これがナチスの「Großbelastungskörper」(動画あり)

窓のない重量1万2650トン、高さ18mのコンクリート塊。

ナチスが建造し、3年で7インチ(17.8cm)のペースで地中に沈んでいる物体です。

これは何? 建てた目的は?

この「Großbelastungskörper」。グーグル訳では「Large Body Burden/大きな体の負担」、 ネタ元では「Big Dumb Object/でかいアホな物体」とあります。1941年当時ナチスがつけた正式名称は「Schwerbelastungskörper(Heavy Load-bearing Body/大量の物理的負荷)」。

こんな変なものベルリンの真ん中に作ってナチスも何かんがえてるんでしょうね。秘密兵器の隠し場所? ヒトラーと親衛隊を隠す極秘の超ヘビーな箱? はてまたナチスの地獄の入り口…? 

答えは、もっと分かりきったもの。馬鹿みたいなことです。

 このschwerbelastungskörper。実は、ベルリンの地盤がどれだけの重みに耐えうるか、その強度を調べるため造ったものなのです。

ヒトラーと若手建築家アルベルト・シュペーア(Albert Speer)はこのベルリンの地に、世界首都ゲルマニア(Welthauptstadt Germania)を建造する野望を抱えていました。市の中心にはローマのパンテオンを模した「Volkshalle(フォルクスハレ/公会堂)」=写真下=を造ります。これは彼らが好きな「新古典主義」様式…つまりローマ&ギリシャ建築から装飾モチーフを粗方取ってしまい、考えうる限り最も稀有壮大なスケールに展開した建造物です。高さ700フィート(213m)、直径800フィート(244m)。サンピエトロ大聖堂(ローマ)の実に16倍となる予定でした。

これだけ規模のものをコンクリートと石で造ったら、そりゃ重さも相当です。ズボズボ土中に沈んではシャレにならないので、着工前にまずは足場を調べようよ、ということになったのです。というわけで、この(造った人も同じぐらい)妙な物体は、新ベルリンに基礎工事がどの程度必要か調べるため造ったもの、だったんですねー。

結果は思った以上に悪く、コンクリート塊は最大2.5インチまでならまだしも、先述のように3年で7インチ(17.8cm)も沈下、予定よりずっと手間がかかることが判明しました。彼らの狂ったアイディアは他も大体こんな調子でしたけど…。あの変なちょび髭男の失敗は、こんなところにも残ってた、ということで。

ゲルマニア計画をテーマにした米ヒストリーチャンネル2006年のドキュメンタリー『Lost Worlds: Hitler's Supercity』導入部を参考までにおきます。

Flickr via DRB

Jesus Diaz(原文/訳:satomi)

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