ドバイの華麗な建築物の裏側に潜む暗い影

掲載日時2008.10.28 21:00  

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いつも、私たちはドバイの建物の壮大さに驚かされていますよね。世界で一番背の高いビルとか、世界一長い橋とか、思いもよらないような形の建築物とか、兎に角ドバイには、スゴイものがバンバン建っていきますから。

去年Addyと私がドバイに行った時は、光輝く華麗な建築物の裏にある暗い苦難を見ることは無く…、そこらじゅうにある大量のコンクリート、グラス、銅を目にして、ただただ驚いていました。思ってみれば、建築物が建つということは、それを造っている人達がいるのは当然ですが、キラキラしたドバイの摩天楼の影は想像していたよりも真っ黒でした。

ドバイには、一歩間違ったら奴隷のような労働者が30万人も存在しているそうです。彼らは窮屈な強制労働収容所みたいなところで働かされ、中には命を落としてしまう人もいれば、ケガをしている人も少なくないとのこと。そんなリスキーな仕事なのに1日働いても、ほんの数ドルにしかならないとか…。今回、幸いなことに、Guardianの記者Ghaith Abdul-Ahadさんが、この事を私たちに伝えてくれたので、写真と一緒にお伝えしたいと思います。
 

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ドバイ、UAE(2008年7月9日)ドバイの労働者:小さい石油資源に恵まれたペルシア湾岸諸国で、好況にわく建築産業と観光旅行産業に燃料を共有する何十万もの低賃金労働者たち。労働者は適切な権利のない困難な状況で生きながら働いています。(Photo by Ghaith Abdul Ahad)


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ドバイ、UAE(2008年7月9日):ドバイでの仕事を終えた労働者たちが強制労働収容所のような寝床に帰るために列を作りながらバスを待っているところです。


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アブダビ、UAE(2008年7月18日):アブダビの郊外にある寮で労働者たちが食事をした後。


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アブダビ、UAE(2008年7月15日):アブダビの郊外にある寮で1つの部屋に15人の労働者が詰め込まれているところ。


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アブダビ、UAE(2008年7月16日):アブダビの郊外にある寮で洗濯をしているところ

彼らは全員、建築ブームを支援している巨大な詐欺の一部として巻き込まれているのです。何十万もの出稼ぎ労働者は、彼らは皆インドとパキスタンの斡旋業者に1000ポンド以上を支払っているのです。そして、本来は実際にもらっているお給料の2倍の金額を約束され、1年に1回家族に会いに行くための飛行機代も貰えるはずなのですが、実行されていないようです。なぜなら、その部屋の人たちの誰も実際に契約を読んでいないのです。文字が読める人は、たったの2人しかいませんでした。

出稼ぎ労働者たちは一旦アラブ首長国連邦に着くと、ヘルスケアもその他のいろいろな基本的権利も手に入れることはできません。牛よりちょっと扱いが良いぐらいです。そして、彼らのスポンサーになった企業は、彼らが働き続けるように、パスポートと1か月か2か月分の賃金をキープするのです。なので、
仕事を辞めて母国に戻りたくても帰れません。1か月に400ディルハム(62ポンド)しか稼げないというのに…。

ドバイで働く彼らの現状を伝えるGhaith Abdul-Ahadさんの記事に興味がある方は、下記サイトで。


The Guardian

Jesus Diaz(原文/junjun)


【関連記事】
何だってありえるドバイ、今度は100万人が居住するピラミッド
高さ1km、世界一の高層ビル「Nakheel Tower」
ビルの側面全体がディスプレイな「The Podium」

掲載日時2008.10.28 21:00  

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最近のコメント : >beanさんとても参考になりました。考えてみれば、こういう�......more »

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コメント(32)

  • ドバイの労働環境について、こんなのもあります。

    なぜドバイは外国人犯罪が少ないのか
    http://zarutoro.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_cad8.html

  • 奴隷のような扱いですね。「ドバイすげえ」だけじゃなく、こういう裏側を伝えてもらうことは必要なんだと今回の記事で強く感じました。ドバイの発展は多大な犠牲の上で成り立っているわけですからね。

