ケータイフルブラウザでガチンコ対決! 笑うiPhone&Androidに、IE Mobileは向上宣言

ケータイフルブラウザでガチンコ対決! 笑うiPhone&Androidに、IE Mobileは向上宣言 1

どんなにアンテナ立ってても、ブラウザが悪いとダメってことね…。

いやいや、一昔前までは、ケータイでインターネットって、ケータイサイト以外は、もうPCサイトなんて見てられないくらい最悪でしかありませんでしたが、このところ少し変わってきましたよね。「iPhone」やら「Windows Mobile」など、日本国内でも各種スマートフォンOSを搭載した機種の登場で、市場は盛り上がってきてますし、2008年は日本の「スマートフォン元年」とまで言われていますよ。

で、そろそろいろいろと出そろってきましたから、実際のところ、どれほど本当に快適にインターネットが見られるのか、米GIZMODO編集チームのほうで、代表的なスマートフォンや携帯電話をピックアップして、徹底レビュー対決してみせてくれましたよ。

どの機種も、デザインとか搭載機能とか、それぞれ好みはあると思うんですけど、ブラウザとしてのベンチマークを比較すると、意外にも差は歴然としてますね! あまり評価の良くないブラウザだと、Wi-Fi環境にしたとしても、他の機種の3G環境より遅いなんて、ちょっと考えさせられるテスト結果まで出ちゃってますね…

ではでは、続きにて、ガチンコ対決の詳しい結果をご覧ください。

 まずは、3Gでのインターネット接続環境で比較した、各機種の成績表をご覧くださいね。米ギズモードのトップページから、Wikipedia、ウォールストリートジャーナル(WSJ)などの代表的なサイトの読み込み、YouTubeでの動画表示に至るまで、PC向けのサイトにアクセスして、各5回に及ぶ読み込み表示テストの結果がまとめられていますよ。

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どのテストでも、表示ページのスクリプトはオンの状態で、過去のキャッシュを、すべて削除してからページの読み込みを開始し、プログレスバーなどを参考にしつつ、最終的に表示が完了するまでにかかった時間の平均値がリストアップされていますよ。

また、読み込まれたページデザインなどが、PC画面上での表示と変わらず、まったくデザインの崩れや情報の欠落がなければ「Excellent」の評価が、完全に崩れていないデザインでページの読み込みに成功したとは言えないまでも、ほぼPC環境と変わらないインターネット閲覧ができるとの評価には「Good」が付けられています。一方、大きなデザインの崩れなどがあれば、「Fail」の評価が、読み込みにさえ完全に失敗してしまうと、「Utter Fail」の評価が付いています。

各評価には、赤青黄色と、信号のような色分けがなされていますが、これは、読み込み表示速度と、表示ページデザインの完全性を総合して、今回の比較テストの結果上、良好レベルであれば「グリーン」カラーに、平均的な評価レベルであれば「イエロー」カラーに、要改善評価レベルであれば「レッド」カラーに、見やすく区分けされていますよ。

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さて、こちらの比較表では、上記の3G接続環境下とまったく同じ内容のテストを、Wi-Fi接続機能が搭載されている機種では、Wi-Fi環境でも計測してみたテスト結果がリストアップされています。さすがに同じ機種同士の比較で見てみますと、どの機種でも、3GからWi-Fiに接続を切り替えると、ほとんどのケースで表示速度が向上していますね。

ではでは、ここからは、気になる各機種ごとのレビュー結果をご紹介いたしましょう。

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Android(評価点:B+)

初のAndroid搭載携帯電話として、何かと話題の「T-Mobile G1」にて、今回の検証が行われました。結論から申し上げますと、こちらのブラウザには、WebKitがベースに採用されているとだけあって、かなりスピード、パフォーマンスともに高評価になっていますよ。表示ページの回転およびズームなどの操作も、至って快適であったとの感想が目立っているようです。強いて挙げるならば、やはりマルチタッチのインターフェースは、見たいエリアの拡大縮小表示に極めて便利なので、今後の搭載が望まれるところでしょうか…

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BlackBerry Bold(評価点:B-/C+)

RIMの「BlackBerry」シリーズは、主に電子メール環境に特化したビジネスユーザー向けに発展してきた歴史もあるため、これまでは、どちらかというとインターネット利用環境に関して、お世辞にも快適とは呼べない過去がありました。でも、今回のテストで用いられた「BlackBerry Bold」などを見ていると、それほどデザインの崩れもなく、各ページを読み込めるようですし、ズーム表示なども快適とあって、かなりインターネット対応面でも力をつけてきたなと感じますね。「ページビュー」および「カラムビュー」という2種類の表示モードを駆使して、狭い画面上でも、スムーズに大きなページ全体を見ることができるアイディアも、なかなか好評のようです。新たにタッチスクリーン対応となった「BlackBerry Storm」では、ブラウザのスクリプト実行性能などが改良されたとのことですから、最新機種ならば、もう少し評価もアップするやもしれませんよ。

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iPhone(評価点:A-)

