[Giz Explains] 「Windows 7」ベータ版について、知っておかねばならない大切なこと

2009.01.16 20:00
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いつの間にか、マイクロソフトに魂まで売り渡しちゃったりしねぇだろうなぁ?

これまでのWindows OSにはなかった、史上最大規模の提供対象でスタートした「Windows 7」ベータテスト。もう早速、インターネットから最新ベータ版をダウンロードして、そのサクサク感を楽しんじゃってる人も多いかもしれませんね。

でもね、皆さん、ちゃんと本当にチェックしましたか? インストール前に、ほらっ、あの「ライセンス条項に同意します」ってのをクリックしたでしょ? 覚えてます?

あ~、例によって、ソフトウェアのインストールには、いつも長ったらしい文章が表示されるヤツでしょ。あんなの毎回、もう読まずに即オッケーしちゃってますよ…

そんなあなたは危険かもしれませんね。だって、あんまり知られてないかもしれませんけど、「Windows 7」ベータ版のライセンス条項に同意しちゃうと、かなりの制限がありますし、そもそも情報ダダ漏れ状態で、いつの間にかマイクロソフトさんへ個人情報提供しまくりになっちゃうってことですからね。そこのとこ、本当に同意してインストールしました?

えぇぇ…、マジ~? ちょっと心配になってきたあなたのために、今回のGiz Explainsでは、Windows 7のベータ版ライセンス条項の中から、これだけは銘記しておかねばならないという、非常に重要なポイントを洗い出してみましたので、どうぞチェックしてください。まさかまさかの驚くべき事実が明らかになったりしてますよ。
 

◆マイクロソフトへの個人情報自動送信に同意してしまう!

まぁ、押さえておかないといけない最大のポイントは、まずはズバリこれでしょう。よくね、何かのソフトウェアのクラッシュ時とかに、「エラーレポートを送信しますか?」なんて尋ねられたりすることがあるじゃないですか。で、そこで敢えて送信を選ばなければ、特に何も自分の個人情報を伝えてしまったりはしないようにできちゃったりしますよね。

でもね、今回のWindows 7のベータ版をインストールした以上は、そんな甘いスタンスは許されませんよ。自分のPCのデータなどを、自動的にマイクロソフトへ送信する設定が、デフォルトでオンになってしまっており、気づかないうちに、どんどんとマイクロソフトが情報収集を進めちゃってたりするようです。

問題分析などに用いる情報の収集時に、いちいち「情報もらっちゃってオッケーかどうか」なんて確認しませんけど、ベータ版を使うんだから同意してくれますよね? そうインストール前に尋ねられて、「私はそのライセンス条項に同意します」ってクリックするようになってるんで、そこんとこを、どうぞご了承あれ…ですよ。

特にマイクロソフトは、カスタマーエクスペリエンス向上プログラム(CEIP:Customer Experience Improvement Program)を活用したテレメトリーシステムによって、IPアドレスからユーザー名、ハードウェアの提供元、ID番号に至るまで、次々と自動情報収集を進めたりしてるそうですね。ちなみに、例えば極端なケースかもしれませんけど、あるドキュメントを作成中に情報送信が行われた場合は、その内容の一部のスナップショットまで、はっきりと分かる形で、確実にマイクロソフトまで届いているとのことですよ。

しかもマイクロソフトは、収集した情報によって、個人の特定までは行わないと述べつつも、その情報を第三者へと広く提供し、ハードウェアやソフトウェアベンダーが、Windows 7への対応を進めやすいように活用していくことまで、もう包み隠さずライセンス条項に記載してますから、同意してインストールした以上は文句は言えませんね。まぁ、おかげでメーカー側のWindows 7対応がはかどるというのは、うれしいことなのかもしれませんけど…

え~、そんなんアリですかぁ? そう思われるだろうかと、当のマイクロソフトは、あくまでも今回のWindows 7のベータ版の提供は、ベータテストへの協力が前提となっているため、これには必ず同意していただく必要がありますという姿勢を前面に打ち出してきてますね。なんのなんの、そしたらコードとかいじくって、このデフォルトの情報収集を、マイマシンではオフにしてやるわい! なんて思い立ったあなた、「それはライセンス条項に違反しますんで、おやめください」とまで、ご丁寧な説明があったりするようでございます。


◆あくまでも期限付きレンタルOSです!