  • なんてGizmodoらしくない記事だろう

    いや、まったく問題ないですよ

  • 石油バブルもはじけて久しいこの頃ですが、
    数年後にこの手の場所が紛争地帯になってなきゃ
    いいですけどね。

    中からおこる紛争もあれば外から持ち込まれる紛争もありますし。

  • でも日本の移民庁設立の目的は、彼らのような奴隷を輸入することなんだよね。はてさてどうなることやら。

  • たまたま地下に油があったからという理由だけで凄まじい放蕩をしている人達(どこぞの砂漠の族長の末裔の王族や、国民)と、日々過酷な仕事で僅かな金を稼ぐ貧しき外国の民。

    世の中の矛盾の最たる物を見せているのが、オイルマネーで栄える中東の大都市だ。それらの国や都市の上にいる人達は、全く尊敬するに値しない。それに宗教の意味の無さも強烈に教えてくれる、こういうのは。

    やはり善意がある国とそうで無い国と言うのの差は厳然としてあるし、ある国が世界の中心でないと世の中は良くならないと感じる。

  • マスコミはくだらないニュースばかり流さずに、このようなニュースを流して欲しい

  • このサイトでこうした記事を見るとは思っても見なかった。
    しかし世の中表と裏、光と影、栄枯盛衰これが理。必要な記事だ。

  • 中東諸国からの石油輸入に依存している日本経済だって、間接的に彼らの存在に支えられていますよね。産油国の支配階級を批判すればすむ、単純な問題ではないと思います。

    日本でも、私たちのやりたがらない3Kな仕事を、外国人労働者が低賃金で担っていますし。批判するだけじゃなく、変えていくための行動に移せたらいいなと感じました。

  • 今ドバイに住んでいますが、ここは貧富の差が凄すぎます。

    建設労働者がすし詰めになった、今にも壊れそうでとろとろ走っているバスを
    、超高級車が一瞬で追い抜いていくのが通常の風景です。

    しかし犯罪が少ないのは、彼らの政策が上手く機能している様に思うので、日本も少し見習う点があるかも知れません。

  • 何度もドバイに 行ったことがあります。
    本当に、表面の良い所しか世界的にNews化されていない現実。
    十分な食事もなく、気温40度を超える場所での重労働。エアコンなんてありえない、どころか、寝る場所も、外と言っていいほど、悲惨。 風呂なんてないし。 そして、もらえる給与は ドバイの物価からして、ありえない金額。
    奴隷そのものだと思う。
    そして、男性だけでなく、女性も、家の中で1日中働かされ、メイド=奴隷の扱いを受けている。 暴力もあること、あれば、本当、家畜的扱いを受けている現状を 世界的に公表し、彼らを救ってほしい。

  • ドバイの建築ブームには、日本の建設会社も多数関係してます。労働者不足の為、インドの奥地まで行って人を集めたりもしてます。
    他の国の建設会社ももちろん、関係してます。

  • これ見たら、日本の格差社会なんて
    まだまだ馬鹿げたレベルだって
    いえるよね。

  • つい50年前では駱駝が交通手段の国が石油という天然資源で発展したただの国です。

  • 不良外人を増やさないようにする政策はぜひ見習って欲しい。

  • お金があれば実際にいろんなことが出来たり買えたりするので「自分は偉い!」と勘違いしてしまう人間は古今東西たくさん存在しています。それが人間の性なのか宿命なのかわかりませんが、多くの犠牲の上に成り立った繁栄は悲しさを感じさせます。

  • 今夏 ドバイへ旅行しました。労働者の悲惨さは観光旅行で行った私にも伝わってくるものがありました。早晩,ドバイは亡びますね。出来上がった建物も1割程度しか入ってないし(マンション,オフィス,店舗等々),観光でも2度と行きたいとは思わないですから!

