ジョブズ、クリスマスイブに、DRMフリー化の交渉のため動く

ジョブズ、クリスマスイブに、DRMフリー化の交渉のため動く 1

スティーブ・ジョブズは今年のMacworldにこそ姿を見せませんでしたが、iTunesのDRMフリー化および3Gネットワーク経由のダウンロードサービスの提供について、主導的な役割を果たしていたことがわかりました。彼はクリスマスイブSony Musicの会長に電話をかけて説得していたのだそうです。

ニューヨークタイムズの記事がiTunesのDRMフリー化、3Gネットワーク経由のダウンロードサービスの提供、価格帯幅を緩めての音楽配信の裏側の交渉の模様を伝えていますが、なかなか興味深いです。

まず、ジョブズはMacworldの準備をするかわりに家族でゆっくりホリデーシーズンを過ごす、といってましたが、実はレコード会社の重役たちにせっせと電話をかけ、交渉していたようです。このクリスマスイブの電話は音楽業界に大きな波紋を呼び起こしたとタイムズは言っています。

次に、アップルとiTunesは世界的にナンバーワンの音楽の小売業者となったことで、大きな転換点に到達したという点。iTunesはいまやレコードレーベル各社よりもずっと強力な組織となりました。ユニバーサルが強気な意思表示をしてレコード会社の優位をアピールしたのはたった18ヶ月前です。しかし今回の交渉ではまったく様相が違ったと、匿名を条件にニューヨークタイムズに情報を寄せた音楽業界の重役たちはいっています。「彼らは過去そうした事例がないにも関わらず、交渉が決裂してアップルがそのレーベルの音楽をiTunes Storeから引き上げることを恐れていたようです。しかもレーベル側は特にアップルと交渉すべき材料も持っていないのです。」

ソニーは最後まで一社だけ反対の立場をとっていました。そのせいでクリスマスイブの電話はかなり緊迫したものとなったようですが、結果は既に我々の知っている通りです。

[NYT]

matt Buchanan(MAKI/いちる)

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