ハッブル望遠鏡の修理任務は意外とリスキーなんですよ(動画)

もし、あなががハッブル望遠鏡の修理ミッションは、たいしたことないって思っているとしたら、それは、このビデオたちをまだ見てないから、そう思うんだと思いますよ。366マイルも地球の上空で作業している宇宙飛行士たちの命の危険だけじゃなく、任務自体もやることが多いし難しいし。とっても過酷なものなんです。こんなに、大掛かりで手ごわい作業だなんて想像していませんでした。

まず、宇宙飛行士たちにはプレッシャーがあります。無重力の環境でのスペースウォークと手仕事をしないといけませんが、彼らは、それが最終使命ではないけれど、巨大な望遠鏡を一発で修理しないといけないことを知っています。もし、いくつかの作業が未完成だとしても、もう一度そこにもどって修理しなおすということはできないのです。そして、クルー達は、ハッブルが科学の発展と共に私たちの宇宙への知識を深めること、私たちはどこから来たのか? という人類が今まで向き合っている最も重大な疑問への答えを出すための特別な使命を担っていることを知っています。そして、この素晴らしいツールをこれから10年もたせる責任があることも知っているのです。

そんなプレッシャーまみれのミッションですが、更にハードルが…制限時間があるんです。ちょうど11日間です。Andrew Feustel、Gregory Johnson、Megan McCarthur、Michael Good、Scott Altman、 Michael Massiminoと一緒にミッションを遂行する宇宙飛行士John Grunsfeldが言うには、「ハッブルには、沢山修理したいところがあるし、アップグレードしたいと思っていますが、そんなに沢山の時間はない」とのこと。この短期間に、彼らがやらなくちゃいけない事を以下で、ご覧ください。

 

修理

・壊れてしまった2つの機器を修理します。これは初めて行われる作業です。また、Nasaが将来的に月や火星で行うミッションのテスト的な実験の役割でもあります。修理では、110個の小さなネジを取り外す必要があります。「ネジを抜く」とだけ聞くと簡単かも!? と思う方もいるかもしれませんが、無重力の中では時間がかかり、他の宇宙遊泳しながらの作業と同様ですが、このネジ1つが大きな危険の原因につながることもあるのです。

・1番初めに修理すべき機器は調査用の掃天観測用高性能カメラ(ACS)です。これは、2002年にスペースシャトル・コロンビアによってハッブルに新しく取り付けられた以降、ハッブルで1番使用された道具だったのですが、ダメになってしまったので、今回取り換えることとなりました。

・次に、彼らは宇宙望遠鏡撮像分光器(STIS)の修理をしなければいけません。これは、ブラックホールハンターで、はじめて軌道を回る惑星の化学分析や探知を行ったりもしました。

新しい機器

・宇宙で1番高級で進化したペクトルグラフCosmic Origin Spectrograph(COS)を取り付けます。

・COSに加えて、彼らはWield Field Camera 3を取り付けます。この新しいカメラは、現在取り付けているものよりも10倍良いもので、私たちに、これまでには出来なかったような、より深い宇宙の過去を見せてくれると期待できるものです。

宇宙船のサービス

・上記のミッションに加え、NASAは宇宙船自体もジャイロスコープの修理などを手始めに、アップグレードしたいと考えています。ちなみに、ジャイロスコープの修理は行われる予定だそうです。

・修復した誘導センサーも取り付ける予定です。

・バッテリーはハッブルが宇宙に行ってから初めて交換する予定です。

・外側を覆っている層については、今回は個体シールドが現状のものの上に取り付けます。

・望遠鏡のいくつかの部分の断熱材も交換します。

・ハッブルが役割を終えた時に埋め合わせるために新しい捕獲用機器も取り付けられる予定です。

このジェリーブラッカイマー風な音楽の効果で、凄さが増して感じるのかも…ですが、かなり、やることが盛りだくさんなかんじですよね。でも、もし、ミッションが完璧に成功したら、ハッブルは今までで最高の状態になって、今後10年間いろんな宇宙の画像やビッグバンの原因の謎などを届けてくれるかもしれないんですから、考えるだけで興奮してきます! プレッシャーに負けずがんばってほしいですね。

Jesus Diaz(原文/junjun)

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UPDATE:関連記事を修正しました。ご指摘のコメントありがとうございます。