  • すべての経済活動が発生するところ、故に世界のどこでも昔から貧富問題は未解決なままです。いまや世界中を瞬時にお金が飛び回る時代です。我々も遠い国のお話ではすまされない所にこうした問題への姿勢が問われる気がします。

  • 少数の国民は男のみ管理職で、仕事もせずに冷房の効いたカフェに入り浸り
    灼熱の現場で働くのは自国の言葉すら読み書き出来ない人たち
    中東の人たちは奴隷商が居た頃から変わってないんだろね
    日本人でよかったと心底思う

  • 彼らの経済が石油にのみ依存していると書いている方が何人かいますが、もともと産油量は少なく、それを克服するために経済の多角化、観光産業の重視、という方向に進んでいるみたいですね。

    もちろん階級社会、外国人労働者の奴隷化ということは絶対に正当化されませんが、単に石油がたくさんあったから贅沢して遊びほうけてるだけ、というわけでもない気がします。

  • 7年前に最初にドバイを訪れて以来、行く度に町は建築中の高層ビル・出稼ぎ労働者・車の渋滞ばかりに目に付くようになりました。
    海の汚染も目に見えて悪化しています。
    ドバイはどこへ行こうとしているのでしょうか?
    富は人間も環境も壊していくのですね。。。

  • こういう状況をもっと、もっとメディアでやってほしい。本当の姿を知る必要があると思う。いくらお金があっても、どんな素晴らしい建築があっても、全く豊かとは思えない。

  • 下記の、「日本の移民庁設立の目的は、彼らのような奴隷を輸入することなんだよね」に同感です。移民や外国人労働者を入れるのは、アメリカのように労働者の権利がしっかり守られている国のみにすべきですね。

  • 第三者の外国人から見た記事です。インド人本人が書いているわけじゃない。お金が要る人が覚悟のうえで奴隷になっているだけ。搾取されるのはかわいそうだけど、そこんとこ切り離して考えましょう。

    夢物語を語る人は、一つ目のコメントのリンク先を読んでくださいね。

  • これはある種の産業革命だと思う。

    フランス、日本の産業革命と同様に、必ずなにかしらの反動が起こる。

  • 今日のドバイの危惧的状況は少なからず知っていましたが、このように実際の写真を見るとその深刻さに胸が打たれます。伝えていただいてありがとうございます。

    ただ、他の方のコメントの中にあった、「宗教の意味の無さ」という発言や、「中東の人たちは奴隷商が居た頃から変わってないんだろね。日本人でよかったと心底思う」といった発想は、あまりに差別的で、無知で、無責任に尽きるものだと思います。

    もっと世界のことを知ってから言ってください。

    現代の日本人は、一部の明確な信教をもっている人たちを除き、まるで「無宗教」のような顔をしていますが、人間というのはそもそも、日常の中で何かしらのものをより所として生きているものです。自分で気づいていないだけです。

    それを明確に「宗教」と呼ぶか否か、既存の「宗教」に含まれるか否か、だけの違いです。

    ドバイ、そして中東産油国のこうした例においては、これはまるっきり政治のお話であって、宗教とはまた別次元のものです。
    人々の信仰というのは、今日世界中で、しかもより鮮明になりながら、日々息づいているし、それを大切にする人々がたくさんいます。

    他国の悲惨な現状を見て「日本人でよかった」という言葉が漏れるのは、本当に、「他人事」の発想の極みです。恥ずかしいことなのではないでしょうか。

    日本に住む私たちはもっともっとこういったことに意識的になれるよう努めるべきだと思います。

  • 400Dhs!?!日本円で大体12000円ですか?輸入品ばかりで物価が高い国なのに?労働者の過酷な労働は日々24時間続いています。治安は良いものの彼らのストレスはピークに達していると思います。仕事の無い人達に仕事が出来て良いのでは?と思っていましたが、この記事を読んでやはり、そうなのか・・。と思いました。
    先日、タクシーの乗っていて事故に遭いました。
    病院に行くと、労働者が予想以上に怪我をして、診察の順番待ちをしていました。
    建設していた橋が落ちて沢山の労働者が亡くなったという話も聞いたことがあります。
    兎に角交通事情は悪い。80キロ出していても車間距離も開けず、譲り合いの精神は全く無し。
    そして、やたら飛ばすのはハマーや高級トラックに乗った富裕層ローカルの若者達。
    (お金があるから、事故にあっても平気なのでしょうか?こちらがあてたら破産しますよね・・。)
    我が物顔で渋滞の中強烈なスピードで7斜線を横切ります。
    そして過酷な労働者達。
    モールに行けばランボルギーニやフェラーリ、ロールスロイスがびっくるするぐらい止まっているのに、労働者はクーラーも付いていないのか、ガラスが取り払われ、これでもかと言うぐらい人数が乗っています。この国に来て少々みなさんモラルにかけているのでは?と実感する今日この頃です。

