最新コンパクト・デジカメにしか見えない70年代レトロ・カメラ

最新コンパクト・デジカメにしか見えない70年代レトロ・カメラ 1

こいつをさりげなくポケットから取り出して、おもむろに撮影を開始するとしよう。すると、周囲にいた友人たちは皆、「え~、それどこのデジカメ? ソニーの新製品? それともデジ・トイカメ?」とか聞いてくること間違いなし。

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ちょっと大きめのマッチ箱といった感じのボディ

そいつを皆に触らせてみましょう。すると、見た目の軽快な印象とは違い、ずっしりと重い金属の塊であることがわかると同時に、非常に精巧にできたソレの使い方がわからず、はじめてソレが未知の文化圏から来た製品であることを理解することでしょう。

 

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レンズとファインダーを開いた撮影可能状態。
横方向にスライドさせるだけで、いつでも激写可能に

実は、このカメラ、1970年代に市販されていたドイツ製のフィルムカメラです(設計はドイツですが、なかにはシンガポール製もあり)。

製造したのはローライ社。カメラ好きじゃなくても、ローライフレックスという二眼カメラについては映画や雑誌で目にしたことがあるかと思います。ローライ社は、当時から高性能なカメラをつくるメーカーとしてカリスマ的存在でしたが、70年代初頭に超コンパクトなカメラを製造しました。それがこの「ローライA110」です(自動露出機能を省いたE110という機種もある)。

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裏から見たところ。110サイズのフィルムを使用します

名前の由来にもなっているのは、110サイズのフィルムを使用するため。いまでは110フィルムの販売店も現像店も限られていますが、トイカメでも使用されるサイズなので愛好家はたくさんいます。35mmとは違う、その味はまた独特で、どんなふうに写るかというと、作例を上げておいたのでご参考まで。

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超コンパクトサイズでも、そこはローライゆえ、当時の世界最高峰を目指したに違いありません。デザインといい、機能といい(高性能レンズの代名詞カールツァイスのテッサーを自社生産して装備)、21世紀のいまデジタル化して販売したとしても、また売れるだろうなぁ。

ちなみに数はそんなに多くはありませんが、中古市場に良品が出ることもあります。わが国でもペンタックスとミノルタが35mmの一眼レフカメラをそのまま縮小したような高性能110機を製造していたので、もしA110が入手できない場合には、そちらもお勧めですよ。

(小林弘人)

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