「小惑星の核迎撃システムは宇宙軍備化のダミー」(アポロ元宇宙飛行士)

「小惑星の核迎撃システムは宇宙軍備化のダミー」(アポロ元宇宙飛行士) 1

 

小惑星(アステロイド)が地球に飛んできたら、そのとき地球は?

映画『アルマゲドン』みたいな滅亡から人類を救うには「核ミサイルで軌道を変えるのが一番」とばかりに、昨年NASAが迎撃システムの開発を発表しました。でも、先週開かれたサンフランシスコの講演会でラスティ・シュワイカート元アポロ宇宙飛行士が「非効率的」、「政治圧力で発表したんだ」と公の場で語ったようです。

政治圧力なんて…まるでキューブリック映画『博士の異常な愛情』のシナリオばりの話ですよね?

それと言うのも氏が月面や軌道飛んでた当時と違って、今はNASAも万年予算難です。そこにワシントンからの強い働き掛けがあったらNASAとしても核を宇宙に飛ばすという、別の隠された目的を持つ迎撃プランを推すほかなかったんじゃないか…、というのが氏の見方です。

「小惑星の核迎撃システムは宇宙軍備化のダミー」(アポロ元宇宙飛行士) 2

この状況を改善するため、氏率いる団体「B612 Foundation」が提唱している新手法は、惑星間戦争みたいな物騒な手段じゃなく、「もっと穏便な戦術」。目標物を即刻速やかに特定できる超強力な望遠鏡、無人宇宙船、探査機を駆使しながら追突、牽引することで、大体の小惑星は簡単に軌道を変えることができるんだそうな。

小惑星落下は予測がつかなくて、まるで檻の中で目隠しでバット振ってるような虚しさがありますけど、仮にいつと分かればその時には一番効果的な手法で反撃に臨みたいと、氏はじめ専門家は考えています。

「核で木っ端微塵」というオプションはない、ということで。

ウィル・スミスもジェフ・ゴールドブラム(ともに俳優)も、なんか他のエイリアン撃退法考えなくちゃね。

 

[Wired]

Jack Loftus(原文/訳:satomi)

 

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