  • 繁栄の裏でこのような汚いことが隠されているのではないかと薄々感じていました。
    ドバイの虚偽の繁栄は騙されて連れてこられた労働者たちによる恨みに渦巻いていると思います。
    彼らの不満により手抜き工事などが行われていないことを願います。

  • どっかの聖なる本の中にある塔のようだな

  • 私はドバイで勤務しており、建設系労働者の皆さんとも日々接する機会が多く、彼らの住居や食事処を何度も訪れたことがありますが、記事の内容にちょっと事実と異なる部分がありましたのでコメントを書きます。

    日本や欧米のレベルで比較して見てしまうとドバイでの彼らの生活環境はヒドイの一言だと思いますが、彼らの自国での生活からすれば遥かに良い給与と環境が保証されているのは確かで、本人達も”ドバイに来て良かった”と大体口にします。ドバイで数年働いて自国に戻れば夢のような額の貯金となるのですから。

    労働者のほぼ100%が携帯電話を所有しており、家族と国際電話をして連絡していますし、食事についても「会社が費用を負担すること」になっているので、寮で支給される、又は代りに”食費手当て”が給与にプラスされて支払われる事になります。(記事内の調理後の写真は、恐らく食費手当ての方なので、出来る限りの節約をするため当然自ら粗末な食事をします)
    労働者用寮内のカフェテリアを先日も見学しましたが、宗教別(特にヒンドゥー教とイスラム教)に分かれた数種類のおかずがきちんと用意されていました。

    医療費については、ドバイでの全ての労働者にはそのビザ承認と同時に国立病院での無料受診の権利が与えられますので怪我や病気の場合は必ず病院にて受診できます。(雇用主の会社は従業員全員分の医療保険代を支払うことが法律上の義務)
    帰国については、1年に1度ではなく、労働者の場合2or3年に1回の帰国が法律で保証されています。会社はこれを守らないと重い罰則を受けますから厳守します。(国の機関が調査でパスポートを調べれば一目瞭然なので、そんな危険を雇用主は敢えて冒しません)

    また、”斡旋業者が金銭をだまし取る”ことについては残念ながら事実として存在すると聞いています。しかし、この悪徳斡旋会社とは、ドバイ政府やドバイの雇用主ではなく、労働者を斡旋する自国の業者、つまり労働者と同国人が犯している事になります。(何とか労働者が騙されないよう守れるようにして欲しいものですが・・・)

    ドバイにいる外国人にとってはストレスを感じることは多々ありますが、これはどの外国に行っても同じだと思います。ただドバイ人がリッチに見えるのでそのギャップを感じた時についつい不満を持ってしまうのではないでしょうか。(羨ましさも加わって)
    ドバイ人はお金持ちで労働意欲がないという傾向は否めませんが、ドバイの好景気な経済に利益を求めて外国企業が自分の判断で”Away”に乗り込んで来ている訳ですから、地元の人が優遇されたり得することは仕方がないと考えるできではないでしょうか。しかもドバイ政府は外国人から税を取らないという先進国では考えられない太っ腹な政策を外国人に対しても取っています。(日本に外国人が大量に押し寄せて、彼らが税金を納めている我々と全く同じ権利を得たとしたら、あまり快く思えない方も多いと思います)

    以上長くなりました。


  • このようなサイトで取り上げていることにまず敬服。
    程々にしないともうまずいじょうたいです。違う方向にシフト、チェンジしていうことを願います。

  • >beanさん
    とても参考になりました。考えてみれば、こういう状況というものは、いつの時代どこの世界でも多かれ少なかれ繰り返されてきたものなんでしょう。楽園ならぬ現実世界では、ドバイの国民にとっても、出稼ぎの人々にとっても可能なレベルの落としどころがこの辺ということなんでしょうかね。
    主な問題はドバイより中間搾取する斡旋業者なのかな?

    眼前の格差に惑わされて感情的にドバイの現状を裁き決め付けてしまいそうになりますが、関係ない連中がてめえの定規を振りかざして、気楽に決め付ける醜さを自覚しときたいもんです。

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