3Dデジカメ・富士フイルムFinePix REAL 3D W1で世界遺産を撮ってきた!

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これはもはや3Dデジカメ界QV-10かも。

ウェブではその感動が伝えにくい3D立体写真。今回は皆様のアドバイスにしたがってアニメーションGIFに変換したものをご用意しました。そして撮影のため世界遺産を2つも抱える都市、広島へと行ってきましたよ。さて、どんな写真がとれたでしょうか。

 

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まずは広島電鉄の市電です。レトロな雰囲気が最高ですね。撮影対象物が斜めになると視差の少ない部分から大きい部分までなだらかに変化して立体感が出やすいです。

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こちら原爆ドームと、被爆前の写真との対比。

距離がずいぶんと違うため、奥の原爆ドームが左右に大きくずれてます。つまり視差が大きいわけです。3D液晶では綺麗にみえますけど、アニメーションGIFだと視差が大きい分ちょっとみずらいですね。

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厳島神社の大鳥居と、それを写真に撮る家族。奥行きがある風景写真では手前、中間、背景と3つの撮影対象をおくと3D液晶では立体感が非常に強調されて楽しいです。

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厳島神社内にあった橋。橋脚がたくさんあって、それぞれ距離が違うのでこれまた3D液晶では立体感が際立ちます。

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平和記念公園の噴水。3D液晶では感動するくらい、水粒がそれぞれ浮き出てきました。3D動画にするとさらに感動ですよ。

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厳島神社本殿。わざと右側に灯篭を入れて3D液晶で浮き出るようにしています。本殿は手前の灯篭、中間の獅子との距離感がでていましたが、建物自体にさほど立体感は出ません

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清盛神社からの大鳥居。手前の松の木の合間に大鳥居を望むように配置しています。灯篭の配置が斜めで比較的距離感がでるのと、さらに背景に大鳥居がくることで、3D液晶でかなりの立体感がでています。

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宮島口と宮島を結ぶ連絡船。遠景をズームで撮影しています。3D液晶ではほとんど立体感がないのですが、こうしてアニメーションGIFで見ると海面が手前にせり出し、少しだけ右のフェリーが浮き出しているのが分かるかと思います。3Dの再生環境によってずいぶんと印象が変わりそうな写真です。

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カキ丼。これは富士フイルムとして推奨してない近距離での撮影ですが、視差が全体的に大きすぎて3D液晶でも、アニメーションGIFでも非常にみづらいです。立体画像の推奨撮影距離は1メートル以上で、当然ですがマクロ撮影はできません。人間の目は近くのものを見るとき寄り目になるのですが、このFinePix REAL 3D W1の2つのカメラは当然ですが固定式。今後の課題かもしれませんね。

なお画像は視差が大きいために手前のカキ丼に合わせて位置調整をかけています。FinPix REAL 3D W1の3D液晶も視差調整が簡単にできるようになっていて、非常に便利です。

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広島の繁華街、ノーフラッシュ撮影。3Dカメラだからといって制約は特になく、普通のコンデジとして使えるので夜の撮影もご覧のとおり普通にこなします。

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鹿とハトと大鳥居。観光地でのスナップ写真はこんな感じになるんじゃないですかね。一人旅だったので家族の代わりに鹿を中心に撮影してみましたが鹿も立体だし、背景には大鳥居が入って奥行き感がでるので、普通の記念撮影にも向いてます。

しかもオンラインから3Dプリントをオーダーすれば、3D液晶など特殊な3D再生環境がなくても手軽に楽しめます。田舎の祖父母へのプレゼントにはいいかもしれない! と思っちゃいました。

3D動画も結構とってみたのですが、再生環境が3D画像以上にないのが厳しいですね。この感動をウェブで伝えるのはまた今後の課題ということで。

今回の撮影を通して分かってきたのは、立体写真は立体写真なりの構図パターンがありそうだということ。3Dっぽい、立体感あふれる写真にしたければ手前、中間、背景くらいの撮影対象物をおいたり、被写体を斜めからとることで視差がなだらかに変化するようにおくと分かりやすくなります。

一方3Dっぽくないというか、余り効果が出ないのは遠景。当然ですが視差がほぼなくなるので左右画像が同じになってしまうんですね。そうはいっても地面や海面の側で撮影することで地面や海面が際立つ効果は狙えそうです。

また未知数なのがズーム。ズームすると画角が狭くなるかわりに立体感がでてくるようなので、数歩下がってズームするなどのテクニックが今後開発されそうですね。というより、同志が増えて色々と試して欲しいです。カメラ好きの友人に「3Dカメラ買ったよ!」っていうとだいたいは「物好きだねえ」と呆れられているんですけど、いや絶対これは凄いって。QV-10が出たとき、デジカメがこんなに世間に普及するなんて思ってなかったわけですが、もしかしたら10年後全部のカメラが3Dになっているかも知れない! ほどのインパクトがあります!!

ただそれに至るまでの課題も山積。特に3D再生環境ですね。裸眼立体視ができる3D液晶はとてもいいのですが、なにせまだまだ小さく高価で解像度が足りません。せっかくカメラの画像が 3648 x 2736の解像度をもっていても、現時点でその画素数をフルで再生できる環境はないです。しかしもし、もしですよ、4Kハイデフのパネルがあって立体視ができて、さらにそれが50インチの大型ディスプレイだったらその没入感はどうでしょう? 裸眼、偏向フィルターの眼鏡方式は問わず、4Kハイデフの世界に入ったときに3Dというのは十分ありだと思うんですよね。

現時点での話をすると、3Dで手軽に見るには画像ファイルをSDカードに入れて、カメラ自身で再生する方法。ただ視野角が狭いので一人でしか見られません。次に8インチの3D液晶フォトスタンド REAL 3D V1が出ていますので、それを使う方法。ただフォトスタンドなんですよね、これがUSBディスプレイになってPCにつながるといいんですが。

3Dといっても同時に2枚の写真をとっているだけですし、技術的には大変なのは分かりますが、ユーザーとして使うデメリットはまったくないと言い切っていいです。画像ファイルが2倍になるくらいかな。例えば10年後、3Dディスプレイが安く普及できたときにそれから3D写真をとっても間に合わないんですよね、例えば子供の成長記録とか。

写真はモノクロからカラーに進化しましたが、音楽がモノラルからステレオに進化したように立体写真に進化するのはごくごく自然です。というか、進化してほしい! 一度ステレオに慣れちゃうとモノラルには逆戻りできませんよ。iPodがモノラルって考えられないでしょ。

ということで、なんなら今すぐ一眼レフが立体になって欲しい! と思わずにはいられませんでした。そうなると違う意味の二眼レフなんですけど、レンズが2倍売れていいと思いませんか、メーカーさん。まあその分重くなってしまうかあ、ああ、ならマイクロフォーサーズが軽量でいいかもね、なんて色々考えちゃいました。

とにかく立体写真で楽しみが2倍、3倍になること間違いなしです。FinePix REAL 3D W1はデザインも野暮ったいし、でかいし、重いし、手に持てばファインダーに指がかかるし何かと一号機らしさ満載ですけど、未来を感じますよ。カシオQV-10も解像度は悪いし、遅いし、再生環境もなかったことを考えると、ほんと今後に期待してます。富士フイルムさんも、他のデジカメメーカーさんも是非頑張ってください!

もたもたしていると、iPhoneカメラ2つついちゃうかも知れないし。そうなるとますますガラパゴス?

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フジフイルムモール

(野間恒毅)