Palm Preはマジでスゴいのか? iPhone及びAndroidとガチンコ13本勝負で徹底検証

Palm Preはマジでスゴいのか? iPhone及びAndroidとガチンコ13本勝負で徹底検証 1

おっと~、こりゃiPhoneもウカウカしてられませんなぁ…

今年のCESで最大の目玉となった、Palm復活をかける新OS「WebOS」を搭載した「Palm Pre」ですが、この流星のごとく登場したスマートフォンに、もう各所で絶賛の嵐! どれほどスゴい出来ばえなのかの解説は、こちらのレビュー記事に譲るとしまして、やはり気になるのは、じゃあ実際のところ、われらが「iPhone」と比べて、どれほどスゴいのか? その1点に尽きるのではないでしょうか。

そこで、早速ですが、やってくれましたよ。米GIZMODO編集チームによる、Android搭載の「T-Mobile G1」も交えた、怒涛の13本勝負での三つ巴ガチンコ対決! ほぼiPhoneとPalm Preの一騎打ちではないのか…との感想も届いているようですが、それでは、どうぞ新星Palm Preのお手並み拝見といたしませう。早速ですが、続きをどうぞ。

 1. マルチタッチ - iPhoneとPalm Preの両者勝利

まずはユーザーインターフェース(UI)という観点から斬ってみることにいたしましょう。iPhone、Palm Pre、T-Mobile G1ともに、どれもそれなりの良さがあり、使いやすく仕上がっているのですが、やはりマルチタッチには対応しきれていないということで、Android陣営には分が悪い対決ですね。

Palm Preには、特にディスプレイ下部に「Gesture Bar」なるエリアが設けられており、片手でもスムーズな入力操作が完了できるように配慮されていますよ。この完成度が、なかなか高かったりするんですよね。だから、Palm PreのUIに軍配が上がるのかと思いきや、米GIZMODO編集チームが懸念したのは、iPhoneのような、マニュアルなど不要の直感的な使いやすい操作感が、どれほど実現しているのか…という点でした。Gesture Barを会得して、使いこなせるようになるまでに、やや敷居の高そうな面も否めないということで、第1本目の勝負は、iPhoneとPalm Preの優劣付けがたい、両者勝利との判定でスタートさせていただきました。

2. マルチタスク - Palm Preの勝利

iPhoneユーザーにとって、残念でたまらないのは、どうしてもっと柔軟にマルチタスクに対応してくれないのか…という点じゃないでしょうか。この点、先にT-Mobile G1では、いい感じでマルチタスク対応を果たしてきましたが、そのさらなる上を行く形で、Palm Preは、見事なまでのマルチタスク実現性能を発揮してきましたよ。

なんとなくMac OS Xの「Expose」の感動さえ呼び覚ます、カード(Cards)と命名されたタブの切り替えによるマルチタスクの快適なこと! 作業中のタスクから離れることなく、次から次へと望みの作業を実行していける、このPalm Preユーザーの快感は、まさに圧巻と言えるでしょう。

3. ハードウェアデザイン - iPhoneの勝利

これが携帯性を重視するスマートフォンでなければ、もう少し評価は変わってくるのかもしれません。でも、やはり出先にも肌身離さず携帯し、ファッションの一部とも化すスマートフォンならではの条件として、ハードウェアには、洗練されたデザインとしての完成度も求められてくるのは仕方ないでしょうね。

そして、その観点から見るならば、やはりスリムデザインの分野で他を圧倒する、iPhoneの優位性は否定できないものがありそうですよ。QWERTY配列のキーボード搭載は、ハードウェア性能面で歓迎する向きもないではないですが、それゆえに本体デザインのシャープな仕上がり感が薄れ、ちょっとぎこちないフォルムにならざるを得ないとすれば、残念ながらハードウェアの魅力を減じる作用が働くことにもなってしまうでしょう。

4. 開発プラットフォーム - Palm Preに勝利の予感

Palm Preで初めて搭載されたWebOSの最大の特長の中に、JavaScript、XML、CSSさえ理解できていれば、ほとんどだれでも手軽にプログラムが書けるというアピールポイントがありますよ。まぁ本当のところは、そんなに簡単なものでもないのでしょうけど、JavaScriptに通じたプログラマーなら、世界にわんさか存在しますので、WebOSの開発プラットフォームの展開次第では、かなりPalmに有利になる可能性も否定できないでしょうね。結局のところ、iPhoneの時もそうでしたけど、やはり開発コミュニティーの母体が大きければ大きいほど、対応アプリの本数や充実度などもアップしていく傾向が強く、ここはPalm Preへの大きな期待感も込めつつ、勝利の評価を出させていただこうと思います。

5. インターネットとの統合 - Palm Preの勝利

Palm Preのインターネットとの連携の高さは、まさに目をみはるものがありますね。Synergy(シナジー)機能など、その良い例で、Facebook、Gmail、AIMなど、毛色の異なるサイトにもスムーズに同時アクセスし、そこからコンタクトリストを、ダブることなく自動でリスト表示してくれます。メールも、IMも、SMSも、すべて同じウィンドウで見やすく並べてくれるため、今までにない心地よい通信環境が整いそうな感じですよ。WebOSの完成度は、この面で群を抜いているとの評価も過言ではありませんね。

6. アプリの配布環境 - iPhoneの勝利

「App Store」の成功は、否定できない事実となってきていますが、その要因の1つに、単にiPhone上でのみならず、PCのデスクトップ環境からでも、自由に対応アプリを購入していける手軽さが挙げられると思います。この点で、Palm Pre向けのアプリの充実は期待できても、すでにPalmは、スマートフォン上からでしか、アプリの購入・インストールなどは行えない方針を打ち出してきましたね。この限定戦略は残念で仕方ありません。

