核爆発で超巨大な高級ホテル並み宇宙船を打ち上げるオリオン計画に再び脚光(動画あり)

掲載日時2009.05.12 16:00  

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核廃棄物ならびに放射能汚染などの問題さえ解決すれば、史上最高の発明かも…

知る人ぞ知るフリーマン・ダイソン氏が加わって、1957年に「オリオン計画」として研究開発が本格化した、核パルス推進の原子力宇宙船の知られざる秘密が、息子のジョージ・ダイソン氏の働きで、次々と明らかにされており、にわかに再び脚光を浴びてきているようですよ。

続きの動画は、少し以前のイベントになりますけど、同氏のプレゼンテーション講演の様子から、貴重な情報が飛び出してきたりもしてますね。800万トンクラスの超巨大な宇宙船を、堂々と土星までぶっ飛ばす計画が、50年以上も前から真剣に進んでいたなんて、信じられますか? では、数々の機密資料だったスライドも収録されたプレミア動画を、ぜひとも皆さまの目と耳で確かめてみてください。
 


(注:上の動画が再生できない方は、こちらのページから直接ご覧くださいませ)

にこやかに話しつつも、次から次へと機密資料を大胆にプレゼン公開していくジョージ・ダイソン氏ですが、突如、1965年に終焉を迎えたオリオン計画の詳細に関して、当時としては、もうまったく家族でさえ知らされていなかったんですね。最近、父親の残した貴重なデータを大量に分析すればするほど、親父の偉大さに感銘を受けまくり、これはぜひとも、もっと世間に広めていかねば…との思いから、活動を続けているようです。

例えて言うならば、豪華なマリオットホテルの底部に、2000〜3000発もの原子力爆弾を仕込み、それを次々と爆発させることで、かつてなき想像を絶する推進力を得て、そのまま超巨大な宇宙船を地上から打ち上げ、超光速で宇宙空間を移動していくという、まさに壮大きわまりないオリオン計画! すでにミニチュアモデルでは、順調な打ち上げ段階まで開発に成功し、かなり実現が間近に迫る技術レベルまで進んでいたんですね。

ただし、ジョージ・ダイソン氏は、父親の保持していた極秘データを明るみにすることで、機密漏洩のかどで逮捕されちゃうなんてことがなくてよかったと冗談を飛ばしつつも、信じられない現実として、技術的には、そのまま研究開発を続けて、様々な問題さえクリアできれていれば、もしかすると世紀の大発明として、宇宙計画を飛躍的に前進させ得たプロジェクトが、当のNASAからも、忘却の彼方に消え去ってしまった現状に、ショックを覚えたとのことです。こうして、ジョージ・ダイソン氏が、世間へのアプローチを強めることで初めて、NASAとしても、真剣に当時の研究の価値の再評価を進めたいという動きが出始め、すでにNASAからは葬り去られていた、フリーマン・ダイソン氏が所持していた貴重な資料などの提供を、改めて息子のジョージ・ダイソン氏に丁重に依頼する流れとなったそうですよ。

オリオン計画で誕生した幻の宇宙船土星へと飛ばして往復させ、300トンもの資材を土星に送り込んで、本格宇宙基地の建造まで計画されていた当時の野望が、まさかそのまま実現するとは思えませんけど、主に政治的な要因などで中止に追い込まれたという優れた開発プロジェクトの技術が、現代の技術レベルでよみがえり、日の目を見ることへの期待も高まりつつあるのだとか。

核兵器としての原子力開発は論外ですけど、クリーンな核エネルギーとして、革新的なロケット技術が誕生するなんて、やっぱり夢の夢なんでしょうかね? もっともNASAは、地球滅亡の日に、なんとかこの超巨大宇宙船で地球を飛び出し、宇宙空間で生き残る人類を選ぼうとしているなんて、かなり突飛でSFチックな噂すら飛び交ってますけどね…


[TED, Amazon]

Brian Lam(原文/湯木進悟)


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核爆発災害―そのとき何が起こるのか (中公新書) (新書)




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コメント(9)

  • 地球からの緊急脱出用、超大型ポッドと考えれば実用的ですね。

  • 確かにその後の地球を気にしなくていいのならいい選択肢かもしれない。
    でも、テストできない船には乗りたくないなぁ。

  • 動画が消えちゃいました・・・

  • クリーンな純粋水爆が完成した暁にはぜひ発射を!

  • 打ち上げた後に壺好きのおじさんが死んだりしませんか?

  • >超光速で宇宙空間を移動していく
    やっぱり突っ込まれてるけど、
    「超光速」じゃなくて「超高速」だよね。
    もちろん「超攻速」でもない。

  • >もちろん「超攻速」でもない。

    ガルビオン吹いた。

  • 季節にはそれぞれ声があるんだって。
    今は6月で、世界中がジュテームと語りかけてる。

    私は6月に行くのだから…私の行く宇宙はいつも6月よ。そしてどこへいっても声を聞くんだわ、ジュテームと。

  • 核加熱推進ロケット(原子炉で水素などの推進剤を加熱して噴射するロケット)といえばNASAによる「ナーヴァ計画」というのがあって、試作ロケットエンジンによる実証実験にも1960年代中に成功しているそうですが、'70年代に入って、核だけにやはり何かあったら取り返しがつかないほど危ないということで、全ての地上発射型核加熱推進ロケット開発計画がキャンセルされたのだといいます。ちなみに、原子力ジェットエンジン(原子炉で空気を直接加熱するジェットエンジン)航空機というのも米軍などがいくつか青写真を描いていたようですが、これも実現していません。

    したがって今後、もし核加熱推進ロケットを使うことがあるなら地球上ではなく宇宙空間で、ということになりそうなのですが、ロケットをどうやって軌道上まで持ち上げるかが問題なんだとか。

    私が思うに、何か画期的な方法が出てこない限りは、部品単位で小分けにして軌道上に持っていって、最終組み立ては地球外のどこかでやる形にならざるを得ないのではないかと思います。あるいは原材料から地球外で調達するようになるのかも?

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