UbuntuをPS3にインストールしてビンテージゲームをエミュレートする方法

UbuntuをPS3にインストールしてビンテージゲームをエミュレートする方法 1

つい忘れがちですけど、PS3はお家の中で一番良いモニターに繋がってるPCです。Ubuntuをインストールしてスーパーファミコン(SNES)プレイしたら、きっとそれが実感できるはず。

今さらですけど、ソニーがPS3で最初からLinuxいじれるようにしたのは驚きです、良い意味で。はじめからYellow Dog Linuxの修正版もあったし、便利なHDパーティショニングとかデュアルブート用ユーティリティもPS3のXMBに直に入ってるし。UbuntuはPS3のHD内に完璧に分離独立したパーティションにインストできるので、今使ってるデフォルトのシステムには一切さわんなくていいし、UbuntuとXMBの切り替えも簡単です。

裏を返せば弱点もあって、PS3のCellプロセッサはPowerPC(PPC)がベースなので、x86用にコンパイルしたLinux対応ソフトは使えません(残念ながら大半)。でも、Ubuntuには常にPPCディストロがありますし、大体のベーシックなものは問題なく使えますよ。それにPPC用にコンパイルしたSuper Nintendo Emulator、SNES9Xをロードして、ブルートゥース接続でSixaxisコントローラ操作しながら昔懐かしいゲームで遊んだりもできます。ウェブ閲覧なんかのコンピュータの基本処理も、PS3のブラウザより、Ubuntu起動してテレビ画面で操作した方がずっとナチュラルでエレガント。

残る難点はパフォーマンスでしょうか。— PS3はハードウェア頑丈なんですけど、CellプロセッサのマルチコアアーキテクチャやPS3ハードウェアグラフィックスアクセレレーションの良さを活用できるLinux対応ドライバがないんです。加えて、UbuntuはPS3のRAM 512MBのうち見て使えるのは、どうしたわけか221.7 MBだけ。だから獰猛なぐらい高速ってわけじゃないですけど(HD動画も何もできません)、基本的なものはこれで充分動かせる、という感じですね。

PS3使って2年目の僕でも、全部やるとなるとLinuxのギークが集まるフォーラムをかなり見て回らないと無理でした。その面倒臭いところは僕が今回代わりにやったので、これ読んでるみなさんは回らなくてOKです。いや、本当。では早速、スタート!

必要なもの

Ubuntu 8.10 PS3インストールディスクイメージ

• 空っぽのCD

• FAT32にフォーマットしたUSBハードドライブ(PS3のデータのバックアップ用に使います)

• USBキーボードとマウス(できればワイヤレスのもの)

Ubuntu 8.10をインストールする

1. 別のOSをインストールするには、ハードディスクを完全消去がマストなので、PS3のデータ(ゲームセーブ、ダウンロードしたゲーム、ゲームに必要なHDインストールなど)はバックアップを取っておきます。これをやるにはFAT32にフォーマットしたUSBディスク(Mac HFS+ では動きません)が必要です。トロフィーの保存はできないので、失くしたら悲劇! という人は「Game」->「Trophy Collection」-> 三角を押して「Sync with Server」を選択してくださいね。

2. ディスクを挿入してXMBの「Settings」-> 「System Settings」-> 「Backup Utility」へ。「Back Up」を選んで、自分のUSBディスクを選びます。このデータは「 /PS3/EXPORT/BACKUP 」に保存されます。僕はここで約25分かかりました。Ubuntuのインストールが終わったら、XMBに最初に切り替える際、「Backup Utility」でバックアップを修復しておきましょう。

3. これでUbuntuインストールの準備はオーケーです。このUbuntuのヘルプページも参考になりますが、これは上に断り書きがあるようにUbuntu 7.10用に書かれたヘルプなので変更点がある場合も。ここの手順紹介で使ってるのは 8.10です(ZDNetにも日本語の手順説明がありました)。

ここでは「alternate install disc」を使うことに。グラフィカルなLive CDをインストールすると少々不具合が出ると言ってる人もいるので…。この「alternate install disc」は昔のDOSっぽいグラフィックスですが、中身は全く同じです。ここで入手トーレントがおすすめ)したら、そのISOファイルをCDに焼きましょう。

