iPhoneリーク取り調べを苦にFoxconn社員が飛び降り自殺

iPhoneリーク取り調べを苦にFoxconn社員が飛び降り自殺 1

アップルからiPhone製造を請け負っているEMS大手「Foxconn(富士康)」の中国国内の工場で先週、プロトタイプが1台行方不明となり、社内セキュリティチームに「耐え難い取調べテクニック」に晒された25歳の社員Sun Danyongさんが自殺を図っていたことが、現地の報道で明らかになりました。

上海の元ギズ記者Elaine女史が記事や噂を訳してくれた内容など総合すると、Sunさんは第4世代iPhoneのプロトタイプ端末16台をアップルに発送する業務を担当していたようです。

ところが途中で1台が行方不明となり、会社に報告。その後、数日間に渡ってFoxconn中央公安部門から尋問、ハラスメント、暴行など、信じられないほど厳しい追求を受けたと友人たちに漏らしていました。

が、友だちに打ち明けたのはほんの序章で、16日未明には12階建てビルの上から飛び降りてしまったのです。

Foxconnは本件に関し声明を出し、中央セキュリティ部門のチーフを呼び出して現在、抜き打ちの家宅捜査および独房監禁、殴打など「不適切な尋問手段」の行使がなかったか取り調べを進めていることを明らかにしました。正直に認めた点は評価できますが、背筋が凍りますよね...。次はチーフが屋上から飛び降りなんてことならなきゃいいですけど...。

中国は労働保護も最小限だし、行政の監督も不十分、Foxconnのような巨大メーカーは特に閉鎖的企業風土がありますから、それも事態を助長してしまったのかも...。

同社は3年前にも「月当たりの残業約80時間」という劣悪な労働環境が問題になった関連日本語記事)ので、尋問に問題があったとしても特に驚きは感じないんですが、まさか死に追いやるほどとは...。アップルがいくら秘密主義だと言ったって自殺なんて聞いたことないです。リークに飛びつくマスコミもいけないんでしょうか...。

Sunさんが自殺した事実、その死に会社が関与した事実は疑問の余地もないようで、同社広報はこのように述べてます。

Sunさんの自殺の原因がなんであれ、本件はFoxconnの社内管理の欠陥、特に企業で働く生活に伴う心理的プレッシャーに若手ワーカーが対処できるよう支援する手法に不備があったことを、ある程度反映したものだと思います。

うーん、その「心理的プレッシャー」が例えば「床に頭打ち付けられることからくるプレッシャー」だったと分かった暁にはFoxconnもお咎めなしというわけには...。政府かアップルかその両方から何らかの処罰が必要かと思います。

今回の事件は単発だし、社外のことまでアップルに責任が負えないのは言うまでもないことですが、こんな風に社員を扱う会社と分かってビジネスを続けるなら責任は無いで済まされないでしょう。アップル広報はCnetに米時間火曜、こうコメントを出しました。

この若手社員の悲劇的な死に触れ、弊社としても悲しみで一杯です。死に関する調査の結果を待っている段階です。弊社はサプライヤには尊厳と尊敬をもって全ワーカーを処遇するよう求めています。

なんとも気の重くなる話です...。調査結果とアップルの今後の出方に注目ですね...。

sina.com.cn[Shanghaist--Image from Ars]

John Herrman(原文/訳:satomi)