現在は、ベータ版のインストールで、実に楽しくWindows 7を使い倒せそうですが、それはあくまでも2009年8月1日に終わりを迎える、利用期限付きの夢の利用環境であることを、どうぞお忘れなく。ちなみにマイクロソフトは「特に使用期限に関して注意を喚起することはないかもしれませんが、8月1日以降はまったく利用不可能になります」と警告してきてますんで、これを見逃していたという方は、本当に注意が必要です。

まぁそんな理由もあって、デュアルブートにしてWindows 7のテスト利用を進めることが推奨されてたんでしょうね。もしWindows 7の製品版の提供が遅れれば、このベータ版の利用期限が延びるなんてことに、かすかに期待できたりするかもしれませんが、それは希望的観測に過ぎないのでご注意あれ。8月1日以降も使い続けるためには、有効期限日までに何かを再インストールすることが必要になります。そうしないと、現在、ベータ版で楽しく使いまくって作成した全データにアクセスできなくなりますんで、これは絶対に忘れずに手を打たねばなりませんよ。


◆テスト専用にしか利用が認められていない!

愛機がWindows 7になったぜい! どんどん好きなように使っちゃうぜい! 思わずそんな気分になっちゃいそうですけど、これはあくまで評価目的の試用版であることが、繰り返し強調されているようです。だから、製品版なら、いろいろ自由にできそうなことでも、このベータ版には制限がかかってたりしますね。

例えば、勝手にベンチマークソフトとか使って、いろいろと気ままに書き立てたりしないでねなんて、さりげなく書いてありますよ。う~ん、すでに各所で守られていないような…。あと仮想環境での利用に関しても制限は多く、1台のハードウェア上に1本のインストールしか認められてませんね。

それと、これはテスト専用と明言しておくことで、万が一、Windows 7のベータ版利用中に、派手なクラッシュでハードウェアごと再起不能…みたいな悲劇に陥ったとしても、製品版ではありませんから、マイクロソフトとしては、ユーザーの皆さまが、危険も承知でテストに協力してくださっていた時に勝手に起きてしまったのだというスタンスで、サポート面では知らぬ存ぜぬを決め込めるなんてメリットがあったりするのかもしれませんよ。


◆マイクロソフトからのチェック体制を拒否できない!

これまでにも書いてきましたが、マイクロソフトが、いろいろと自動的に情報収集するのを阻止したいだとか、有効期限の終了後も、なんとか使い続けられるようにしたいだとか、そんな思いから、Windows 7のコードに改変を加えたりするようなことは、一切認められておりませんので、改めてご確認くださいましね。

ちなみにWindows 7側で、時々にインターネットへと接続し、ソフトウェアの有効性などをチェックする仕組みが備わっていることも、はっきりとライセンス条項に記載されていますよ。しかも、このチェックを、いつどんなふうに進めているのかに関しては、まったくの謎に包まれたままなんだそうです。


◆製品版は出ないかもしれない?

えぇ、マジ~と、最後の最後に驚いちゃいますけど、でも、こんな説明があるのを発見しちゃいました! これはベータ版なので、製品版では仕様が異なることがありますというのは納得なんですけど、プレリリース版という位置づけについては「もしかすると、今回のベータ版に続いて、製品版がリリースされるという流れには至らないこともあるかもしれません」という但し書きが…。本当にそうだとしたら、まさに超プレミアムな幻のOSのベータ版を入手できちゃったってことですよね?


いかがでしたか? ははは、ソフトウェアのライセンス条項って、かなり重要な情報が満載だったりするんですね。読み飛ばさないようにしなくっちゃ…。えっ、全文きちんと読みたい? そんなあなたは、特別に米ギズ編集チームが公開しちゃってますんで、どうぞこちらをご覧ください。

何はともあれ、エブリバディー、Windows 7で、レッツ エンジョ~イ!


matt buchanan(原文/湯木進悟)


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