WindowsからMacへiTunesを移行する方法(MacからWindowsもOK)

WindowsからMacへiTunesを移行する方法(MacからWindowsもOK) 1

新しいパソコンを買って、一番頭が痛いのがiTunesの移動!

あれだけ時間をかけて自分好みに構築したプレイリスト、一曲一曲吟味してつけた評価レーティングですもん。OS乗り換えたからって、おいそれドブに捨てるわけにはいかないですよね。

でもこれがなかなか厄介で、ライブラリを丸ごと引っ越すとなると楽曲ファイルを引っ越すみたいに簡単にはいきません。ちろん楽曲についてくるアーティストやアルバム情報なんかのメタデータは楽曲ファイルと一緒にコピーできますけど、自分で入れたプレイリストやレーティングなんかのデータはiTunes内部のデータベースのファイルにある情報なので、PCからMac(MacからPC)に単にコピーするってわけにはいかないんでございますよ。

ちょいと腕まくりが必要ですけど、不可能というわけじゃありません。以下にその手順をご説明しましょう。

: Appleが推奨するベストな移動手段はiTunesの「ディスクへバックアップ」機能を使うこと。これでCDやDVDにライブラリはコピーできますが、それ以外の場所にはできないんですよね(なんで?>アップル)。

以下の手順は私みたいに、ライブラリが60GBもあって何十枚もディスクに焼きつけてる暇のない人向け。これに従えばパソコンからパソコンに直接ファイルをコピーし、プレイリストもレーティングも丸ごと移動できます。

警告: Appleのドキュメンテーションにはどこにも書かれてない手法ですので、念のため、始める前に必ず楽曲ライブラリはバックアップを取ってくださいね。

iTunes移動準備は済みましたか? じゃあ早速やってみよう!

ソース(引越し前)のマシン

 091225_itunes-move_source_machine

どっちでもいいんですが、頭がこんがらがるといけないので、ここではWindows(PC)からMacに引っ越す場合を例にとって説明しますね。

1)iTunesの環境設定から詳細のタブを開き、「Keep iTunes folder organized」と「ライブラリへの追加時にファイルを"iTunes Music"フォルダにコピーする」の両方にチェックを入れます。こうしておくと両マシンともフォルダー構造が同じになるんですよ。

2)次に詳細メニューから、「ライブラリを統合」を選択。マシンのスピードとライブラリのサイズによっては、この統合化の処理には少し時間がかかる場合もあります。

3)処理が終わったら、ライブラリのデータ移行準備は完了です。iTunesのファイルメニューから「ライブラリを書き出し(Export Library、曲リストをエクスポート)...」を選んで、そのLibrary.xmlファイルを引越し先マシンのどっか任意の場所に保存します。

引越し先のマシン

次に引越し先(Mac)の下準備です。

1)まず最初に、iTunesに新規ライブラリを作成します。iTunesを初めて起動する時に自動的に生成されます。新しいライブラリ保存場所をデフォルト以外の場所に指定したいなら、iTunesをOptionキー(WindowsはShiftキー)を押しながら起動して作成してみてください。

2)ソース同様、こちらもiTunesの環境設定で「Keep iTunes folder organized」と「ライブラリへの追加時にファイルを"iTunes Music"フォルダにコピーする」の両方をチェックしておきます。

3)新しいライブラリの楽曲ファイル保存場所となるフォルダーの在り処をメモって、iTunesは終了します。

4)さーていよいよ楽曲ファイルをソースの楽曲フォルダーから引越し先マシンの楽曲フォルダーにコピーする番です。コピーの作業はネットワーク経由か、外付けドライブを使ってできますよ。

5)引越し先にもソースと同じ楽曲が全部揃ってるかどうか確かめてくださいね。

Library.xmlファイルをPCからMacのフォーマットに変換する

エクスポートしたLibrary.xmlファイルにはプレイリストとレーティングの全情報が入ってるんですけど、まだこの段階ではWindows向けのファイルパスになってます。MacとWindowsではファイルパスの扱いが違うんですね。Windowsはドライブレターを使ってるし、Macは使ってないし。なのでMacにインポート可能な状態にするには、Windowsのパスを探し、これをMacで使えるパスに置き換えなきゃいけないんですよ。

これをやるには、まずメモ帳などのテキストエディタでLibrary.xmlファイルを開きます(ブラウザで開いても書き換えられませんよ)。すごく容量の大きなiTunes Libraryは何MBもある(私は19MB)ファイルなので開くのに普通より長く時間がかかるかも。できればメモリーの大きなマシンを使いたいところですけどね。

PCから書き出したLibrary.xmlファイルの中を見ると、他のプレーンテキストのXMLマークアップに混じって、こんなフォーマットの楽曲ロケーションのレファレンスが見つかるはずです。

file://localhost/F:/path/to/iTunes/

単に検索・置換機能を使って、この表記をMacのフォーマットを使ったパスに変更します。例えばこんな風に。

file://localhost/path/to/iTunes/

因みに私の「検索・置換(find and replace)」画面はこんな感じ(下)。ここでは、PCのF: ドライブのロケーションからMacの「Media」という外付けドライブに置き換えてます。

091225_itunes-move_replacexmlpaths

ほらね? Macのパスにはドライブレター(「C:」とかのアルファベット1文字)が含まれてないけど、PCのパスには入ってるの、分かります? この「うんたらかんたら/iTunes/」というパスを新ライブラリ保存場所フォルダに置き換えるわけですね。終わったら、ファイルを閉じます。(マシンとLibrary.xmlファイルのサイズによっては数分かかる場合もあります)。

ソースのパス、ちゃんと引越し先のパスに置換えられてます? もう1回開いてダブルチェックしてみてください。ここのパートがきっちりできてないと、後で厄介なことになりますんで。

ライブラリをインポートする

さてさて、これで血と汗の結晶のプレイリストとレーティングを全部新しいライブラリに入れる支度が整いました! 

1)引越し先マシンでiTunesを開きます。楽曲は全部正しいフォルダーにコピーしたはずなのに、iTunesには出てきません。まだ。

2)ファイルメニューから「インポート(Import)...」を選び、エクスポートして編集したLibrary.xmlファイルを選択します。あとは処理が終わるのを待つだけ。少し時間がかかるかもしれないですけど、これでiTunesに全プレイリストが吸い上げられて、レーティング情報付きの楽曲が新しいライブラリに収まりますよ。

091225_itunes-move_importing

3)終わると、iTunesプレイリストの常連(再生回数の最も多いTop 25、ミュージックビデオなどなど)のコピーが出てくるので、これは削除しちゃってOKです。あ、あと、「ギャップレスプレイバックの決定」に時間がかかるかもしれません、はい。

[大切な留意点]

以上の手順では楽曲レーティングとプレイリストの移動はスマートでもそうじゃなくてもできますが、他のメタデータ(最後に再生した楽曲、再生回数など)は移動できません。これはこれで嫌ですよね...。まあ、先述のiTunes内蔵のバックアップ&回復機能を使ってディスクに何百回もバックアップ取って引っ越せば、再生回数は移動できます)。

以上で...おしまい!

大所帯のiTunesライブラリもWindowsからMacに無事移動完了です! 同じ手順に従えばMacからWindowsにも移動できます。ファイルパスの置換えを逆にすればいいだけですよ。

「自分はここで引っかかった」、「ここが分からない!」、「こうしたらうまくいった」などなど、iTunesの移動にまつわる苦労話・アドバイスなどありましたら、ぜひ教えてくださいね。

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Gina Trapani(原文/satomi)