ソビエトの宇宙船ソユーズに起きた悲劇

ソビエトの宇宙船ソユーズに起きた悲劇 1

宇宙といえばNASAですが、ソビエトソユーズも忘れてはいけません。

特にここでは、聞いただけで生きた心地がしないソユーズの悲劇をお話したいと思います。

それは40年前、ソユーズの40周年記念の年の話。ソユーズ5号が軌道上で宇宙船同士のドッキングを成功させ、いざ地球に帰還しようとしたときのこと。

ソユーズ5号は推進モジュール切り離して帰還する設計となっていたのですが、これが失敗。推進モジュールが帰還モジュールにくっついたまま、大気圏に再突入。耐熱板が装備されていない推進モジュールはそのまま燃え始めました。

シャトルの中は有毒ガスや煙が充満、熱でいろいろなものが溶け始めました。もし奇跡的に推進モジュールが途中で外れてくれなかったら、間違いなくボリス・ボリノフ飛行士は、人間がとても耐えられない高熱で焼かれて死亡していたものとおもわれます。

推進モジュールが分離してからも悲劇は続きます。今度はパラシュートがうまく動かず、着陸時の衝撃で歯が折れ、口の中が血まみれに。重傷を負わなかったのが幸いと思ったのも束の間、着陸地点が大幅にずれてしまったため、気温摂氏-38度のウラル山脈の中に不時着してしまったのです。

幸運なことに少し歩くと地元の農家を発見、なんとか凍死せずに済みました。そして当時のソビエト政府はこの命がけの多大な貢献に対して感謝するどころか、この事故の口外を禁じたそうです。

最後に、涙が出そうは話ですが、ボリス・ボリノフ飛行士はこんな目にあっても飛行士を辞めることなく勤め、7年後にはソユーズ21号のミッションにも参加し、宇宙に飛び立っています。本物の勇士ですね。

James O Berg via Wired

Jack Loftus(MAKI/いちる)

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