AMD、莫大な企業秘密をインテルから盗んだ元社員を採用--「知らぬ、存ぜぬ」にインテルは激怒

AMD、莫大な企業秘密をインテルから盗んだ元社員を採用--「知らぬ、存ぜぬ」にインテルは激怒 1

愛するワイフへのプレゼント機密文書なんだから、許してよ~

ウソのようなホントの話で、これまで勤めていたインテルから、なんとその価値10億ドルにも達するという、数々の企業秘密を盗んだカドで逮捕されたのに、真剣にこんな言い訳をしているそうですよ。

問題となっている、このインテル元社員のBiswamohan Pani氏は、33歳のやり手エンジニアだったのだとか。ところが、今年の初めに、「一身上の都合により会社を辞めたい」と、インテルへ辞表を提出。普通なら、ここで有給休暇でも消化しちゃって、次なる人生に備えたいところなんでしょうけど、実はPani氏の新しい就職先は、最後までインテルには黙ってたそうですが、超ライバル企業のAMD! しかも、インテル社内で過ごした最後の2週間に、Pani氏はAMDへの手土産に、「社外秘」だの「重要機密」だの、ありとあらゆるトップシークレット扱いのドキュメントやファイルをコピーしまくり、まんまとインテルから去っていったようです。

ま、ここまでは確かにありそうな話なんですけど、この先に摩訶不思議な展開が待っております。こりゃインテルも怒るわなぁという、以下、AMD関係者らの対応は続きにて、どうぞ。

 どうやら盗み出されたトップシークレットの中には、インテルの今後のチップ開発計画に関わる詳細なども数多く含まれていたそうで、「どうも最近、どこからともなく社外に秘密が漏れてしまっている気がする…。何かがおかしい」と不安になったインテルが、仕方なくFBIを呼び、Pani氏の犯行が明るみになったようですよ。

とはいえ、ここからが不思議な話で、実はPani氏の愛妻も、これまたれっきとしたインテルの社員! 肝心のAMDは、インテルから盗み出された、極めて貴重な一連の情報の存在すら、まったく知らないと今でも言い張っており、あくまでもPani氏が、愛妻への私的なプレゼントに機密文書を盗み出して、個人的に及んだ犯行に過ぎないとのスタンスで、断固として事件への関与を否定しているとのことであります。

う~ん、いくらPani氏が、もうワイフも超びっくり~なプレゼントに、こっそり勤務先の機密情報を贈りたかっただけだと弁明しまくろうと、だれがそんな話を信じるでしょうかねぇ…。このご時世に、10億ドルの金銭価値がある情報を手にしちゃったんですよ。大体、すでにFBIまで動いちゃったわけですしね。

当のインテルは、おかげで莫大な企業損失を被ったとの主張を崩さず、徹底的にPani氏を追及して、事件の全容解明を求める姿勢を貫いているそうです。すでにPani氏は逮捕され、刑務所の中なのだとか。

さてさて、この事件、次にどんな仰天言い訳が飛び出してくるのか、なんとなく興味津々ではありますが、もしかすると今ごろ、こんな人物を雇っちゃったAMDは、気が気でない日々を過ごしているのやも知れません。

[Digital Trend]

Jesus Diaz(原文/訳:湯木進悟)

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