マイクロソフトを離れたビル・ゲイツ、今度はハリケーン退治に全力投球!

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    億万長者から神の領域を目指すんだとか...

    Windowsの父とも言うべきビル・ゲイツが、マイクロソフトを去ってから、早いもので1年が過ぎちゃいましたね。引退後はビル&メリンダ・ゲイツ財団の慈善事業に没頭する意向を示していましたが、ギズ読者からは、きっとゲーム三昧の毎日で余生を楽しむんじゃろ...みたいなシニカル予想まで相次いでおりました。で、その真相は?

    実はこのほど米国特許商標庁(USPTO)への申請が明らかになった一連の特許から判明したのは、大自然の驚異に最新技術を駆使して挑もうとする、なんとも我らの愛すべきIT巨人、永遠にアグレッシブなゲイツにふさわしい壮大な野望であります!

    でも、他の凡人ならいざ知らず、ゲイツが本気で語り出すと、もしや夢ではないのかも~なんて気持ちになっちゃうのが不思議ですよね。ではでは、続きにて、その申請特許技術の詳細に迫ってみたいと思いますので、どうぞご覧くださいませ。

     

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    米国南部を襲い、猛威を振るった過去最大級のハリケーン「カトリーナ」を始め、どうもこのところ超大スケールのハリケーンが発生し、甚大な被害をもたらすことが増えてきてるような...と思っている人は、研究者の間でも増加してまして、その大きな要因の1つに、地球温暖化が進んでいることを挙げる説も有力なんだそうですよ。

    どうやらハリケーン巨大化と海水温の上昇とは、切っても切れない深い関係にあるようでして、ハリケーンの進路に当たる海面の温度が上昇すればするほど、ますますハリケーンの成長が加速して、よりパワフルな破壊力で上陸先を襲うと恐れられてるみたいですね。

    な~んだ、じゃあ、ハリケーンが発生してしまったら、その進路になりそうな海面の水温を、思いっきり下げちゃえばいいんじゃないか! そうつぶやいたゲイツは、特殊工作船団を展開し、深海から超低水温の海水を汲み上げて、生暖かい海面付近の海水と混合させるアイディアを、本当に実現させるべく、現在真剣に取り組んでいるところなんだとか。

    すでに深海水と海水面との混合システムによるコアな水温低下スキーム自体は、わりと実用化も夢ではないレベルにまで完成度も高まってきてるそうで、問題は、どのくらいの規模で実際に運用させれば、本当に迫り来るハリケーンの沈静化にまで役立つのかを検証する段階へと、これから本格的に移行していくのが課題とされていますよ。

    ちょっとこの方面に詳しい、マイアミ大学海洋気象学分野の研究を進めているデービッド・ノーラン助教授に話を伺ってみたところ、まんざらでもない返事が返ってきましたね。

    「実はこの種のアイディアでハリケーンの進行を食い止めようという試みは、ほぼ毎年のように、各方面で熱く語られています。ただ、そのどれを取ってみても、なかなか良いアプローチだなと感じるものも少しはありますが、すべてそのスケールの観点で、問題にぶち当たってしまい、いまだいずれも実現には至っていませんね。どれほど広範囲に及ぶ海面で、劇的に水温を低下させることができるか? この点のみが、成功の可否のカギを握っていると断言してもよいでしょう」

    な~るほど。まぁ、どれだけビッグに派手にやり遂げられるか...という観点からのみ話すならば、この地球上で、ビル・ゲイツほどふさわしい人物は、他にいないんじゃないでしょうか。もう有り余ってるお金を手にしながら、どうやって世のため人のため、この巨万の富を使っちゃったものだろうか? そう悩む日々を送ってるくらいですからね。

    ちなみに、一連のハリケーン撃退特許の中には、どうやって海水面を下げる大船団プロジェクトの資金をまかなうのかっていう方面も、手堅くカバーされてますよ。明らかに大惨事が予想される、巨大ハリケーンの進路となる地方の企業や住民から、どうせ被害に遭ったなら、とんでもない保険金なども動いたりするんですから、それよりは、被害が及ぶ前に食い止められる、この特許プロジェクトへと出資を呼びかけ、政府機関などからの補助金も受けつつ、かつてない史上最大規模での船団を予想進路に展開していくプランになってるんだとか。

    やっぱりやるからには、スケールもデッカくないといけないんですねぇ。よ~し、この夏はオイラも、何かデカい夢に向かって歩き出してみようじゃないかぁ! ゲイツみたいな資金力が、全くないのが問題なんだけどさ...

    [Patent via Tech Flash via Slashdot via PopSci]

    Sean Fallon(原文/湯木進悟)