盲目のフォトグラファー(ギャラリーあり)

盲目のフォトグラファー(ギャラリーあり) 1

写真を撮って編集する日々もこれで終わった」プロの写真家アレックス・デヨング(Alex Dejong)さんは3年前失明した時、そう観念したそうです。

ところが新しく出たiPhone 3GSにはVoiceOver(ボイスオーバー)機能もついてるし、便利なアプリも使えるので、これでなんとか昔を取り戻せることが分かったんです

Dejongさんの視界は完全に真っ暗ではなく明暗の見分けはつく程度。失明してからも、撮影後の編集はアシスタントに任せるかたちで撮影は続けていました。

が、VoiceOver機能ならiPhoneの画面に表示されるものを何でも読み上げてくれますし、指で押したところにピントも合うので撮影は全部自分でできます。それに、撮ってからもCamerabagTiltShiftのような写真編集アプリを使えば、目が見えない人が普通できないタスクまで自動で編集できるんです。

「iPhoneと、みんなが使ってる写真アプリを沢山活用すれば僕のワークフローはすべてカバーできるし、全工程5分で済んじゃうよ」、「iPhoneは素晴らしい天からの賜り物。まだ使い始めて3週間だけど、写真に限らず、本当に自分の世界が開けた」

いやあ、目が見えない人が写真を撮るなんて考えたこともなかったですけど、写真が命のDejongさんのような人にとってVoiceOverや新ツールはまさに天からの恵み、なんですね...しみじみ。

Dejongさんは今も、身のまわりのものを観察する際には、目が不自由な人向けに最適化したNokia N82を使ってます。これはケータイを振りかざすと、カメラのレンズに入る捉えた画像をすべて音声に変換して読み上げてくれるvOICeもサポートしてるので、両目の代わりに使えるんですよ。

プロのデジタル一眼レフに比べたらiPhoneは「トイカメラ」にすぎないのかもしれないですけど、でも全部自力で写真が撮れる携帯端末はこれが初めてだそうですから、その意義はとても大きいかと。

ご興味のある方は以下のワイヤードに目の不自由な方のための写真撮影テクニックが詳しく紹介されてます。DejongさんがiPhoneで撮影した写真集もスライドショーで、どうぞ。

 

Dejongさんは目の見えない写真家たちの交流サイト「Blind Photographers」にも入ってるんですが、そこの報道カメラマンTim O'Brienさんは「症状は一人ひとり違うので撮影者は各自ぴったりな方法を自分で探さなきゃいけないんですよ」とワイヤードに語ってます。日本にもこういう団体やグループがありましたら是非教えてくださいね!

[Wired]

Dan Nosowitz(原文/訳:satomi)