マギル大が新しい物質の状態を発見、チップ改善に使える可能性も

マギル大が新しい物質の状態を発見、チップ改善に使える可能性も 1

(写真と本文は関係ありません)

ムーアの法則を永久に持続する、そんな離れ業が実現するかもしれませんよ?

カナダの名門マギル大学の科学者たちが発見したのは、固体・液体・気体・プラズマ・その他一握りの量子状態とは違う、「quasi-three-dimensional electron crystal(擬似三次元電子結晶)」という新しい物質の状態です。

なにやら聞くからにスーパーマンのパワーを吸い取る何かのような響きですけど、この擬似三次元電子結晶は史上最も純度の高い半導体素材を使って行った実験で、超低温冷却した装置の中で発見されました。

どれだけ冷たいかというと、銀河間空間のそのまた大体100倍の冷たさ。

でもって、それをフロリダ州Magnet Labにある地上で最もパワフルな磁場(これ?)に晒しました。

すると半導体素材の中で2D(2次元)の電子システムから半3D(3次元)の電子システムにそれが「飛び出す」現象が確認されたのです。これは従来の理論では予測できないものらしい。実験結果は『journal Nature Physics』10月号掲載中。

マイクロチップ単体に高密度で積めるのでトランジスタの改良にも役立つかもしれないと期待が持たれています。

「あと大体10年もすればムーアの法則は間違いと判明するだろう」

―去年の秋、そう予言したムーアですけど、法則の終焉はまだだいぶ先の話かも。

*ムーアの法則:「トランジスタの集積密度は2年で倍になる」という経験則。18ヶ月説もあるがムーア本人は2年と主張している。1960年にエンゲルハートが講演で言った内容を土台に1965年ムーアが雑誌に掲載、 1970年カリフォルニア工科大教授が「ムーアの法則」と命名した。

[Science Blog]

Elaine Chow(原文/訳:satomi)

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