ついに姿を現した「Snow Leopard」の新機能を速攻おさらい

ついに姿を現した「Snow Leopard」の新機能を速攻おさらい 1

安いのに、かなり良いらしい...

いやいやぁ、もう各種新発表が目白押しでしたよね。注目の「iPhone OS 3.0」「iPhone 3G S」に加えて、やはり今回のWWDC 2009の主役は、次期Mac OS Xとして期待を担う「Snow Leopard」だったのではないでしょうか。

すでに昨年のWWDC 2008での初お披露目以来、さまざまなMac OS X 10.6への思いが高まってきたわけなんですけど、ついにベールを脱いだSnow Leopardの全貌を、新機能を中心に、ここで一気におさらいしていきたいと思います。9月の正式発売に備えませう! ではでは、続きをどうぞ。

 

ついに姿を現した「Snow Leopard」の新機能を速攻おさらい 2

まずは、とにかくOSとして欠かせない、全体的なパフォーマンスなんですけど、Snow Leopardでは、よりスピードを追求した性能向上が実現していますよ。Mac OS X 10.5から、さらなるコードベースでのプログラム改良に励んだ結果、総合的にスピードアップが達成できたようです。

例えば、JPEG画像を開くといった基本的な作業でも、プレビュー画面での処理速度は2倍に向上。PDFファイルを開く時間も、1.5倍の高速化処理が可能になっているとのことですね。標準搭載されている各種アプリケーションソフトウェアでも、チューンナップが進められており、「Mail」アプリケーションでは、ソフトの起動、メールの検索、移動といった処理速度が、いずれも倍以上に高速化されたとアナウンスされております。これはうれしいですよね。

ちなみに、Mac OS X 10.6のインストール時間は、Mac OS X 10.5と比較して、45%の短縮が図られているほか、Snow LeopardがHDDに占める占有スペースも、Leopardと比較すると、6GBも少なくて済むんだとか。新しいOSが出ると、大抵は、これまでと比べて、どれくらい速くなったかってとこばかり注目されると思うんですけど、より速く、しかも軽いOSに仕上がっているというのは、やるな、アップルという感じでしょうか...

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Snow Leopardが、各方面で快適かつスピーディーな動作環境を実現している要因としては、他にも3つくらい挙げられそうですよ。

まずは、ついに達成された、64ビットへの完全対応ですね。QuicktimeやSafariに始まり、MailやFinderといった、Mac OS Xの全ネイティブアプリケーションに至るまでの、完全なる64ビットへの対応が果たされているとのことで、このメリットを最大限に活かせるシステムで、どれほどの高速化が体感できるのか、とても楽しみなところですよね。

続きまして、「Grand Central Dispatch」技術によるマルチコアサポートが挙げられます。新たなマルチコアエンジンの採用により、これまで十分には活かしきれていなかった、せっかくのマルチコアプロセッサ環境が、OSレベルで最適化対応してくるため、かなりのパフォーマンスアップが望めるそうですよ。

それから、GPUの幅広い活用によって、さらなる高速化を目指す「GPGPU」技術も、わりと大きく貢献してるみたいですね。グラフィックス処理専用にGPUを用いるのではなく、利用可能な状態の時には、より多彩なアプリケーションの処理に、GPUを稼動させられるようになっているため、これまたパフォーマンスアップに役立っているとのことであります。

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「Windows 7」が好評な要因の1つに、タスクバー周りの改善が指摘されたりしていますけど、Snow Leopardでは、「Dock」と「Expose」の改良が、なかなか高い評価を受けているんだそうですよ。新たにサムネイル画像上でも、動画のプレビュー再生が可能になっていたり、Dockのアイコン上から、アプリケーションのグループ化を管理したり、プレビューウィンドウ間でも、ドラッグ・アンド・ドロップ操作へと対応していたり、DockとExposeとの統合によって、かなり快適な操作感を実現しているようです。

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Snow Leopardが、ビジネス利用の拡大も目指していることを示唆する、その本気度合いが伺える新機能としては、マイクロソフトの「Exchange Server」へのシームレスな接続サポートが、完全なる標準アプリケーションとして実現している点でしょうね。アドレス帳やメール、「iCal」を、自動的にExchange Serverと同期する設定で利用でき、検索面でも、すばらしい統合を実感できるので、ぜひとも企業などが、今後はビジネス環境で本格的にMac OS Xの導入を進めていってほしいと、勇ましくアピールされております。

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Snow Leopardの正式リリースに先立って、その標準ブラウザとなる「Safari 4」の提供が開始されましたが、この完成度も、なかなかのものだと評判ですよ。このところブラウザのスピード競争の本命ともなってきた、搭載されるJavaScriptエンジンの性能ですが、Safari 4では、新エンジンの「Nitro」によって、最大50%のJavaScriptパフォーマンスの向上が実現しています。また、ウェブ標準テストの「Acid3」を、100%クリアしているほか、たとえ1つのタブで不具合が生じても、ブラウザ全体が落ちてしまうことがないように、クラッシュ対策も十分に講じられていますね。ページ閲覧履歴を、ビジュアル的に美しいCoverFlowでチェックしていけるのもうれしいですし、アップルとしては、Snow Leopardに搭載される、世界最速のブラウザとして、Safari 4を推奨するスタンスを取っていくんだそうです。

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さてさて、こちらのアイコンですけど、Snow Leopardから、標準搭載される「QuickTime」バージョン10へとアップグレードし、そのアイコンデザインまでも一新されておりますよ。

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QuickTime 10は、ユーザーインターフェースから刷新されており、まるでiTunesプレイヤーのようなデザインになってますね。動画再生パフォーマンスが改善していることに加え、まるで昔の「Quicktime Pro」を思い出させる、わりと使えそうな各種動画編集機能の強化が図られているのもいい感じですよ。

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最後になりましたけど、今回のSnow Leopardの最大の発表ポイントは、現在、Mac OS X 10.5を使っているLeopardユーザーに対しては、なんとわずか29ドルという、予想だにしなかった安いアップグレード価格で提供されるという点ではないでしょうか。おまけに、これからSnow Leopardの正式リリースまでに、対応するLeopard搭載製品を購入するユーザーであれば、たった10ドルでアップグレードできるとのことですよ。

明らかにこの価格設定は、いよいよWindows 7の発売へと動き出すマイクロソフトにとっては、挑戦状を突きつけられたような形ですね。だって、Windows Vistaを使っていたら、日本円にして3000円台でWindows 7にアップグレードできちゃう...みたいな大盤振る舞いでもしないと、アップルの戦略と同じ立ち位置では戦えないってことですもんね...

いずれにしても、9月のSnow Leopardの発売日が楽しみですね。あっ、ただし、PowerPCプロセッサでLeopardを使ってる皆さまは、残念ながら、Snow Leopardでは、Intel Macのサポートのみとなっておりますので、どうぞご注意あれ!

John Herrman(原文/湯木進悟)

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