[Giz Explains] モバイラー必読! こんなに充実してる世界のスマートフォンOSを徹底解説
まだまだ日本はスマートフォンでは遅れてるかも…。
携帯電話として使えるのはもちろんのこと、インターネットに電子メール、そして豊富なアプリケーションが魅力のスマートフォン。このところ日本でも話題になってきましたが、歴史ある米国では、どのモデルを選ぶべきか、さらに迷いに迷わざるを得ないラインアップですよ。
では、今回のGiz Explainsは、OSごとに現在のラインアップの良し悪しをご紹介して、最新スマートフォンワールドを渡り歩いてみることにいたしましょう。

Android(Google)
まずは最も新しいスマートフォンOSとなる、「Android」から紹介いたしましょう。はや”Googleケータイ”の登場かと、すでに注目度も高いようですが、Linuxベースのオープンソースなプラットフォームが大きな特徴ですね。きっとこのオープンソースというメリットを活かして、数々の魅力的なアプリケーションが、開発者コミュニティーから誕生してくることでしょう。
まだ搭載端末としては、正式にはHTC製の「G1」しか発表されていませんが、Motorolaを始めとする多種多様な製造メーカーが、Androidケータイをリリースしてくることも間違いないそうで、今後の展開が楽しみになっていますよ。
イチ押しのポイント
オープンプラットフォームであることが前面に出されているため、これから紹介する他のどのスマートフォンOSとも異なる、自由度の高いアプリケーションが、続々と登場してくると期待できますね。まさに開発者さえ望めば、どんなアプリだって、幅広く配布できそうな感じですよ。ハードウェア仕様も自由に決定しやすいため、タッチスクリーンタイプのデバイスであれ、QWERTYキーボードを搭載するデバイスであれ、こちらもメーカーさえ望めば、どんなAndroidケータイだって、開発して発売できちゃいそうです。そういう意味では、今後への期待度は非常に大ですね!
残念なポイント
まだリリースされたばかりということで、このAndroid OSにはバグが多そうです。ビジネスに十分に使えるかという観点からも、ちょっと現状では厳しいかもしれませんね。あと、洗練されたデザインとか、クールなデバイスとかを求めようとすると、まだ物足りなさを感じてしまうかもしれませんよ。

BlackBerry(RIM)
いわゆるポケベル時代からの老舗となるRIMの「BlackBerry」は、スマートフォンOSとしては、王者の風格さえ兼ね備えていると評しても過言ではないでしょう。特に電子メール利用では、群を抜く好評価が得られていますね。先ほど紹介したAndroidとは対極の存在にあり、ハードウェアからソフトウェアまで、RIMが徹底管理して開発が進んでいる感じです。
これまでは、「BlackBerry Enterprise Server」の提供や、Exchangeのサポートなどが前面に出されて、どうしてもビジネスユーザー向けスマートフォンの域を出なかったBlackBerryなんですけど、このところ、もっと一般のユーザーを狙った、なかなか魅力的なモデルも発売されてきており、ちょっと風向きが変わりつつあるところかもしれません。ちなみに現在、同社の最新OSを搭載するのは「BlackBerry Bold」で、新たにタッチスクリーン対応となった「BlackBerry Storm」も登場してきていますよ。
イチ押しのポイント
BlackBerry Stormは別にして、これまでのBlackBerryラインアップは、QWERTY配列のキーが特徴であり、とにもかくにも電子メールこそスマートフォンの真髄…というユーザーにとっては、満足度大であることは間違いないかもしれません。スマートフォンワールドでの歴史も長いですから、ユーザーインターフェースも完成の域に達している感じですね。日本では、まだそれほど知名度は高くないですけど、海外ではビジネスユーザーにとって、BlackBerryブランドの威力は絶大です。スマートフォン市場シェアも非常に大きいため、対応アプリケーションが、すでに豊富にそろっていることも魅力でしょうね。
残念なポイント
電子メールの使用感はいいんですけど、インターネットを使用すると、ちょっとぎこちなさを覚えるかもしれません。あと、最近はデザイン面にも気を配っているようですが、やはりビジネスユーザー向けに発展してきただけあって、お洒落でクールなデバイスを持ちたいというユーザーには、厳しいものもありそうですね。マルチメディアケータイとしての要素も、まだ求められないでしょう。

