世界最大の物理実験、LHC初実験のビーム加速シミュレーション画像

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CERNが用意した実験シミュレーション画像 : ヒッグス粒子は果たして見つかる?

何千億円という、微弱なブラックホール生まれちゃうかもしれない実験設備に初めてスイッチ入れるときの気分って、...どんな感じでしょうね...。

最高の瞬間ですよ。これで宇宙の起源と進化を知る新時代の幕開けに期待が持てそうです

―LHCプロジェクトリーダーLyn Evans氏は興奮冷めやらぬ様子。

LHC初実験が行われたのは今月10日中央ヨーロッパ時間10:28キッカリ、場所はジュネーブ郊外の地下100mの設備です。外周は山の手線ぐらい(26.9km)。

LHC」とは、ヨーロッパ原子核研究機構(CERN)が高エネルギー物理実験のためジュネーブ郊外に作った大型ハドロン衝突型加速器 (Large Hadron Collider)の略。この加速器で行う実験のことを「LHC実験」と呼びます。

要は陽子と陽子をものすごいスピード(7TeV=10の12乗電子ボルト)でぶつけて様子を観測する実験なんですけど、今回は手始めに加速しただけで衝突まではやってません。でも数十億ドルの設備が本当に実働に耐えうる強度を持つことが実証され、関係者からは歓喜の声が。

「LHCは発見マシンです。その研究プログラムは我々の宇宙観を根底から変え、人類の歴史の始まりからある探求心の伝統を持続させる可能性を秘めています」(CERNのRobert Aymar所長)

初の衝突実験は年内になる予定です。

[CERN]

関連:【竹内薫の科学・時事放談】巨大実験施設「LHC」 ヒッグス粒子を探し出せ

Jesus Diaz(原文/訳:satomi)

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