女は全てのボックス毎に、僕が知りたいと思うであろうボーナス特典とかエピソードのタイトルとか、細かなディテールをノートしておいてくれました。私は、取り乱しすぎて助けることもできなかったけど…。

そして、特にお気に入りのケースは残してほしいと彼女にちらっとお願いした時、彼女は、もっと大きなプランを思い起こさせてくれました。それは、いつか一戸建に引っ越すか、もっと広いアパートに引っ越すときのために、DVDのケースを収納しておくというプランです。ということで、僕から提案したんです。

僕:「じゃあ、収納箱を買いにいこうか? 」

妻:「もちろん! 」

僕:「なんて、バカみたいだよね。単純に捨てちゃえばいいんだよ」

「iTuneのCover FlowやDelicious Libraryを使えばいいんだから」と心の中で踏ん切りがついた瞬間でした。とはいっても、絨毯の上にポンポン放り出されていくDVDのケース達をみると、胃がキリキリ…超複雑な気持ちでした。

その時、私が長年大切にしてきたDVDボックスを並べてきた棚は、かつて繁栄した文明の記念碑のようにたたずみ、魂の抜けたからっぽのケースたちは、ひっそりとゴミ箱へ送られていくのを待っていました。僕は「ありがとう」の気持ちを込めながら、そんなケースたちを見つめていました。

Mark Wilson(原文/junjun )

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