ドバイの華麗な建築物の裏側に潜む暗い影

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いつも、私たちはドバイの建物の壮大さに驚かされていますよね。世界で一番背の高いビルとか、世界一長い橋とか、思いもよらないような形の建築物とか、兎に角ドバイには、スゴイものがバンバン建っていきますから。

去年Addyと私がドバイに行った時は、光輝く華麗な建築物の裏にある暗い苦難を見ることは無く…、そこらじゅうにある大量のコンクリート、グラス、銅を目にして、ただただ驚いていました。思ってみれば、建築物が建つということは、それを造っている人達がいるのは当然ですが、キラキラしたドバイの摩天楼の影は想像していたよりも真っ黒でした。

ドバイには、一歩間違ったら奴隷のような労働者が30万人も存在しているそうです。彼らは窮屈な強制労働収容所みたいなところで働かされ、中には命を落としてしまう人もいれば、ケガをしている人も少なくないとのこと。そんなリスキーな仕事なのに1日働いても、ほんの数ドルにしかならないとか…。今回、幸いなことに、Guardianの記者Ghaith Abdul-Ahadさんが、この事を私たちに伝えてくれたので、写真と一緒にお伝えしたいと思います。

 

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ドバイ、UAE(2008年7月9日)ドバイの労働者:小さい石油資源に恵まれたペルシア湾岸諸国で、好況にわく建築産業と観光旅行産業に燃料を共有する何十万もの低賃金労働者たち。労働者は適切な権利のない困難な状況で生きながら働いています。(Photo by Ghaith Abdul Ahad)

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ドバイ、UAE(2008年7月9日):ドバイでの仕事を終えた労働者たちが強制労働収容所のような寝床に帰るために列を作りながらバスを待っているところです。

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アブダビ、UAE(2008年7月18日):アブダビの郊外にある寮で労働者たちが食事をした後。

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アブダビ、UAE(2008年7月15日):アブダビの郊外にある寮で1つの部屋に15人の労働者が詰め込まれているところ。

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アブダビ、UAE(2008年7月16日):アブダビの郊外にある寮で洗濯をしているところ

彼らは全員、建築ブームを支援している巨大な詐欺の一部として巻き込まれているのです。何十万もの出稼ぎ労働者は、彼らは皆インドとパキスタンの斡旋業者に1000ポンド以上を支払っているのです。そして、本来は実際にもらっているお給料の2倍の金額を約束され、1年に1回家族に会いに行くための飛行機代も貰えるはずなのですが、実行されていないようです。なぜなら、その部屋の人たちの誰も実際に契約を読んでいないのです。文字が読める人は、たったの2人しかいませんでした。

出稼ぎ労働者たちは一旦アラブ首長国連邦に着くと、ヘルスケアもその他のいろいろな基本的権利も手に入れることはできません。牛よりちょっと扱いが良いぐらいです。そして、彼らのスポンサーになった企業は、彼らが働き続けるように、パスポートと1か月か2か月分の賃金をキープするのです。なので、

仕事を辞めて母国に戻りたくても帰れません。1か月に400ディルハム(62ポンド)しか稼げないというのに…。

ドバイで働く彼らの現状を伝えるGhaith Abdul-Ahadさんの記事に興味がある方は、下記サイトで。

The Guardian

Jesus Diaz(原文/junjun)

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