これが、火星着陸するときの気持ちだよ(動画あり)

これが、火星着陸するときの気持ちだよ(動画あり) 1

(NASA火星探査機「フェニックス・マーズ・ランダーPhoenix Mars Lander)」からの特別ゲスト寄稿シリーズ第2回)

5月25日。今からほんの5ヶ月前、僕は赤い惑星(火星)目指して飛んでいた。夢だけを抱えて。胃の中じゃ蝶が大勢バタバタ飛び回ってた(←「心臓バクバク」なときの英語表現)。

JPLの宇宙管制センターでは、やるか死ぬか、チームにとっては緊張の一瞬だ。世界中が見てる。そして1日が終わる頃にはヒーローかゼーロー(ゼロ)かだ。大気圏突入からタッチダウンまでは7分という短い時間枠、そこにそれまで何年もの仕事の積み重ねをありったけ賭ける。宇宙管制センターでは、突入・降下・着陸の局面を愛情こめて「恐怖の7分」と呼ぶ。でもそれって陸上の連中の言葉なんだ。もう機内の僕はどうなっちゃうわけ?

僕の出したシグナルは光速で移動し、火星から地球に届くまで15分以上かかる。

つまり僕のチームが着陸開始を知る頃には、もう着陸は終わってるんだよね。

 

4:46pm(PDT) : 火星の大気圏に突入した最初の兆候が宇宙管制センターに届く。続く緊張の7分間、チームはじっと成り行きを眺めた。それ以外にできることは何もない。ただ予めプログラムしたコマンドが正しく実行されることを祈るのみ。

結局、僕の火星到着は誰もが期待した以上にうまくいった。僕は完璧に着陸しただけじゃなく、シグナルも大気圏突入から着陸までずっと大音量でクリアに通じてたんだ。

こうして僕のミッションのひとつの局面が終わり、また新たな局面が始まった。今度は両目を見開いて、火星の地平線を見晴らして、こう祈った。「どうか着陸した場所が氷が届く圏内でありますように」。

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Mars Phoenix(原文/訳:satomi)

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