iPhone(Apple)
「これはスマートフォンではない」と言う人も確かにおられるのですが、Mac OS Xから発展してきた、現在最強の話題性を持つスマートフォンとして、今回のGiz Explainsでは、やはり「iPhone」もOSの部類に位置づけることにしたいと思います。注目度も非常に大ですしね。
イチ押しのポイント
最もお洒落で、かつ使いやすいユーザーインターフェースのスマートフォンとも呼べるでしょう。マルチタッチナビゲーションでのブラウザ操作感は、もう圧巻ですね。「AppStore」で提供されるサードパーティー製のアプリケーションにも、すでに数々のキラーアプリがそろっていますよ。あと音楽ケータイとしての完成度は、さすがは「iPod」としてのベースがあるため、他のスマートフォンを大きく引き離すレベルにまで達しています。
残念なポイント
スマートフォンでは必須とされる特徴かもしれない、コピー&ペースト機能がありません。電子メールの検索が容易でないなど、この分野では、BlackBerryユーザーからすると、かなり物足りないものがありそうですね。企業ユーザーのビジネス利用という観点からは、ちょっと厳しそうです。あと、AppStoreの審査基準が不明瞭で、Apple側がタイトに対応アプリケーションを管理していく姿勢を打ち出しているため、それを嫌う開発者が離れていく懸念もあったりしますよ。

Windows Mobile(Microsoft)
古くは「Pocket PC」や「Windows CE」がルーツとなる、MicrosoftからのスマートフォンOS「Windows Mobile」は、BlackBerryにこそ及びませんが、やはりビジネスユーザーに広く親しまれています。現在の最新バージョンは「Windows Mobile 6.1」となっていますよ。
イチ押しのポイント
さすがはWindowsという感じでしょうか。Windows Mobileを搭載する製品ラインアップの充実度は、なかなかのものですよ。実に幅広いメーカーから、タッチスクリーン、非タッチスクリーンを問わず、多種多彩なモデルが出そろっています。他のどのスマートフォンOSでもリリースされていない、医療分野に特化した対応アプリケーションなど、ビジネス分野でのアプリケーションの充実度も、すばらしいものがありますね。
残念なポイント
お世辞にもユーザーインターフェースの完成度の高さは、特にタッチスクリーン上の操作感などを例に挙げても、決して優れているとは言えないでしょう。「Zune」搭載でも進めない限りは、音楽ケータイとしても、厳しい評価しかできそうにありません。あと、今後の発展という面からも、「Windows Mobile 7」のリリースは、まだ来年以降でしかないため、しばらくは現状のまま進歩はなさそうです。

Garnet(Palm)
PDA時代には黄金時代を築いていた「Palm OS」の歴史は、スマートフォンOSの中でも長いほうに位置づけられます。最新ヒット製品となる「Centro」は、いまやWindows Mobile搭載機がリリースされるようになったPalmにとって、最後の記念すべきPalm OS搭載モデルとなってしまうかもしれない、残念な予感すらささやかれています。現在は、新たにLinuxベースのPalm OS開発に注力して、巻き返しを図ろうとしているところですが、先行き不安な状況が続いていますね。
イチ押しのポイント
Centroの低価格は魅力ですね。すでに一時の勢いはありませんが、やはりスマートフォンとしての歴史の長さを考えると、ある程度の完成度を備えたモデルがそろっているとも言えるでしょう。
残念なポイント
そもそもがPalm OSの没落自体が、もう残念で仕方がありませんね。今後の復活の可能性も否定はできませんが、決して明るい見通しがあるとは確信できません。筆者の個人的な勧めとしましては、ここは話題のAndroidへと目を向けて、Androidベースの新Palm OSなんてリリースできれば、再び大きな注目を集められるとも思うんですけど、いかがなものでしょうか?

Symbian(Nokia)
最後になりましたが、スマートフォンOSの大御所とも呼べる「Symbian」は、世界的に普及しており、開発者コミュニティーの大きさも、世界最大規模となっています。アプリケーションの充実度も目を見張るものがありますよ。ただし、無料アプリよりも、有料アプリのほうに分がありそうです。
イチ押しのポイント
電子メールからインターネット、スケジュール管理に至るまで、いわゆる”全部入り”端末としては、数多くの製品ラインアップがそろっており、取りあえず失敗しないスマートフォン選びがしたいというユーザーにとっては、NokiaのSymbian搭載端末さえ選んでおけば、間違いはなさそうです。この安定感は魅力ですね。
残念なポイント
独自の世界観を持つスマートフォンOSとなっているため、十分に慣れるまでは、決して初心者にも使いやすいユーザーインターフェースとは言えませんね。Nokiaファンでなければ、どうしても他のスマートフォンOSに手が出やすいという状況にあることは否めないでしょう。
いかがでしたか? 一言にスマートフォンと言いましても、実に充実した選択肢がありますね。もっと日本でも、使えるモデルがそろうといいですよね。
とりわけ米国のスマートフォンユーザーは、この数々のラインアップを、大抵は日本円にして3万円以下くらいの初期費用で、どれでもサッと買えて使える、なかなかうらやましい状況にあるようです。月々の利用料金は、決して安くはないようですけど…
今後も、もっともっと盛り上がりに期待したいスマートフォンワールド! 今回のGiz Explainsも長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
matt buchanan(原文/湯木進悟)
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