「Roden Crater」はインスタレーションを偽る宇宙着陸基地(動画あり)

これは「Roden Crater」。

アリゾナ州フラッグスタッフ北東の乾いた大地に音もなく佇む休火山です。

こうして見ると平穏で無害な、惰眠を貪る山に見えますよね。でも、この幅3kmの頂に立つと、その中央部には地球外から宇宙船が着陸できそうなプラットフォームが、忽然と姿を現すのです。製作者のJames Turrell氏は「これは2012年一般公開になる大規模なアートのインスタレーションだ」と話していますけど、ほんと、大げさに話してるわけではなくて。

アートのインスタレーションなんかじゃない。

これは紛れもない宇宙基地です。

 

モス・アイズリーのような宇宙基地とは違いますが(似てますが)、火山の中には「スカイスペース」という部屋があって、そこから天文観測できるデザインになってます。「スターポート」とか「スカイポート」という呼び名がぴったりな空間です。

Turrell氏は光学・知覚心理学が専門のアーティストで、過去30年かけて何トン分もの土を掘り、何トン分ものコンクリートと鉄を投入してこれを築いてきました。この光の寺院「Roden Crater」は氏の作品の中でも頂点に立つものです。

「スカイスペース」は、きっちり計算した角度で天井にあかり取りを設けてます。これが1日の定刻になると、時に別の種類の照明と掛け合わさって見てる者に、あたかも宙に浮遊しているような錯覚を生むんです。「Roden Crater」はこの感覚を喚起するようデザインしました。四季折々の天体観測も楽しめます。

つまり、ある種これは宇宙基地なんですね。地球外生命体の宇宙船の離着陸用じゃないですけど、みんなに自分らを取り巻く光と宇宙の不思議、素晴らしさを堪能させてくれる場所ですから…。

光の間に通じるルートは2通り。ひとつは火山の横から伸びる長さ854フィートのトンネルで、あと一つは頂上入り口。そちらから入った廊下は、まるで宇宙船の機内のようです。

Jesus Diaz(原文/訳:satomi)

【関連記事】

ミサイル発射基地、売ります

宇宙人的な意味で美しいアルプスの建物

火星は雪が降る