マッハ2級の「F-104」戦闘機を、元IBM社員が趣味で地上最速カーへDIY!

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戦闘機って、趣味で購入オッケーだったんですってね…

1950年代から、音速の2倍を超えるマッハ2級の最速飛行戦闘機として名を馳せた「F-104」が、間もなく超音速の地上最速走行記録に挑むそうですよ。ただねぇ、なんとも驚いたのは、このロケットカーにDIYされた「North American Eagle」を所有するのは、元IBMのエンジニアであるエド・シェードルさん。もう空中での任務を終え、第一線を退いたF-104を、10年前に2万5000ドルで買い占めちゃったんだそうです。

戦闘機を自動車に改造するなんて、何かの冗談なのかと思いきや、すでにシェードルさんは、南カリフォルニアのモハベ砂漠にNorth American Eagleを持ち込み、時速400マイル(約640km)の走行記録を樹立! 現在67歳のシェードルさんの夢である、自らハンドルを握り、世界で他に例を見ない戦闘機ロケットカー音速の壁を突破する挑戦を成功させるべく、開発も最終段階に入ってるようですよ。

ではでは、この話を聞いて、自分も戦闘機を自家用車DIY向けに欲しくなっちゃった、そこのギズ読者のあなた。続きにて、購入のコッソリ裏話開発秘話なんぞ、たっぷりとご紹介しちゃいますので、どうぞチェックしてくださいね。

  

そもそも、いくら超音速ロケットカーを自作したくなっちゃったからって、個人でF-104なんて買えちゃうものなんでしょうかねぇ?

「まぁ、今から思えば、まだ当時は平和だったんでしょうね。あの911テロ事件の後だったら、どんなにお金を出したって、もう決して戦闘機なんて一般人に売ってもらえないでしょう…。最高のタイミングでゲットできたんだと思います」

そうにこやかに語るシェードルさんのもとには、40名を超える有志が集い、これまで10年ほどのDIY作業工程中に、実に戦闘機本体よりもはるかに高い25万ドルの開発費用を注ぎ込んで、時速800マイル(約1290km)の超音速地上走行スピードで世界記録更新を狙うNorth American Eagleの完成が目指されているのだとか。搭載されるエンジンの馬力は、なんと5万馬力にも達するとのことですよ。

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すでに1997年に、時速766マイル(約1230km)という超音速スピード記録をたたき出した「Thrust SSC」が誕生してはいますが、現在のところ、まだこの世界記録を塗り替えた自動車は登場してないようですね。もっとも、こちらのカッコいいイメージ写真のように、当時のThrust SSCの開発メンバーが再び結集し、走行開始から約40秒で、最高時速1050マイル(約1690km)にまで達してしまうスーパーソニックカー「Bloodhound SSC」も、North American Eagleと競い合うかのごとく、英国で開発が進んでいるようですけど…

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そんなBloodhound SSCというライバルの存在を知りつつも、シェードルさんは晴れやかな笑顔で「まぁ、わしらがやっとるのは、とにかく速く走れる車の開発を、単に趣味で作り続けてるだけやからなぁ」と話してくれましたよ。英政府も全面バックアップするBloodhound SSCの開発プロジェクトとは一線を画した、あくまでも趣味で楽しくロケットカーを完成させるという、かなり異色の挑戦スタイルを貫くつもりなんだそうですね。

間もなくシェードルさんは、F-104購入の縁もあってか、特別にエドワード空軍基地をお借りして、まずは500マイル(約800km)の壁を突破するテスト走行に挑むようですよ。その後、2010年中には、いよいよ地上走行で世界記録更新となる超音速スピード記録アタックを、ネバダ州のブラックロック砂漠にて敢行する計画だとのことですね。

何はともあれ、こういう超ビッグなスケールの趣味を個人で持てちゃうところが、やっぱり日本とはまったく規模が異なる、アメリカンドリームという存在の大きさなのかなって、ちょっぴりうらやましくも思えちゃう話ですよねぇ。

NY Times

Adam Frucci(原文/湯木進悟)

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