当のアプリの審査方針に関しては、Palmは、アプリのセキュリティと安定性さえチェックできれば、App Storeほど厳しい審査基準は設けず、自由なアプリ開発を奨励していく姿勢を前面に出してきているようです。気になる料金体系などの詳細は、まだ不明ではありますけど…。ただし、オープンで自由にアプリを開発できさえすれば、優れたアプリが次々と登場してくるのかというと、すでにAndroidで明らかになったように、実際のところは、そのアプリを使ってくれることになるユーザー数がそろわないことには、なかなか開発者も力を入れてきてくれませんよね。そういう意味では、先頭を走るiPhoneに、引き続きかなり有利な展開となっていきそうではあります。

7. 充電環境 - Palm Preの勝利

コードをつないでコンセントで、あるいはケーブルをつないでUSBでという充電方法は、もうスマートフォンに宿命の充電環境でもあり、これに甘んじる以外の選択肢はほとんど存在しないのかと思いきや、Palm Preはやってくれましたよ! オプションでの購入とはなりますが、ポンと上に置くだけで充電がスタートする、なんとも便利な電磁誘導式ワイヤレスチャージャー「Touchstone」が、Palm Preに対応して発売される予定であることが、今年のCESで明らかにされています。これは最高ですね。

8. サービスを提供する携帯電話会社 - 勝利者なし

iPhoneはAT&T、AndroidはT-Mobile、そして新登場のPalm PreはSprint Nextelと、アメリカの事情ではあるのですが、どのサービスも、それぞれ一長一短があるようで、優劣付け難しというところでしょうか。ちなみに3Gの通信環境という面では、業界3番手となるSprint Nextelの成績も悪くはないようで、Palm Preを手中に収めるSprint Nextelの躍進につながる可能性もないではないと予想されてはいますが、果たして、ただPalm Preのみを目当てにして、どれほどユーザーがSprint Nextelへと流れてくることになるのかは疑問ですね。この辺りは、日本でiPhoneが業界3番手のソフトバンクから出されていることで抱えるジレンマのようなものと、ちょっと似ているかもしれませんよ。

9. キーボード - iPhoneの勝利

入力環境に関しては、あくまでも個人の好みも大きく反映されてきそうですが、やはり多くのユーザーが、まずはPCでも親しみのある、QWERTY配列のハードウェアキーボードの存在を歓迎する傾向が強いのは事実でしょう。ただ、その上で、実際に使ってみるならば、iPhoneでお馴染みの、タッチスクリーンに現れるソフトウェアキーボードが、慣れると便利であることに気づくユーザーも少なくありません。今後のスマートフォンを語る上で、指先でタッチして、スラスラと入力できるスクリーンキーボードの存在感は、非常に大きいものがあるでしょうね。そういう意味で、敢えてPalm Preが、ソフトウェアキーボードを採用しない方針を決定したのが、残念に思えてなりません。

10. カメラ - Palm Preの勝利

Palm Preに搭載されているデジタルカメラの画素数は3メガピクセルで、しかもLEDフラッシュが標準搭載されていますよ。まぁ携帯電話に付いてるフラッシュなんて、本当にオマケ程度のものでしかないんですけど、やっぱりあるとうれしかったりするんですよね。

11. バッテリ - Palm PreとT-Mobile G1の両者勝利

なぜiPhoneのバッテリは交換不能なのか? そもそもこうなってしまっている理由が知りたくて、米GIZMODO編集チームは、もうしつこいくらいアップルを問いただしているようですけど、いまだ明快な回答は得られずじまいでございます。Palm Preならば、バッテリがなくなってしまっても、スペアさえ持ってれば、即交換して使い続けることができますよ。あっ、これって、T-Mobile G1でも同じですね。

12. コピー&ペースト機能 - Palm PreとT-Mobile G1の両者勝利

言わずもがなの知れたことで、なぜかなぜかiPhoneは、なかなかコピペを実装してくれませんね。スマートフォンで、それって致命的な欠陥じゃないかとも思うですけど…。当然ながら、Palm Preでも、T-Mobile G1でも、普通にコピー&ペーストが可能ですよ。

13. ブラウザ - iPhoneとPalm Preの両者勝利

どのスマートフォンも、WebKitがベースとなるブラウザを採用してきているのは同じですね。ただし、マルチタッチでブラウザのズーム操作感が格段に向上することを考えるならば、やはりiPhoneとPalm Preには軍配が上がりますよ。

いかがでしたか? ここのところ、こういうガチンコ対決したりすると、いろいろと挑戦者は現れるも、やはりAndroidさえ及ばず、iPhoneの勝利となる…という展開ばかりだったじゃないっすか~。だから、今回も、どうせまたまたそんなこったろいと、大して新星Palm Preとはいえ、期待してなかったりしたんですよねん…

それがまぁ、ところがどっこい、いやはややってくれましたね! iPhone vs Palm Preで勝利数をカウントしてみますと、iPhoneの5勝に対して、Palm Preが9勝という、ありゃまぁ、Palm Preが大差を付けて優勝でございますよ。これは驚きですね。

まだ実際の発売までは月日がありますけど、がぜん本当にPalm Preが楽しみになってきました。この展開は、スマートフォン業界でiPhoneの独り勝ち状態を阻止する上でも、非常に魅力的な未来が開けてきそうですよ。

あくまでも今回の比較ポイントは、米GIZMODO編集チームが独断と偏見で列挙したものではありますけど、皆さまの感想はいかがでしょうか? 日本のスマートフォン市場が、もっと盛り上がっていくようにとの期待も込めつつ、今回の対決を締めくくろうと思います。

John Mahoney(原文/湯木進悟)

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