コンパクトディスク誕生から30年

コンパクトディスク誕生から30年

論語では「30歳にして立つ!」と言われますが、CDもついに30歳です!

「30歳にして立つ!」という言葉とは裏腹に、今では、オフィスのデスクの上のコースター代わりにも使われるCD(Compact disc)。つい最近までCDは音楽CD、画像保存、ゲームソフトの媒体として主流でしたね。

そんなCDが、先日の3月8日に、めでたく30周年を迎えました。これを記念して、CDの誕生から現在までをサラリと振り返ってみます。

  

CDが産まれたのはオランダのアイントホーフェン。フィリップス社の技術者が、1979年の3月8日にレーザーディスクのデモの一部として光学式のデジタルオーディオを紹介したのがはじまりです。

もちろん、CDはすぐに正式な規格となり発売されたわけではありません。CDの規格標準化への働きかけのためにフィリップスはソニーからの援助を必要としました。その標準化の文書はレッドブックと呼ばれ、演奏時間(当初は60分と規格された)、サンプリング周波数、ディスクの直径などが盛り込まれていました。ソニーとフィリップスの協同作戦は順調に進んでいきました。

CDP-101

1982年10月1日に、鳴り物入りでビリージョエルの『ニューヨーク52番街』が、世界最初のCDアルバムとして発売されました。それは、日本でソニーの新型CDプレーヤーCDP-101と同時に発売されました。1983年に発売されたCDは、その陰で消えゆくものも含め、その後の歴史を変えることになります。2000年代中頃にmp3にその座を奪われるまで、CDは栄華を極めました。その頂点はビートルズのアルバム『1』で3000万枚ものセールスを記録します。しかし、2008年には音楽CDの売り上げはmp3などの影響もあり20%も下降しました。

CDのコピープロテクトの出現とmp3の台頭とは密接な関係にあります。また、コピープロテクトには多くの種類があります。

CDの標準規格書レッドブックを策定した頃には、まだコピープロテクトへの言及はありませんでした。反コピーの条項があるだけでした。実際、コピープロテクトのCD(CCCD)が世に出たときは、フィリップス社は「Digital Audioロゴ」を使用することを認めませんでした。フィリップス社の判断は賢明でした。多くの消費者は、非標準化のCCCDを支持しませんでした。CCCDは、反消費者のレッテルを貼られました。また、CCCDは多くのCDプレーヤーやCD-ROMドライブで動かないという大きな問題もありました。そして、その件については、CCCD推進派のメタリカのドラマーLars Ulrichは沈黙しました。デジタル権利の管理と海賊行為についての議論はつきることがありません。

Extended Copy Protection (XCP) debacle at Sony Music BMG

Sony BMGによる、音楽CD内にルートキットが入っていた件は、最初のCDの標準化の設立者であるソニーが消費者の信用を落とすという皮肉な結果になりました。

話を元に戻すと、CDはめでたく30周年を迎えました。その間、CDは明らかに周辺の技術を革新しガジェット類を進化させました。このCDの30周年を感謝をもって我々ギークは迎えようではありませんか。誰ですか、まだCDをテーブルの上でコースター代わりにしてるのは!

[Wikipedia]

Jack Loftus(原文/聖幸)

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