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4. そのCDを自分のPS3に入れ、「Settings」 ->「 System Settings」->「 Install Other OS」。これでデュアルブートローダーのkbootがものの数秒でインストールされますよ。別のOSのインストール専用ディスクで再起動したいかどうか聞いてくるので、PS3がイーサネットでネットに繋がってるのを確かめ(WiFi接続だとUbuntuインストーラーが混乱する恐れアリ)、USBキーボードをつなぎ(後で必要)、YESとこたえましょうね。

 

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5. キーボードを操作しながら、Ubuntu 8.10インストーラーでシステムをインストールするテキストの指示に従います。アグリーですけど、みんな読めば分かりますよ。ほぼ全部デフォルトのオプションが選べるはずです。途中何度かハングったようになりますが、そう見えるだけです。慌てずにインストーラーの動く通りやらせましょう。インストールは所要約45分。終わったら、インストール用ディスクを取り出し、昔ながらのUbuntuのデスクトップを起動します。

SixaxisやDual Shockをブルートゥースでひとつに

例えばPS3用のYellow DogディストロなどではなくUbuntuを使うメリットは、PS3専用コントローラをダウンロードが簡単にできるユーティリティと、より簡単にワイヤレスでペアにできること。そのステップのためにもUbuntuのPS3に切り換えが必要です。

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ワイヤレスUSBキーボードとマウスは不可欠ですが、ここはブルートゥースよりUSBで。 ロジクール(米Logitech)のマウス 「MX1100」はUbuntuですぐ問題なく使えましたが、手持ちのロジクール「DiNovo Edge BT」キーボードはダメでしたね。—Ubuntuのブルートゥース対応ユーティリティで検出・ペアリングはできるんですが、なんか、打ち込めないんです(やり方はあると思います。この辺はご自分でフォーラム回って調べてみてね)。そこでUSB拡張ケーブルでAppleのキーボードを使いました。

1. ここのスレッド(英文)に手順は大体揃ってます。DLが必要なソフトもここが出元です。Sixaxis Bluetooth Package.tar.gzをダウンロードして、自分のUbuntuのデスクトップに解凍しましょう。

2. ダブルクリックして中のパッケージをインストールします。まず最初に「bluez-sixaxis-bin_powerpc.deb」というパッケージ、次に「bluez-sixaxis_rc1.1_all.deb」という順番で。

3. 次にコントローラをオフにして、「Applications」->「 Accessories」->「Sixaxis-gui in Ubuntu」で、アプリを起動。「Setup Menu」を選んで、「Setup first connection」を選び、指示に従います。PSというボタンは、押せと言われるまで押さないこと。繋がってからもライトは点滅し続けます。

4. 終わったら、「Task menu」にある「Connect Sixaxis to PC」に行って、これか、他のコントローラを何でもいいので繋ぎます。この先インストールするSNESのエミュレーターでこれを使うには、もう1個やらなきゃならないことが残ってます。

5. それは「Task menu」で「Enable Keyboard Mouse」を選んで「Fake Joystick」を選ぶこと。これで自分のコントローラをLinuxのジョイスティックとしてペアリングできます。あとは「Turn Off Sixaxis」で一旦切ってから、コントローラを再接続。

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SNES9Xエミュレーターをインストールしてみよう

SNES9XはPS3で使っても動作はかなり良好。細かい警告はありますが、これはまたあとで。

1. Ubuntuのターミナルウィンドウを開き、以下のコマンドを入力します。

sudo apt-get install snes9express snes9x-x

これでエミュレーターがインストールされます。

2. 終わったら、「snes9express」というのがUbuntuのアプリランチャーの「Games」のところに表示されるので、これを立ち上げます。

3. 的確にコンフィギュアする手順:  ROMタブ内で、 SNES ROM(子どもの頃に既に持ってたゲームですよ、もちろん!)を全部保存したフォルダーを選択。->「Sound」で「Thread Sound」を選んだことを確かめます。選ばないと全部ひどい音になるので。->「Video」で「Scale」、「Hi-Res」、「Full Screen」を選びます。

4. SNES9XがSixaxisを認識できるようにする手順はやや複雑。コンフィギュアするには、「Controllers」タブで「Devices」を押します。そして「Pad 1」のエントリを「/dev/js0」から「/dev/input/js0」に変更し(2つ使ってるなら「Pad 2」も)て、閉じます。ジョイスティック用にButton Mapsのコンフィギュアはやらないこと...。

