世界最深に住む魚の初映像

目があるんですね、知らなかった…。

現存する魚で最も深い海の底に棲むコンニャクウオ(snailfish)の群れです。生存状態で撮影に成功したのは、これが史上初。

水深4.6マイル(7500m)以上に棲んでるので、これ撮るのにわざわざ1平米当たり8000トンの水圧に数日間耐え得る新たなカメラ技術を開発しなくてはならなかったようです。1平米当たり8000トンというと、「ミニカーの屋根に象が1600頭乗ってる状態に相当」する圧力。うまくビジュアライズできませんが、大変な魚がいたもんです。

潜水用の足場は日本海溝の海深4.78マイル(7693m)まで下ろしていって、そこで2日間待機してやっとこのようなクリスタルクリアな映像の入手に成功しました。海底到達までにかかった時間は5時間。カメラの機材は英アバディーン大学海洋研究所「OceanLab」のエンジニアたちが、このミッションのため特別にデザインしたものです。

2日間におよぶ撮影の成果に、プロジェクトリーダーのAlan Jamieson博士は興奮さめやらぬ様子。

「水深7700メートルで文句なしに素晴らしい映像を押さえることができました。我々はもちろん世界の誰もこんな深いところに、これほど多くの魚がいようとは思いもよらなかったはず。信じられない気持ちですね。

これらの映像は本調査に寄せた我々の期待を遥かに上回るものです。我々が予想した最深海に棲む魚は、じっと動かず、孤独で、脆く、餌の少ない環境でなんとかと糊口を凌いでる、そんな存在でした。でも、これらの魚は決して孤独好きではない。映像が捉えたのは、地上で最も過酷な環境のひとつで生きているにも関わらず、社交好きで、アクティブで―もしかしたら家族ということも考えられそうです―小さなエビを食べて生きてる魚の群れだったのです」(Alan Jamieson博士)

まあ、しかし、こんなことする歯を持った魚は…;

 

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…僕の友だちじゃないぞっ。

[OceanLab via Daily Mail] 関連: Technobahn

動画&写真クレジット: 英国自然環境審議会(Natural Environment Research Council)、アバディーン大学(University of Aberdeen)

Jesus Diaz(原文/訳:satomi)

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