人気、話題性ともに、現在実力ナンバーワンとの呼び声も高いiPhoneですが、やってくれました! 今回の比較テストでも、最も高い評価を獲得していますよ。同じくWebKitをベースに採用するAndroidが、しっかりと背後に食いついてきてはいますが、他の機種とは断トツの開きがあるトップ評価となっていますね。Flashがサポートされていないことが難点ですが、それを除くならば、マルチタッチインターフェースも快適ですし、モバイル環境で、ここまでスムーズにインターネット閲覧が行える機種が登場した意義は、非常に大きいと評されています。ただ、敢えてA-の評価に甘んじたのは、さらなる上を行くモバイルネット環境の創造に期待したいとの願いが込められているそうです。

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Nokia E71 Symbian S60(評価点:B-)

こちらのブラウザエンジンにも、実はWebKitがベースに採用されているので、もう少し高い評価が期待できるのではないか…と思われていたのですが、なぜかiPhone、Androidには及ばない、残念な結果に終わっています。Symbianというプラットフォームに、まだ改善の余地があるのかどうかは、現時点では分かりませんね。ただし、「Flash Lite 3」が標準でサポートされているブラウザという点では、他にはない魅力を備えていると言えるかもしれません。今後のパフォーマンス改善に期待したいところですね。

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Internet Explorer(IE) Mobile(評価点:F-)

マイクロソフトさん、ごめんなさい。残念ながら、今回のテスト結果は、もう実に悔しいものとなってしまいましたね。「Windows Mobile 6.1 Professional」を採用したスマートフォン「Samsung Epix」にて検証が進められたのですが、Wikipediaなど、まだちょっとは読みやすい状況のページもないではなかったのですが、ほとんどすべてのページが、なぜかデザイン崩れまくりの状態でしか表示できませんでした。とてもじゃないですけど、このままのブラウザ性能では、モバイルでもPC並みに優れたインターネット利用環境を実現するとは呼べないかもしれませんね…。でも、ここは「Windows Mobile 7」に望みをつなぎ、今後の大幅な改良による健闘を期待していますよ。

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Opera Mobile(評価点:C)

同じくSamsung Epixに搭載されている「Opera Mobile」なんですけど、こちらは先ほどのIE Mobileとは打って変わって、日常的な使用にも耐え得るレベルに仕上がっていますね。ちょっとズーム表示に手こずるかもしれませんけど、この完成度だと、インターネット利用に困ることはないのではないでしょうか。もしかすると、Windows Mobile搭載機種に、よくOpera MobileとIE Mobileがダブル搭載されているのは、マイクロソフトが、Opera Mobileに頼るところが大きかったりもするのかもしれませんね。Opera Mobileには、3G接続よりも、Wi-Fi接続時に、ずいぶんとパフォーマンスがアップする特徴もあったりするようです。

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Sprint Instinct(評価点:C+)

Samsungがリリースして、”iPhoneにそっくり”と話題にもなったスマートフォン「Instinct」に搭載されているブラウザは、バージョンアップを経て、かなりパフォーマンスが向上したそうですよ。やや読み込み表示は遅いですが、一度ページが表示されてしまうと、その後の回転やズームなどの操作が、至って快適という特徴もあるようですね。ちょっとプログレスバーの表示にクセがあり、もうほとんど読み込み完了なのかと思わせておきながら、そこから恐ろしく時間がかかったりします。でも、独自路線を行くケータイフルブラウザとして、今後のガンバリに期待したいところですね。ちなみに、Wi-Fi接続機能は搭載されていません。

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LG Dare(評価点:C)

韓国メーカーが元気ですよね。こちらはLG製の新タッチスクリーンケータイ「Dare」に搭載されているブラウザなんですけど、十分に使用に耐え得る完成度となっていますよ。先ほどのInstinctよりも、ページの読み込み表示速度は速いんですが、ややページデザインの乱れが大きいこともあるため、少し低い評価には収まっています。ズーム操作などは快適で、今後のガンバリによっては、もっとパフォーマンスアップも期待できるかもしれませんね。残念ながら、こちらもWi-Fi接続機能は搭載されていません。

いかがでしたか? ちょっとGiz Explains並みに長くなってしまいました…。ただ、こうやって比較してみて興味深かったのは、やはりコードの力は大きいというところでしょうか。もし搭載されているブラウザの性能が悪く、コードに問題があるようだと、どんなにネットワーク環境が良かろうと、快適なインターネット利用は難しいという結論が出たようにも思えますね。逆に、現状ではWebKitの評価が良いですが、これを上手に組み込んで開発されたブラウザですと、3G環境でも、一部の機種のWi-Fi接続環境より、よっぽど高速かつ快適にページを表示できちゃったりします。

とはいえ、まだスマートフォンでのPCサイト閲覧は、あくまでも”元年”に位置づけられる黎明期にあり、これからどんなふうに発展していくのかは、非常に大きな成長の余地が残されているという事実も忘れてはなりません。この先、もしかすると、今回は低評価に終わったIE Mobileが、飛躍的な改良を遂げて、トップパフォーマンスを記録してくることだって、無きにしも非ずというわけなのであります…。いざ、2009年に期待ですね!

matt buchanan(原文/湯木進悟)

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