5. ROMに戻って、自分のゲームを選び、「Power」を押します。これで始まるはず。

でもここで先述の警告です。「PS3上のSNES9XのPPCバージョンは、コントローラ用に別のボタンコンフィギュレーションを使おうとすると喉が詰まっちゃいます(コンフィギュレーションは対応するんですが、どのゲームも単に遊べないんです)。でもそのデフォルトのコンフィギュレーションは(妙ですが)まだプレイ可能です。SNESの各ボタンが各ゲーム用にどこにマップされてるか探さなきゃならないだけ。「Street Fighter 2」のようなゲームはちょっと難しいかもしれませんけど、もっとシンプルな「F-Zero」とか「Pilotwings」、Earthbound (!!!)のようなRPGは全く問題なくプレイできますよ!

それに比べたら打撃は少ないですが、PS3ではフルスクリーン全表示は無理みたいです(少なくとも僕は無理でした)。でもウィンドウはドラッグして精一杯大きくできるし、表示を拡大してもエフェクトは同じです。背景にUbuntuのデスクトップがただ見えるぐらいですね。

総合すると、古臭いSNESのホコリを払い落とすほどエレガントじゃないにしても、PS3のポテンシャルを全て搾り出してビンテージゲームをプレイしてるのは見てるだけで楽しいですよ。

コツ

Ubuntuがロックかかっても、裏の主電源スイッチは抜かないこと。表にある普通の電源ボタンを5秒長押しするだけで強制終了できますよー。

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理論上は、kbootプロンプトで「boot-game-os」と入力するだけで、XMBには簡単に戻れる…んですが、これは僕はまだできてません。かわりに僕はPS3の電源を落とし(つまり電源ライトは赤)、それから何回かビーッと音が出るまで電源ボタンを5-10秒長押しして、離します。これで再起動するとデフォルトでXMBに戻るんですね(TVの解像度をまた選ばなきゃならないかもしれませんけど、大丈夫。それ以外のコンフィギュレーションは全部保存されてるはずです)。 Linuxでちょっと遊んで気が済んだら、あとはXMB SystemセッティングでPlayStation OSをデフォルトに設定するだけでOKです。

さらにいじってみる

僕はまだ全部試してないんですが、他にも可能なことを幾つか。:

Ubuntuを自分のTVの解像度ピッタリに設定する

このスレ(英語)が役立ちます。y default installation on my Samsung 720p LCD, Ubuntuは充分高解像度でしたが、縁のところに1-2インチの黒いボーダーが入りました。 Linuxのコンフィギュアファイルを使った経験者は、xorg.confに入って(Ubuntu 8.10ではデフォルトでブランクになってます。これが僕が最初戸惑ったところ)、自分のテレビの解像度ぴったりにカリブレートしてみましょう。

Sixaxisをマウスとして使う

これ、デフォルトで動くとは思わないんですが、USBマウスの代わりにPS3コントローラのアナログスティックを使いたいなら、このスレに細かくxorg.conf configファイル微調整の手順が載ってます。試してみたんですがボタンがヘンな場所にあって諦めました。でも、ここの通りやって使えるようになった人は沢山います。

トラブルシュート

SNES9XでSixaxisを使いながら出た不具合を直してる時、ギークのトラブルシュートフォーラム史上最高の瞬間に巡り合えました。このガイのお陰で僕も無事動かすことができましたよ。

As of JAN/06/2008 @ 11:43AM EST -何故か SNES9EXPRESSは、JOYSTICKをオンにすると悪さする。 エミュレータがエラーコード 1出さずに正常に動くためには、JOYSTICKタブに行って、これをオフにしないとダメなんだ。後で調べるね。(レストランでランチ。頭の中でがちゃがちゃアイディアをいじってるとこ)

いいですね、こういう人。

以上です! PS3でUbuntuたっぷり楽しんでくださいね。もっと面白い使い方があったら是非コメント欄で教えてください。

関連:PS3 Linuxを年末年始にとりあえず動かしてみたい人向けインストールガイド

John Mahoney(原文/訳:satomi)

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