LSDの父ホフマンがジョブズに送った手紙(全訳)
掲載日時:2009.07.16 21:00
その昔「LSDはクリエイティブな思考に役立った」と賞賛したスティーブ・ジョブズCEOの元に、なんとLSD創造主アルバート・ホフマン(Albert Hofmann)氏が2007年に書き送った手紙があったことが判明しました!
新刊『This Is Your Country On Drugs』初公開となり、政治ブログのThe Huffington Postが転載許可を得て掲載中です。
気になる用件ですけど、まあ、そんな啓蒙的っていうほどでもなくて、マスコミで褒めてもらったお礼もソコソコにいきなり投資案件の本題を持ち出しています。
全訳でどうぞ。

親愛なるスティーブ・ジョブズ様こんにちは、アルバート・ホフマンです。マスコミから伝え聞くところによれば、あなた様はアップルコンピュータの発展と個人的な精神探求で、LSDがクリエイティブな助けになったと考えておいでのようです。どのようにLSDが役立ったのか、もっと詳しく知りたいところではあります。
さて、101回目の誕生日を迎えたばかりの私がこんな手紙をしたためているというのは他でもない。スイスの精神科医Peter Gasser医師が提案中の、生死に関わる重病で不安を抱える患者のための、LSDによるサイコセラピー研究への援助をお願いしたいと思ったからです。提案が通れば、この35年間で初のLSDの効能を活かしたサイコセラピー研究となります。
私の「problem child(出来の悪い子=氏にとってのLSD)」を「wonder child(神童)」に変えるのに、どうかひと肌脱いで、ご支援いただけないでしょうか。
敬具
A. ホフマンより
手紙は、サイケデリック・ドラッグの医療活用を研究する学会「MAPS」を創設した親友リック・ドブリン(Rick Doblin)氏から頼まれて、顔つなぎのため書いたようです。
結局これがきっかけでドブリン氏はジョブズ氏と30分ほど対談が実現したんですが、ジョブズ氏は「水道水に混ぜてみんなハイにしてやれ」とか冗談言って取り合わずじまいでした。ドブリン氏はがっくりしましたが、まだ希望は捨ててないそうですよ?
手紙の現物はここでご覧いただけます。とても101歳とは思えませんよね! 違法化となる前に自分の体を人体実験に使ったホフマン氏が、ジャンキーな老人になるでもなく、こんなしっかりした筆跡のまま102歳の長寿を全うされるなんて、今さらながら驚きです。
サイケデリックドラッグとコンピュータの関係は古く、マウスもその落とし子。その辺のことは、ジョン・マルコフ著『パソコン創世「第3の神話」―カウンターカルチャーが育んだ夢』あたりが詳しいです。
[Huffington Post, thanks Caitlin!]
Dan Nosowitz(原文/訳:satomi)
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