ジェットパックを背負って空中へ! 初飛行体験者の怖かった感想をチェック(動画あり)

ジェットパックを背負って空中へ! 初飛行体験者の怖かった感想をチェック(動画あり) 1

空を飛びたい夢、このジェットパック背負えたらかないますよ!

全米最大規模の航空ショー「EAA AirVenture 2008」が、ウィスコンシン州オシュコシュで開催されました。数々の風変わりな飛行機が勢ぞろいでしたが、中でもMartin Aircraft Companyが、20年以上の歳月をかけて開発した「Martin Jetpack」は圧巻です。

なんと本当にジェットパックを背負い、スロットルを握って空中を浮遊! このちょっと恐怖感スリルに満ちた初飛行体験の感想を、米Giz記者のMark Wilson氏が自ら語ってくれました。

以下に緊張の動画も置いてありますので、ぜひご覧ください。

 

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ついに10万ドルという価格で正式発売された「Martin Jetpack」!

普通なら超お金持ちじゃないと乗れません…。

でも今回だけ、特別に航空ショーだからタダで乗れちゃうぜ…。こんなまたとない機会に恵まれた自分は、なんて幸せなんだろう!

そう勇んで登場したはずのWilson氏ですが、かなり不安そうな表情です。

それもそのはず、250ポンド(約113kg)のジェットパック2基を背負い、200馬力で唸りを上げて噴射するエンジンの凄みを、まさに背中に感じながら、スロットルを握って空中へ放り出される体験は、もう想像するだけでも、怖くなって当然でしょう!

ちなみにWilson氏、初めて乗っちゃう前に、Martin Jetpackの開発責任者に尋ねちゃったそうです。

「あのー、ところで、これって本当に事故とか大丈夫なんですか? 今までのテスト飛行とかで、怪我しちゃった人とか…」

「ああ、心配ない、心配ない。そりゃあ、20年の開発の間に事故なんて当然あったけど、もう今のは大丈夫だからさ」

これはまったく大丈夫には思えないでしょう…

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かなりビビリつつも、覚悟を決めて、Martin Jetpackを装着し始めます。ちなみに、飛行前の感想としましては、地上に足を着いている間は、ちょっと膝を折り曲げたような格好で待機するため、ややつらい姿勢になってしまうとか…。スロットルを握り締める手の向きにも、まだかなり無理があるとか…。そして、スロットルにセットされている、ナビゲーション用のコントロールパネルを、飛行中にチェックしようと思っても、かなり見づらい、厳しい角度に装備されているらしい…。

「まだ開発中なんですよ。これからもっと改良していきますから、取りあえず、今日のところはこれで飛んでみてください」

ちょっと待ってくれ…。もう今は完成版だから、何も心配ないという説明だったはずでは…!?

そんな心の叫びを打ち破るかのように、いきなりエンジン点火!!

「この爆音にはビビリましたよ。もっと衝撃的な振動とか、煙の臭いとかがすごいと思ってたんですが、ただただこの耳をつんざくようなエンジンの轟音に包まれたという感じですね」

だが、そんなことを考えているうちに、スロットルを握った自分の体は、スッと空中に舞い上がり、見事に上空で静止ホバーリング…。思いのほか、一度ジェットパックで地上を離れると、重かったはずの背中の荷重は気にならなかったそうですよ。

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その時の様子を、こちらの動画でもチェック! トップガンさながらの演出効果とは対照的に、かなり不安げにMartin Jetpackに乗る、挑戦者としてのWilson氏の様子が印象的です…。

ビビリまくったわりには、あっさりと飛行が終わり、ちょっと拍子抜けさえしてしまいますが、その理由は、これ以上もっと空を飛びたかったら、本当にお金を出して買わないといけないのだとか…

実際に10万ドルで発売されたMartin Jetpackの飛行性能としては、レギュラーガソリンを満タンに入れた状態で、最高400フィート(約122m)の上空を、連続30分間飛行することも可能と発表されているようです。

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最後に、今回の体験飛行を終えた感想をどうぞ。

「世界で初めて販売可能になったジェットパックということで、もうちょっと安心して乗れるかとも思ったんだけど、これを乗りこなすのは辛そう…。だれでもすぐ簡単に乗れるというよりは、かなりの操縦テクニックと集中力が要りそうだね。でも、また再挑戦してみたいよ。お金がないけど…」

まあ正直、かなりスリル満点だったようですね! だって、どこかに飛んでいってしまわないように、しっかりと周りで押さえてもらってますもんね…

これが身近な乗り物になる日って、本当に来るんでしょうか?

Mark Wilson(原文1, 原文2/湯木進悟)

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UPDATE:ジェットエンジン→ジェットパックへと修正しました。ご指摘のコメント、ありがとうございます。