「私が直しましょう」機内から名乗り出て飛行機を修理の技師、一躍ヒーローに

「私が直しましょう」機内から名乗り出て飛行機を修理の技師、一躍ヒーローに 1

チェスリー・"サリー"・サレンバーガー機長には比べるべくもないですが、トーマス・クック航空TCX9641便の乗客にとって彼は真のヒーローです。

先週土曜、メノルカ発グラスゴー行きの同機に離陸直前に不備が見つかり、「英国から技師を呼ばなくてはならないかもしれない。到着時刻には8時間の遅れが出そうだ」と機長のアナウンスが流れたその時、「私が修理できるかもしれない」と手を挙げ名乗り出た乗客がいました。

聞くと、TCX9641便と同じBoeing 757-200の修理資格を持つトムソン・エアウェイズ勤続27年のベテランエンジニアです。幸い2つの航空会社は相互メンテナンス合意の提携関係にあり、修理しても何ら問題はありません。

厳正に身分証明書を検査後、修理着手にGOが出て、ちゃちゃっと40分で修理は完了。乗客約200人は拍手喝采の雨あられで彼を迎えました。結局出発は50分遅れ、到着は35分遅れただけだったそうですよ?

あまりの早業に「本当に厳正に審査したの?」と不安がる人もいるようですが、そうなんですよ、このニュースは「お役所仕事に対する常識の勝利」というのが、もう一つのミラクルなんです。

成りすましを疑うならなんのためのIDと資格とメンテ合意かって話になっちゃいますし、ここはプロの臨機応変な判断を信用・評価したいと思います。修理した本人が機内に現に戻って座ったので乗客のみなさんも安心だったと話してることですし...。

米GIZMODO読者なんて暢気なもんで、「非常勤の手当てたっぷりもらっとけよ」、「ビジネスクラスにアップグレードして無料のナッツやって終わりなんじゃ...」、「せめてファーストクラスにしてもらってたらいいけど..」と、タダ働きの方を心配してますよ。トムソン・エアウェイズ社マネジングディレクターChris Browne女史は、「ライバルのフライトにも関わらず大事なお客様の救援に乗り出したことを大変うれしく思う」と鼻高々。

「これは、お客様の期待に応えるトムソンの企業哲学を体現するイニシアチブ。トムソン・エアウェイズ社員一同たいへん誇りに思います」

尚、ご本人の希望でマスコミにエンジニアの実名は伏せられたままです。くー、かっこいい。

あ、因みに米版読者さんたちが寄せてくれた情報によると修理に使った三つ道具は、

・釘

・ペーパークリップ

・スピードテープ(飛行機の修理に使うアルミ製テープ。粘着性に優れ、高速でも翼や胴体にくっついて離れないため、この名前がついている。「600 mphテープ」とも。参考:Wikipedia

だそうです。ソースが分かんないので違うかもしれませんが、FYI。

[BBC via Slashdot]関連

Sean Fallon(原文/訳:satomi)

UPDATE:トムソンフライ航空→トムソン・エアウェイズに直しました。