「Second China」の仮想世界では分からない中国

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    フロリダ大が125万ドルの予算を投じ、中国勤務を控えた外交官に処世術を叩き込むバーチャル訓練用の仮想都市「The Second China Project」をセカンドライフに作ってます。

    「ご贈答品は何がいいか」「ゲストの席順はどう決める?」など、役立ちそうなのもありますけど、ここではこの国に長年住んでる経験から、仮想世界では触れてなさそうな「これだけは心の準備が必要」というポイントを書き出してみました。

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    値段交渉

    ほぼなんでも。「老外(laowai、外国人)」は吹っかけるために歩いてると思ってる節もあります。中国の人と付き合うつもりなら「こんなもんだ」と慣れるしかないですね。どんな交渉上手も、ぼったくられてると思います。

     

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    検閲

    これはFirefoxのプラグインで海外からでもIPアドレスを中国国内の設定に変えて、「 Great Firewall」体験できます。「CCP(中国共産党)、今度はまたBBCのどの発言に怒ってるの?」とか、興味の赴くまま試してみて。

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    スモッグ

    確かレーガン元大統領が暗殺未遂から回復して退院後、「自分の吸っている空気が見える」ロスに帰りたい…と言ったそうですけど、北京はさしずめ、「吸った空気が工場の粉塵みたいに鼻にジンとくる」という感じ。あれだけは慣れない方が。滞在先着いたら、何台でもいいので空気洗浄機買いに走る!(Flickr写真クレジット:Kevin Dooley

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    人、人、人の海

    五輪開会式で鳥の巣が収容9万人と聞いて、「ひゃー、小さな国ひとつ入っちゃう!」と思ったみなさん。あれぐらいの混雑、ここではザラです。上海の地下鉄なんて毎朝ラッシュアワーにサンフランシスコ全人口超えるぐらいの人を運ぶんです。クレイジーですよね? でもザッツ・中国。そろそろブラックフライデー(全米が早起きして買い物に走る日)もくることだし、それで何百万人の人ごみに揉まれる気分に慣れてみてください。(Flickr写真クレジット:Marc van der Chijs)

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    悲しい携帯オプション

    牢破りiPhone大流行りの中国も、China Mobileが全部コントロールしたがってるお陰で、当分iPhone 3Gはなさそう。本格的な3Gネットワークもないし、東アジアの近隣諸国に比べると、ここの携帯のオプションは最悪です。iPhoneもフェイクとかギミック出すのは一生懸命(すごいんだけど使えないこのロケット携帯みたいに)なんですけど、自分たち独自の有用性の高い、デザイン性に優れた技術の開発は後回しな感じ…。でも、少なくともPRC(中国人民共和国)はネットワークの領域が信じられないぐらい広いですから、地下鉄でも山でも「聞こえる~?」と確かめなくて大丈夫ですよっ。

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    プロパガンダマシンで育った過激な国粋主義に対処

    身につけておきたい一番大事なこと(特に外交官)はスマイル、礼儀正しいあいづち、そして中国の人が本当に本当に歪んだ世界観をぶつけてきても相手の顔を潰さないように事実を述べることですね。相手は情報が一方に偏ったり、厳しく統制された国、ネット警察が学生一人ひとりの掲示板の書き込み取り締まってる国、国粋主義のスケープゴートが絶えず利用される国にいるんだってことを、忘れないように…。

    [University of Florida via Dvice]

    Elaine Chow(原文/訳:satomi)

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