富豪冒険家スティーブ・フォセットが失踪前に超極秘で開発していた飛行潜水艇「Challenger」

富豪冒険家スティーブ・フォセットが失踪前に超極秘で開発していた飛行潜水艇「Challenger」 1

人知れずスーパーリッチな冒険家スティーブ・フォセット(Steve Fossett)氏が晩年開発を手がけたのは、「いつの日か星に手が届く」夢を乗せた潜水艇です。

飛ぶだけじゃなく、普通の彼みたいな冒険家や科学者でもマリアナ海溝並みに深い、海底3万6000フィート(1万972m)まで深海探査できるデザインを目指していました。

ところが不幸にして今から約1年前、氏はネバダ西部から小型機で飛び立ったきり忽然と姿を消し行方不明に。以来、開発も棚上げになってます。

でもサンフランシスコ北方の町サンアンセルモに住む発明家グラハム・ホークス(Graham Hawkes)氏は、失踪(死亡)の2年前にフォセット氏からデザインを頼まれた潜水艇開発プロジェクトの具体化を、今も諦め切れずにいます。

夢の飛行潜水艇の名前は「Deep Flight Challenger」。写真と詳細を見てみましょう。

富豪冒険家スティーブ・フォセットが失踪前に超極秘で開発していた飛行潜水艇「Challenger」 2

それは「宇宙船、飛行機、潜水艦が三位一体になったようなもの」(ホークス氏)で、1平方インチ当たり2万ポンドの水圧に耐える強度を備えています。氏によると、これは気圧の大体1万5000倍なんだとか。

その強度の秘密はカーボンファイバーです。従来のチタニウムを活用した技術ではなく、氏はカーボンファイバーを採用しました。

富豪冒険家スティーブ・フォセットが失踪前に超極秘で開発していた飛行潜水艇「Challenger」 3

「チタニウムのような最高・最強の素材が耐えられるのは海底まで半分ぐらいのところまでなんです。私たちが使ったカーボンファイバーはコンピュータ制御でフィラメントを1本1本敷設した素材で、ロケットのモーター用ノズルと同じものです」(ホークス氏)

フォセット氏の失踪を巡っては様々な説が飛び交い、シリコンバレーの各社も最新技術を駆使して行方を追っていましたが、先週になって飛行機の残骸がやっと見つかり、みんなが恐れていた最悪の結果を迎えてしまいました。

デザインは現在フォセット氏の遺産に指定されており、潜水艇が今後どうなるか運命はまだ決まってません。

[Marinij]

Jack Loftus(原文/訳:satomi)

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